エドワーズ、5位、4位の無念、表彰台届かず
両レース共にスライト、7位となる

ランキングトップを守ったエドワーズの走り
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スーパーバイク第8戦スペイン大会は、先週行われたサンマリノ大会から2週連続の開催。昨年まで開催されていたアルバセテから舞台をバレンシアに移して行われた。
予選は、2日間ともに雲が多い天候。初日はコースに砂が多く滑りやすいコンディション、2日目はサポートレースでオイルがコース上に捲かれ、その処理を行った石灰と時折パラついた霧雨でタイムが伸びにくい状況となった。
そんな中で前戦サンマリノ大会で調子を上げているT.コルサーが2戦連続でPPを獲得。予選で3番手につけたC.エドワーズは、スーパーポールでタイムをわずかに更新したが5番手。予選4番手につけたA.スライトは、スーパーポールで予選タイムを更新出来ずに11番手にダウンした。
迎えた決勝レースは、スタート直後に2台のマシンが接触転倒というハプニングで始まり、トップグループとセカンドグループにやや間隔が開くことになった。トップグループを形成したのは、コルサーとB.ボストローム、芳賀紀行の3人。勝ったのはコルサーで、ボストローム、芳賀の順でゴール。エドワーズとスライトは、T.ベイリス、藤原克昭、青木治親らとセカンドグループの中で激しい競り合い。この中から藤原と青木が脱落、代ってP.ゴダードが加わり、エドワーズとスライト、ベイリス、ゴダードが最終ラップまで競り合うことになった。エドワーズとスライトは、チームメート同士ながら、何度も抜き合う激しい戦い。最終的には、エドワーズは5位、スライトは7位でゴールすることになった。
第2レースは、予選4番手のR.ウルムが欠場となり、エドワーズはフロントローからのスタート。第1レースからセッティングを変えてレースに挑み、8台前後の激しい競り合いとなったが、その中でエドワーズとスライトは思うようにペースを上げられず、ジリジリと後退。エドワーズは第1レースで優勝したコルサーと激しい4位争いとなったが、最後はコルサーを突き放して4位でゴール。2レースともに表彰台には立てなかったがランキングトップを守った。スライトは、エドワーズの後方で5台前後に膨れ上がった集団の中で奮闘、第1レースに続いて7位でフィニッシュした。
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RACE2、フロントローからスタートのエドワーズ
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スライトは、両レース共に7位
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第1レース
C.エドワーズ(5位)
リアが跳ねてしまい、振動も激しかった。問題はリアタイヤだと思い調べたが大丈夫だった。第2レースに向けリアサスペンションを少し変え、問題が解決できるかトライしてみるよ。状況は悪くなるとは思っていない。第1レースでは、スタートがうまくいかなかったので、第2レースでは挽回したい。
A.スライト(7位)
レースの終盤に向けて、フロントを失い、転倒しそうになってしまった。そのため、スピードを緩め、順位を下げることになった。第2レースに向け、いくつか調べてできることをやってみるが、スタートから攻めていくしかない。第1レースでいかにスタートラインから飛び出すかが重要だと分かったよ。
第2レース
C.エドワーズ(4位)
レースが進むにつれてリアタイヤが加速時にグリップを失ってしまった。そのため、コーナーを攻めることができなかった。ブレーキを早めに離し、パワーを保ち、そのままコーナーを抜けなければならなかった。レースを悪くする要素ではないが、やらなければならないことが見つかった。次のラグナセカに向けて良くしたい。第1レースで苦しんだリアのチャタリングを解決し、第2レースの前半は感触がよかった。フロントに関しては、レースを通じてとても自信がもてるものになっている。
A.スライト(7位)
首の痛みで一晩中起きていたのが、第2レースに影響してきた。とても疲れてしまい集中できなかった。多分もっと上位でフィニッシュできるチャンスを失ったと思う。マシンは良く、レース中の四人でのバトルでもうまくいった。両レースとも7位を獲得したが、表彰台に戻りたい。これが今の私の目標なのだ。
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