F.ボレー、予選3番手と好調だったが、ヒート1はマシントラブル
ヒート2も追い上げの3位でゴールするも、本人は納得できず!

スタート後の有名なブリッジを抜けるF.ボレー
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第13戦は予定していたポーランドがキャンセルとなり、500ccクラスのベルギー大会に併催された。会場は首都ブラッセルから南東、約50キロにあるナムール、モトクロス500GPの発祥地とも言われ、今年で53回目のグランプリを迎える。普段は散歩道となるハイキングコースだが、年1回のグランプリには、山頂にあるナムール城前広場から森林の中を駆け巡り、一般道路をクロスしてカフェの前を走り抜け、階段状に続く登りをジャンプして、再び広場に戻ると言う1周約3キロ、ラップタイムも約3分と言うスペシャルサーキット。250ccクラスの開催は初めてとなり、F.ボレーを含む多くの250クラスのライダー達にとって未知のサーキット。しかしボレーは練習走行から快調に走り、予選で2分51.532秒の3番手のポジションを獲得。トップは昨年に500ccクラスでナムールを経験しているY.デマリア(ヤマハ)が2分50.459秒、2番手にはP.バイラーが2分50.955秒とコンマ5秒のタイム差。また前戦ベルギーで転倒したポイントリーダーのM.ピション(スズキ)は、右肩骨折とのアナウンスがあったが、最終チェックで脱臼と解りテーピングと痛み止めを施して復活。
ヒート1
ボレーは第1コーナーを4番手前後と好位置からスタート。1ラップ目、前戦で総合優勝を果したG.クロカード(ホンダ)がリード、そして2番手にボレー、Y.デマリア(ヤマハ)、P.バイラー(カワサキ)と続く。2ラップ目にクロカードがミスして7番手に後退し、リードはデマリア。その後にバイラー、ボレーは3番手と一つポジションを下げる。このトップ3のポジションは、次のラップまで続くも、4ラップ目にボレーの姿は無かった。マシントラブルとなり、無念のリタイア。また怪我を押して出場したポイントリーダーのM.ピション(スズキ)も17番手とペースがあがらずに終盤にストップ。二人のチャンピオンシップポイントは、不動のままでヒート2に突入した。優勝はデマリア、2位にバイラー、3位には追い上げたクロカードがゴール。
ヒート2
パスが難しいと言われるワンラインのナムール。スタートが10番手前後からとなったボレーであったが、序盤の10分過ぎには6番手に浮上。5ラップ目、リードはヒート1に続きデマリア、そしてクロカード、バイラー、M.マスキオ(カワサキ)、そして数秒おいてボレーの順。ボレーは中盤にマスキオ、終盤にはバイラーもパスして3番手に浮上するが、リードするデマリアとは10秒以上のタイム差。ラストラップまでアクセルを開け続けたボレーであったが、ポジションは変らず3位でゴール。またピションはヒート2をDNS、ボレーは4ポイント差に迫った。
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納得のいかなかったF.ボレー(右)とスタッフ
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総合の表彰台、左が2位のG.クロカード
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F.ボレー(リタイア/3位)
初めて走るナムールのコースだったが、とっても面白いね。結果については、ジャスト・バッドラック! ヒート2のスタートポジションは良くなくて、キャッチアップを図ったが、前に行われた500ccのレースでコースがラフとなりラインも変ってしまったので、とにかく色々なラインでトライした。ピションの怪我については、今は何も答えたくない。とにかく自分のレースをする事と、残りのレースで勝ちにいく事だけを考えている。
G.クロカード(3位/2位)
今回もいいスタートが切れて総合2位。ランキング5位のC.フェデリッチに接近しているので、残り3戦もベストを尽していきたいと思ってます。
P.カスパー(チーム監督)
全戦でR.フューズは次のルクセンブルクにカムバックするだろうと伝えたが、まだもう少し時間が必要という事で、復帰は第15戦のドイツになりました。
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