F.ボレー、1/1位のパーフェクトウィン!
43ポイントのリードで最終戦を待たずに2年連続チャンピオンを決定!

2年連続チャンピオンを獲得したF.ボレー
|
タイトル獲得速報
残り2戦と大詰めを迎えたモトクロス世界選手権、F.ボレーは18ポイントのリードで第15戦ドイツ大会を迎えた。またR.フューズも中盤戦の欠場から復帰、更にパモホンダチームの第3ライダーであるM.ジョーンズも腕の骨折から4ヵ月振りの復帰と、チームには久しぶりにオールメンバーが揃った。会場となるトイチェンタールは、旧東ドイツに位置するライプジックから西へ約25km、窪地を利用したアップダウンとタイトなコーナー、ストレートなどが巧みに組み合わさるハード路面のテクニカルサーキット。予選で、ボレーは2分03.345秒で5番手、そしてフューズも2分03.937秒で7番手。トップタイムはM.ピション(スズキ)の2分02.364秒と、ボレーのタイムを約1秒弱上回っていたが、決勝日の朝に行われたウォームアップでは、ボレーがトップタイムをマークした。

パモレーシングのサイン会
|
ヒート1
スタート2番手のF.ボレーは、オープニングラップにリードするM.ピション(スズキ)にコンマ5秒のビハインド。3番手にY.デマリア(ヤマハ)、そしてM.マスキオ(カワサキ)、P.バイラー(カワサキ)、C.フェデリッチ(ヤマハ)らがトップ集団を形成する。8戦振りに手の怪我から復帰したR.フューズは第1コーナーのマルチクラッシュに巻き込まれ、後方からの再スタートを強いられる。ボレーは、ジリジリとピションに迫り、早くも3ラップ目にはリードを奪うと、中盤には後続に2秒、更に3秒、そして終盤には約5秒のリードを広げてトップでゴール。フューズは1ラップ目に27番手のポジションから、中盤には12番手まで追い上げるも、F.タイヤのパンクに見舞われてリタイア。1位ボレー、2位には中盤にピションをパスしたデマリア、そして3位にはバイラーがゴール。ボレーとチャピオン争いを展開しているピションは、傷めた肩の影響で徐々にポジションを後退して、9位のゴール。ボレーは31ポイントのリード、2ヒート目に10ポイントのリードを奪えば、チャンピオンの決定となった。
ベストラップ:F.ボレー、2分06.049秒/52.836km/h
ヒート2
第1コーナーを5番手辺りで周回したボレーは、オープニングラップに2番手に浮上。リードはヒート1と同様にホールショットを奪ったピション。ボレーは落ち着いた走りでピションに迫り、4ラップ目にはトップを奪う。2番手にピション、そしてJ.コピンズ(スズキ)、G.クロカード(ホンダ)、バイラー、P.クーパー(ハスクバーナ)、7番手にフューズが続く。トップのボレーは中盤に5秒のリード、中盤には約8秒とリードを広げてゴールを目指す。しかし2番手のピションが9ラップ目にミスして4番手に、続く10ラップ目にもポジションを7番手に後退し、最終戦に持ち込まれると思われたタイトル争いは、一気に目前に迫った。この時点で2人のポイント差は42ポイント。ボレーは、終盤には若干ペースを落としながらも確実に走り切って、再びトップでゴール。ピションはラスト3ラップ目にもポジションを一つ落して8位のゴールとなり、ボレーが43ポイントのリードとなり、最終戦を待たずに2年連続のチャンピオンを決定した。またフューズは、中番手のスタートから終盤には6番手までの追い上げを見せてゴール、続く最終戦に期待を膨らませた。1位ボレー、2位にはクロカードが中盤にピションをパスしてゴール、3位にコピンズ。
ベストラップ:F.ボレー、2分06.991秒/52.444km/h
|
|
表彰台のトップに立つボレー(中)
|
2年連続チャンピオンを決定した後のボレー
|
F.ボレー(1位/1位)
とにかく、嬉しい!でもまだレースが終ったばっかりで、ピンと来ていないけどね。ヒート2は、ヒート1よりもリラックスして走れた。昨年の最終戦では、体がガチガチとなってしまったけどね(笑い)。今年は序盤からリードされっぱなしで、時にはナーバスとなった時もあったが、常にフィジカルトレーニングとメンタルの両方を冷静に保ち、最後まで自分を信じてベストを尽した結果だと思っている。
R.フューズ(リタイア/6位)
ヒート1ではスタートでクラッシュ、その後にも転倒して、中盤にはフロントタイヤがパンクとついてなかった。でもヒート2では、いいレースが展開出来たと信じている。今は結果よりも内容を重視していて、続くレースに繋げようと思っている。更にグランプリの後にもデナシオン(アメリカ代表)があるからね。
|