エドワーズ4戦連続のPPから両レースともに優勝争い
4/2位でチャンピオンシップで大きなリード、スライトは5/5位

4/2位のC.エドワーズの走り
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ハイスピードサーキットとして有名なホッケンハイムで開催されたドイツ大会は、予選からC.エドワーズが、ホンダVTRの強力なパワーを遺憾なく発揮、圧倒的な速さを見せつけ、フリー、予選、スーパーポールと全てのセッションを制して、4戦連続PP。予選では1分59秒991と初めて2分の壁を破る快走。決勝に向けて自信を見せた。A.スライトも予選では3番手につけたが、スーパーポールに失敗して9番手スタートとなったが、復帰後初の表彰台に闘志を見せた。
迎えた決勝は、30度を超える猛暑となった予選とはうって変わり、午前中は気温25度とやや涼しいコンディション。PPスタートのエドワーズは、地力を発揮して序盤からレースの主導権を握るが、芳賀紀行(Y)とP.キリ(S)が激しく追走。終盤には柳川明(K)と、T.ベイリス(D)が加わり、5台による激しい優勝争い。厳しいスリップストリームの使い合いで目まぐるしくポジションを入れ替えるという、最後まで予断を許さない戦いとなった。最終ラップはベイリスを先頭に集団となったが、エドワーズの前を走るキリがタイヤバーストというハプニングに遭遇。この影響でエドワーズと芳賀が優勝争いから遅れ、エドワーズは4位となった。
その雪辱に燃えた第2レースは、気温30度を超える暑さとなり、第1レース同様、エドワーズが序盤からトップに立つ積極的な戦い。エドワーズ、芳賀、ベイリス、キリの4人の優勝争いとなったが、最終ラップにエドワーズを逆転した芳賀が優勝、エドワーズは0.170秒差の2位に終った。
しかし、この大会でエドワーズは、チャンピオンシップで2位のキリに40ポイント差をつけることに成功。タイトル争いで優位に立った。また、この大会の直前に、開幕戦南アフリカ大会で2位、1位の芳賀が失格となり、この大会の第2レースで2位のエドワーズが繰上げ優勝となり、今季4勝となった。
予選9番手からスタートのA.スライトは、第1レースではトップグループの後方まで追い上げたが5位。第2レースもセカンドグループで健闘して5位。復帰初表彰台は次戦に持ち越しとなった。
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追い上げたスライトは5/5位
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ピット前のエドワーズ
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第1レース
C.エドワーズ(4位)
今日は自分のペースでレースが出来ると思っていたが、スタートして早い段階に、キリと芳賀の走りを見て、逃げるのは難しいと感じた。それで集団のレースになってしまったが、最終ラップにキリのタイヤがバーストして、それをさけるためにアクセルをちょっと戻してしまった。最後は3位をキープしようと思ったが、芳賀の走りにやられてしまった。
A.スライト(5位)
トップ集団を追い上げることに全力を尽くした。最終ラップを迎えたときは6番手だったが、キリがスローダウンして5位になれた。今回は9番手スタートだったが、いいスタートが切れた。
第2レース
C.エドワーズ(2位)
最初のレースは本当にがっかりしたし、第2レースは勝ちたいと思った。しかし、芳賀が執拗に追撃してきた。彼が付いてきたのは決して驚きではないが、自分もつき放すだけのアドバンテージはなかった。最終ラップも、ラインをブロックしたりできる限りのことはした。それでも勝てなかった。今回は速いタイムで走ることが出来たし、どうして勝てなかったのかと残念だ。しかし、今回はポイントで大きなリードを築いたし、それを考えればいいレースだったのかも知れない。
A.スライト(5位)
第2レースはフロントに不安を抱えていて、自分の思うように走れなかった。しかし、コルサーを抜いてからはいい感じで走ることが出来た。両レースでポイントを獲得することが出来たし、結果には納得はしていないが、まずまずのレースだった。
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