F.ボレー、7/4位、ヒート1は接触で最後尾からの追い上げ
ヒート2もスタート中盤から4位まで追い上げて総合4位

予選を2番手につけるF.ボレーは総合4位
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今年4回目のトリプル開催となったベルギー大会は、中部にあるグロッベンドンクという町で初めてグランプリが行われた。サーキットは運河沿いにあるユニークなサンドコース、通常はボーイクラスのレースが行われており、簡単なレイアウト。土曜日は、曇り時々雨という天候の中、125ccクラスの決勝が行われたが、ヒート2に激しい雨となりコース上は川となり中断。土曜日に予定していた250ccクラスの予選は、日曜日の朝に行われるウォームアップが正式な予選タイムと変更され、また主催者も夜中を通してコース補修。幸いにも、日曜日は曇りから午後には回復し、無事にレースは開催。ボレーは、ポイントリーダーのM.ピション(スズキ)の2分03.111秒から、1秒407落ちの2分04.518秒で2番手につけるも、やや厳しい展開が予想された。
ヒート1
ボレーはスタートラインのセンターにポジションを取り5−6番手で第1コーナーを抜けたが、コース前半のストレートからコーナーに入る時に他車にヒットされ転倒。ポジションは、ほぼ最後尾まで落ちるも、再スタート。1ラップ目に24番手、2ラップ目には17番手、そして3ラップ目には14番手と驚異的な追い上げを見せる。中盤には9番手、そして終盤には7番手まで浮上したが、トップ集団までのタイム差は大きく、そのままのポジションでゴール。1位はオープニングラップにトップに出たピション、2位にはJ.コピンズ(スズキ)。そして3位にはCAS.HONDA.TeamのG.クロカードがゴールした。
ヒート2
スタートで中盤に埋もれてしまったボレーは、1ラップ目に12番手と再び苦しいレース展開を強いられる。しかし2ラップ目に9番手に浮上したボレーは、4ラップ目にC.フェデリッチ(ヤマハ)をパスして7番手。その後は前を走るY.デマリア(ヤマハ)と中盤過ぎまでサイドバイサイドの展開を繰り返してパス、続く15ラップにもP.バイラー(カワサキ)をかわして4番手まで浮上する。しかし、トップまでのタイム差は約14秒。最後までアクセル全開のボレーだったが、4位のままでのゴールとなり総合4位となる。1位には、3番手と好スタートを切ったクロカードが、5ラップ目にトップに立ち、終盤までリードを死守して勝利。クロカードは3/1位で、開幕戦のスペインに続き2度目の総合優勝を飾った。2位はコピンズ、3位にP.クーパー(ハスクバーナ)。またピションが2ラップ目に転倒、鎖骨を負傷してリタイアとなる。
ベストラップ:G.クロカード、2分05.113/51.160km
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総合優勝を果たしたクロカードのTVインタビュー
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レース後、クールダウンをするボレー
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F.ボレー(7位/4位)
今回はスタートでつまづいてしまった。ヒート1は悪くはなかったが、M.マスキオと一緒に転倒してしまったし、ヒート2では、本当にひどいスタートを切ってしまったよ。今大会は自分自身もマシンも調子が良かったから、自分のミス。これからはグッドなスタートが切れたら、全てのレースに勝てると思っている。
G.クロカード(3位/1位)
両ヒートともに、いいスタートが切れて上位をキープ出来て、ヒート2では勝利と、とっても嬉しい。開幕戦のスペインで総合優勝した時には、皆から、まぐれと評価されたけど、もうそれも解消だね。目標はトップ5!
P.カスパー(チーム監督)
R.フューズは、アメリカでのリハビリも終えて、今はイタリアでトレーニング中です。走りも体調も徐々に戻ってきているので、翌々週の第14戦ルクセンブルクには、復帰となる予定です。
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