雨の最終戦、F.ボレーはリタイア/5位、R.フューズも6/15位と
マディに泣かされるも、5年連続のメーカータイトルを獲得!

1年目にしてタイトル獲得、パモ・ホンダレーシングスタッフ
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最終戦スイスは250/500ccクラスの2クラス。会場のロッジェンバーグは、フランス、ドイツと隣接するスイスの北口玄関バーゼル(Basel)から南西に約40km。自然な丘陵地帯を利用したグラストラックで、今年で11回目のグランプリ開催。また1994年にはモトクロス・デナシオンも行われ、ヨーロッパの中でも有名なサーキットのひとつ。またスイスは、既にチャンピオンを獲得したパモ・ホンダレーシングの本拠地でもあり、多くの関係者が詰め掛けた。ノンプレッシャーとなったボレーは練習からトップタイムをマーク、そして予選でも2番手M.マスキオ(カワサキ)の2分09.723秒に、1.6秒も速い2分08.145秒でポールポジションを獲得。またフューズも2分11.311秒で8番手と上位につけたが、土曜日の夜には大雨となりコースはマディとなる。
ヒート1
ボレーは5番手辺りからのスタート。しかし2ラップ目、スリッピィなコースでオーバーランとなったボレーはコースアウト、再びコースインした時には、ポジションを20番手まで後退させる。続くラップにポジションを一つあげるもストップを決断してリタイア。フューズは1ラップに6番手と上位集団につけた。そして2ラップ目にはG.クロカード(ホンダ)をパスして5番手に浮上したが、続くラップに再びクロカードが前に出て6番手。更に6ラップ目には追い上げてきたJ.コピンズ(スズキ)が前に出て、ポジションを7番手と後退させたが、中盤には再びコピンズをパスして6番手に浮上。中盤過ぎには雨がスタートして、コースが更にスリッピィとなり6番手のままでゴールした。1位はホールショットを奪ったY.デマリア(ヤマハ)が逃げ切り、2位には4番手からP.バイラー(カワサキ)、そして3位にC.フェデリッチ(ヤマハ)がゴール。
ヒート2
ボレーは第2コーナーを中盤辺りで通過するも、オープニングラップには6番手までの追い上げを見せ、続く2ラップ目には5番手に浮上した。しかしマディとなったコースは1本ライン、更にゴーグルを外したボレーと、逃げるトップ集団とのタイム差は、中盤には30秒強と広がっていた。それでもペースを落さずに4番手のフェデリッチにジリジリと終盤まで詰め寄ったが、終盤には更に激しい雨がスタート。ボレーは最後まで追い上げるも5位のゴール。そしてフューズは、1ラップ目の11番手から序盤に10番手とポジションを一つアップしたが転倒。スリッピィなコースにペースがあがらず徐々に後退して15位でのゴールとなった。1位はホールショットを奪ったM.マスキオ(カワサキ)が今期2度目のヒート優勝、2位にバイラー。3位にはプライベーターのホンダを駆るP.パジェが、序盤から3番手をキープしてゴールした。
またマニュファクチャー・タイトルでは、ホンダが500ポイントとなり、昨年に引き続き5年連続、計9回目。更に125cc(2回)/500cc(15回)を含めると通算で26回目のタイトル獲得となった。
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ヒート2の終盤、5番手を走るボレー
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2年連続チャンピオン、ボレーのヘルメット
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F.ボレー(リタイア/5位)
やっと、終ったって感じで疲れた(笑い)けど、気分はハッピー!もちろん最終戦もトップを飾ってゴールをしたかったけど、このコンディションでヒート1は転倒、ヒート2もグッドなスタートが出来なかった。しょうがないよね。来年の事は、まだまだ4ヵ月以上も先の事。時間はたっぷりあるからね、これからゆっくりと考えるよ(笑い)。
R.フューズ(6位/15位)
今シーズンが終って、フィーリングはとてもガッカリしている。怪我から復帰して2戦しか出場が出来なかったし、結果も満足できるものではなかったからね。今日のコンディションは、自分にとって難しいコンディションだったけど、これもレースだ。これからの課題は山積み、来年の開幕には万全のコンディションで臨もうと思っている。
P.カスパー(チーム監督)
1年目のホンダのワークスチームとして、タイトルが獲得できて、ホンとにホンとに嬉しいです。序盤戦には思わぬ、つまづきもありましたが、ライダーもメカニックも、全てのスタッフが最後まで頑張った成果だと思ってます。
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