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Road Racing World Championship
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2000 ロードレース世界選手権シリーズ

第15戦 パシフィックGP(ツインリンクもてぎ)

2000年 10月15日開催
天候:曇り 気温:21℃ コースコンディション:ドライ
観客:66,000人

 
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ロッシ2位!今季9回目の表彰台で、ランキング2位が確定
250cc加藤がリオGPからの連勝!タイトルは最終戦に持ち越し


2位のロッシ、ルーキーとしては驚異のランキング2位

ツインリンクもてぎで開催されることになった今季2回目のホームグランプリ。第15戦パシフィックGPは、各クラスともにホンダ勢の活躍が、サーキットに集まった6万6千人の観客を沸かせることになった。

500ccクラスは、前戦リオGPでK.ロバーツ(S)がタイトルを決めたが、これまで以上の熱い戦いが繰り広げられた。予選ではM.ビアッジ(Y)がPPを獲得。以下、ロバーツ、L.カピロッシ、A.バロスと続き、シーズン中盤から好調のルーキー、V.ロッシが予選用タイヤを使わずに5番手と好位置につける。初日13番手に沈んでいた岡田忠之が2日目は9番手に浮上。対照的に初日8番手のA.クリビーレは2日目、思うようにタイムを伸ばせず12番手に沈んだ。S.ジベルノーは14番手から11番手にアップして決勝に挑むことになった。


6位のクリビーレ

迎えた決勝は、予選2番手のロバーツの好スタートで始まった。ロバーツは、昨年の大会でも雨のもてぎを制し、ツインリンクもてぎは得意のコース。ドライコンディションとなった今年の大会も、序盤から1分50秒台というハイペースをマークして後続を一気に突き放すことになった。その後方では、予選5番手から一周目7番手にポジションを落としていたロッシが、豪快な走りでポジションアップ。ツインリンクもてぎの観客を沸かせた。ロッシは、2周目に6番手に浮上、5周目に4番手、6周目に2番手とぐいぐいとペースを上げると、数珠繋ぎになったセカンドグループを抜け出す。そのロッシをピタリとマークしたビアッジと、し烈な2位争いを演じることになった。

戦いは中盤戦に突入。依然として1分50秒台のハイペースで逃げるロバーツ。その後方では、ロッシとビアッジのし烈な2位争いが続いていた。中盤はロッシが主導権を握る。終盤はビアッジという展開で、一進一退。そして最終ラップには、ロッシが抜き、再びビアッジが抜き返すという激しい競り合いに発展したが、再度の逆転を果たしたロッシが2位。前戦リオGPからの連勝こそ果たせなかったが、これまで表彰台に立てなかった日本のサーキットで初の表彰台を獲得。今季9回目の表彰台で、ルーキーとしては驚異のランキング2位を決めた。

予選12番手からのスタートになったクリビーレは、好スタートを切って序盤3番手につける。予選8番手の岡田忠之も2番手にジャンプアップと快走を見せたが、ともに、思うようにタイムを上げられず、苦しい走り。クリビーレは辛うじて6番手に踏みとどまるが、岡田は10番手に後退。ジベルノーも12番手と、レプソル・ホンダ勢は不完全燃焼に終わった。


250ccクラス、リオGPからの連勝の加藤

250ccクラスは、PPスタートの加藤大治郎と、予選3番手の中野真矢(Y)の一騎打ちとなった。ホールショットを奪ったのは中野。しかし、すかさず加藤が交わしてトップに浮上する。だが、スタートからゴールまでの25周に渡って、壮絶な戦いを演じることになった。

序盤は、予選のベストタイムよりわずかに遅いペース。しかし、それでも3位以下を圧倒するハイペースで、3周目には早くも、加藤と中野のマッチレースへと発展した。そして中盤から後半に掛けては、予選タイムを更新するスーパーラップの応酬。必死に食い下がる中野(Y)。その中野を完璧なまでの走りで抑え切った加藤のバトルは、今季のベストレースのひとつに加えられるほど白熱した戦いだった。その差、0.707秒。追いついては、つき離される。突き放しても執拗に追いついてくるという手に汗を握る戦い。最後は加藤に軍配が上がった。

3位には予選2番手のM.メランドリ(A)。ポイントリーダーのO.ジャック(Y)が4位に終わったことで、優勝した加藤とジャックとの差は、23から11点差へ。加藤は、前戦リオGPで自力タイトル獲得の可能性は消え、今回の連勝でも依然として自力総合優勝の道は閉ざされたままだが、再び、チャンピオン争いに浮上。逆転チャンピオンの可能性が膨らんだ。予選4番手スタートの宇川徹は、序盤3番手につけたが、メランドリとジャックに先行を許し、悔しい5番手。A.ウエストが6位と健闘した。

125ccクラスは、R.ロカテッリ(A)がポール・トゥ・ウィンで今季5勝目を飾り、初タイトルを獲得した。チャンピオン争いを演じていた宇井陽一(D)は2位を走行していたが転倒リタイヤ。レース中盤から終盤に掛けて快走を見せた、E.アルサモラが2位と健闘した。


ポディアムのロッシ

V.ロッシ(500cc/2位)
優勝できなくて残念だったが、日本で表彰台に初めて立つことが出来たし、今日の結果には満足している。ビアッジとのバトルはとてもエキサイティングだった。まるで優勝争いを演じているような気分だったし、それくらい激しいものだった。今日はスタートに失敗したのがすべて。集団を抜け出すのに時間が掛かったし、その間にロバーツに逃げられてしまった。でも、今日のロバーツは速かったし、スタートが良くても優勝争いに加われたかどうかはわからない。今日の2位でランキング2位が決まって嬉しい。初めてのシーズンで2位はまずまず。最終戦は勿論、優勝を狙う。ヤマハを2ポイント差で追うホンダのマニファクチャラー選手権タイトルのために頑張りたい。

A.クリビーレ(500cc/6位)
今日は自分のベストを尽くしたが、とてもトップグループについていくのは無理だった。問題はアクセレーションが良くなかったこと。毎回、加速で他のライダーに追いつこうとしたが、結果的に離されてしまった。

岡田 忠之(500cc/10位)
今回もスタートは良くて、序盤の何周かはいい感じで走れていたのだが、それからはまるでタイヤがグリップしなくてタイムを上げることが出来なかった。それはタイヤの問題ではなかったと思う。とにかく、コーナーの入り口でバイクを倒したときからまったくグリップしなくて、まるでレインタイヤで走っているようだった。予選ではいい感触を掴んでいただけに残念だった。

S.ジベルノー(500cc/12位)
スタートは良かったが、トップグループについていくのは無理だということは、その時点で感じていた。今回はバイクの状態を完全に仕上げられなかった。それでも自分のベストは尽くした。勿論、結果には満足していないが、今日はあれが精いっぱいだった。次のオーストラリアGPでは全力を尽くしたい。


加藤は2戦連続ポディアムの頂点へ

加藤大治郎(250cc/優勝)
今日は優勝することが出来て嬉しかったが、中野選手がすごい走りをしたので最後まで苦しいレースだった。もうあれ以上、ペースを上げることは出来なかったし100%の走りだった。それにミスも出来なかったし、精神的にも厳しかった。でも、予選より速いペースのレースで勝てたし、結果にも内容にも満足している。これでジャックと中野選手との差は詰まったが、チャンピオンのことは何にも考えていない。次のオーストラリアは最終戦だし、とにかく、勝つことだけ考えて走る。転んでもいいという気持ちで全力で挑みたい。

宇川  徹(250cc/5位)
スタートは良かったが、リアの滑りが激しくて、ペースを上げることが出来なかった。もっとハードに攻めたら転んでいたかも知れない。とにかく、今日はフィニッシュすることが重要だった。

A.ウエスト(250cc/6位)
序盤にペースが上がらなかったのが残念だった。というのも終盤はすごくいい感じで走れたし、序盤のもたつきがなければ、もっとポジションも良かったと思う。

     
 

 

  ロードレース世界選手権 第15戦 結果表  

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■500ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 K.ROBERTS SUZUKI Telefonica MoviStar Suzuki 25 46'23.327
2 V.ROSSI HONDA NSR500 NASTRO AZZURRO HONDA 46'29.502
3 M.BIAGGI YAMAHA Marlboro Yamaha Team 46'29.687
4 C.CHECA YAMAHA Marlboro Yamaha Team 46'43.054
5 N.ABE YAMAHA Antena 3 Yamaha-D'Antin 46'45.321
6 A.CRIVILLE HONDA NSR500 REPSOL YPF HONDA 46'45.564
7 A.BARROS HONDA NSR500 HONDA PONS 46'47.290
8 L.CAPIROSSI HONDA NSR500 HONDA PONS 46'49.378
9 N.AOKI SUZUKI Telefonica MoviStar Suzuki 46'49.715
10 T.OKADA HONDA NSR500 REPSOL YPF HONDA 46'55.835
11 R.LACONI YAMAHA Red Bull Yamaha WCM 46'59.405
12 S.GIBERNAU HONDA NSR500 REPSOL YPF HONDA 47'01.087
13 T.HARADA APRILIA Blu Aprilia Team 47'01.341
14 J.McWILLIAMS APRILIA Blu Aprilia Team 47'18.984
15 J.VD GOORBERGH TSR-HONDA Rizla Honda 47'29.991
16 T.KAYOH HONDA NSR500V Tecmas Honda Elf 47'51.881
17 D.TOMAS HONDA NSR500V Sabre Sport 24 46'40.964
18 Y.KONISHI TSR-HONDA FCC TSR 47'17.910
--- CLASSIFIED ---
R G.McCOY YAMAHA Red Bull Yamaha WCM 17 32'16.632
R M.WILLIS MODENAS KR3 Proton Team KR
 

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■250ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 D.KATOH HONDA NSR250 AXO HONDA GRESINI 23 43'26.394
2 S.NAKANO YAMAHA Chesterfield Yamaha Tech 3 43'27.101
3 M.MELANDRI APRILIA Blu Aprilia Team 43'46.071
4 O.JACQUE YAMAHA Chesterfield Yamaha Tech 3 43'50.654
5 T.UKAWA HONDA NSR250 SHELL ADVANCE HONDA TEAM 43'55.067
6 A.WEST HONDA NSR250 SHELL ADVANCE HONDA TEAM 44'15.711
7 R.WALDMANN APRILIA Aprilia Germany 44'17.055
8 H.AOYAMA HONDA RS250R Team Harc-Pro 44'33.094
9 J.VINCENT APRILIA Padgetts M/C Sales 44'34.724
10 O.MIYAZAKI YAMAHA Motorex Daytona 44'34.904
11 Y.HATAKEYAMA HONDA RS250R Team 2000 Penguin 44'40.552
12 S.YUZY YAMAHA Petronas Sprinta Team TVK 44'47.232
13 A.DEBON APRILIA C.C. Valencia Airtel Aspar 44'47.340
14 L.BOSCOSCURO APRILIA Diesel Vasco Rossi Racing 44'48.792
15 F.NIETO YAMAHA Antena 3 Yamaha-D'Antin 44'49.211
16 D.CHECA TSR-HONDA Team Fomma 44'49.336
17 N.MATSUDO YAMAHA Petronas Sprinta Team TVK 45'03.454
18 Y.KOROGI HONDA RS250R Sofukai Suzuki Racing/Meiw 45'13.147
19 S.GIMBERT TSR-HONDA Tino Villa Racing 45'13.186
20 J.STIGEFELT TSR-HONDA Dee Cee Jeans Racing Team 45'15.346
--- CLASSIFIED ---
R S.PORTO YAMAHA Edo Racing 14 27'09.806
R J.ALLEMAND YAMAHA Yamaha Kurz Aral 5 10'12.582
R J.ROBINSON APRILIA QUB Team Optimum 2 4'01.378
R F.BATTAINI APRILIA Eurobet team Battaini 1 2'00.970
R V.PHILIPPE TSR-HONDA Axo Honda Gresini
R K.NOHLES APRILIA Aprilia Germany
R L-O.BULTO YAMAHA Antena 3 Yamaha-D'Antin
R J.JANSSEN TSR-HONDA Rizla Honda
R R.ROLFO TSR-HONDA Tino Villa Racing
R S.NAKATOMI HONDA RS250R Team Kotake RSC
 

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■125ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 R.LOCATELLI APRILIA Diesel Vasco Rossi Racing 21 41'55.152
2 E.ALZAMORA HONDA RS125R Telefonica MoviStar Team 42'08.942
3 S.SANNA APRILIA Diesel Vasco Rossi Racing 42'11.581
4 L.CECCHINELLO HONDA RS125R Givi Honda LCR 42'12.844
5 M.AZUMA HONDA RS125R Benetton Playlife 42'16.886
6 I.GOI HONDA RS125R Team Fomma 42'23.212
7 A.DE ANGELIS HONDA RS125R Chupa-Chups Matteoni Racing 42'23.429
8 N.UEDA HONDA RS125R Givi Honda LCR 42'23.474
9 A.VINCENT APRILIA C.C. Valencia Airtel Aspar 42'24.307
10 P.NIETO DERBI Derbi Racing 42'24.673
11 A.NIETO Jr. HONDA RS125R Telefonica MoviStar Team 42'28.651
12 M.POGGIALI DERBI Derbi Racing 42'34.041
13 A.ELIAS HONDA RS125R Chupa-Chups Matteoni Racing 42'34.980
14 S.JENKNER HONDA RS125R Pev Massivhaus ADAC Sachsen 42'35.135
15 G.BORSOI APRILIA LAE - UGT 3000 42'35.303
16 Y.FUJIOKA NER HONDA Team Plus One 42'50.341
17 T.KOYAMA YAMAHA SP Tadao Racing Team 42'50.364
18 G.SCALVINI APRILIA Bossini Fontana Racing 43'04.440
19 M.SABBATANI HONDA RS125R Racing Service 43'07.050
20 M.PETRINI APRILIA Semprucci-Biesse Aprilia 43'07.132
21 M.ONO HONDA RS125R Team Harc-Pro 43'07.477
22 R.STOLZ HONDA RS125R R.S.ADAC - Esch Racing 43'33.665
23 M.TRESOLDI ITALJET Italjet Racing Team 43'47.673
--- CLASSIFIED ---
R N.KATOH HONDA RS125R JHA Racing 17 34'31.478
R Y.UI DERBI Derbi Racing 13 26'09.172
R R.DE PUNIET APRILIA Scrab Competition 11 22'31.250
R L.HASLAM ITALJET Italjet Racing Team 10 20'41.717
R E.BATAILLE HONDA RS125R Antinucci Racing Team 1 2'13.445
R N.YUNOKI HONDA RS125R JHA Racing

 

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