第2戦マレーシアGPは岡田忠之が6位、クリビーレ、ロッシはリタイヤ
250ccクラスは、加藤大治郎が2戦連続表彰台を獲得!

2戦連続の表彰台に上がった加藤大治郎(右)
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セパンサーキットでマレーシアGPが開催されるのは今年で2回目。熱帯の国で行われるグランプリだけに、人間とマシンには過酷な大会となり、前戦南アフリカ同様、今大会も波乱の展開。レースでは転倒者が続出、サバイバルゲームと化した。そんな状況の中で、予選でPPを獲得したK.ロバーツが、序盤こそ出遅れたが次第にペースを上げて首位に浮上。残り6周で降り出した雨のためにレースは赤旗中断したが、規定周回数をこなしていたことでレースは成立、ロバーツが今季初優勝を飾った。
前戦南アフリカで優勝戦線に浮上できなかったホンダチームは、マレーシアGPでの雪辱を期したが、今大会も苦戦。オープニングラップに前戦南アフリカGPで3位になったL.カピロッシが転倒、その転倒にチャンピオン、A.クリビーレが巻き込まれるハプニングも発生。序盤、トップグループにつけたV.ロッシも転倒と、ホンダ陣営は2戦連続で優勝争いに加わることが出来なかった。
しかし、予選でセッティングを決められず、12位と苦戦していた岡田忠之が本番になってやや調子を上げ、セカンドグループで健闘。6位でフィニッシュ。14番手グリットからスタートのS.ジベルノーが7位と、次戦日本GPに期待をつないだ。
250ccクラスは、宇川徹が今季初PPを獲得。加藤大治郎が2番手と優勝が期待された。迎えた決勝レースでは、ともに絶好のスタートでトップグループに浮上したが、宇川がオープニングラップで痛恨の転倒。トップに立った加藤も、予選の走りを100%決勝につなぐことが出来ず、最後は3番手にポジションダウン。今季初優勝こそ逃したが2戦連続表彰台を獲得。さらに、予選で見せた宇川と加藤のパフォーマンスは、今週、鈴鹿サーキットで行われる日本GPへ期待をつないだ。
125ccクラスは、上田昇がPPを獲得。絶好のスタートを切ったが、タイヤの選択に失敗。5位でゴール。予選9番手のM.ジャンサンティが終始、トップグループにつけて3位。2戦連続表彰台に立ち、ランキングでも2位につけた。
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グリッド上の岡田
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追い上げ7位フィニッシュのジベルノー
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岡田 忠之(500cc/6位)
予選からまったくグリップしないマシンに苦しんだが、スタッフの献身的な努力で、決勝前のウォームアップでは光明が射した感じだった。しかし、さすがにセッティングは完全に詰めることは出来ず、優勝争いに加わることは出来なかった。前戦に続いて不完全燃焼のレースになってしまったが、決勝でタイムを向上させることが出来たし、次の日本GPにつなぐことが出来たし、鈴鹿から巻き返したい。
A.クリビーレ(500cc/リタイヤ)
テレビを見ていた人はわかると思うが、カピロッシが転倒して、彼のマシンを避けることが出来なかった。その転倒で左の太ももを強打してとても痛かった。幸いにも骨折はなく、ホッとしている。それにしても今日は、いいスタートが切れたし、あのまま走っていればと思うと残念。しかし、いまはもう、今日のことは忘れて、次の鈴鹿に気持ちを集中させている。
S.ジベルノー(500cc/7位)
僕もオカダもトップグループから大きく遅れた。こんなのは普通じゃ考えられないよ。しかし、今日のレースは、最後まで走ることがもっとも大事だったし、そのために全力を尽くした。とにかく今回は予選から車体のセッティングに問題を抱えていたし、最後まで解決できなかった。しかし、レプソル・ホンダはグランプリのベストチーム。すぐにもとの状態に戻れると信じている。
加藤大治郎(250cc/3位)
予選でマークしたベストタイムは、2台あるうちのスペアの方だった。それは予選で、気に入っている方のバイクで転んでしまったせいなんだけど、決勝ではメインバイクで走ることにした。スタートは上手くいったけど、それからは思ったようにペースを上げることが出来なかった。予選の転倒で完全にバイクを仕上げられなかったのが痛かった。今週は鈴鹿で行われる日本GPなので、優勝できるように頑張りたい。
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