最速ラップのF.ボレー、ヒート1はスタートで接触転倒
ヒート2もリードを奪いながらも転倒で3位と悔しいレース展開

5位/3位、ボレーの走り
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F.ボレーは1回目のフリープラクティスでトップタイムの1分59.437秒と、2番手のM.ピション(スズキ)に約1秒弱のリードと快調。予選でも1分55.934秒/59.61h/kmの最速ラップを叩き出してポールポジションを獲得する。ボレーは前戦ベルギーでも、練習から予選、そして決勝とトップタイムを連発してのパーフェクトウィンを飾っており、ここブラジルでも絶好調の滑り出しを見せた。
ヒート1
朝に雨が降り、決勝はスリッピィなコンデション。ボレーは第1コーナーの立ち上がりでローカルライダーに接触されて転倒、殆ど最後尾から再スタートとなった。レースをリードするのはM.マスキオ(カワサキ)、C.フェデリッチ(ヤマハ)、ピション、P.バイラー(カワサキ)らがトップ集団を形成する中、ボレーは1ラップ目に21番手、2ラップ目には16番手と11人のゴボウ抜きの、激しい追い上げを見せる。そして中盤の10ラップ目には8番手まで浮上するも、トップまでのギャップは約26秒。しかし終盤に入った17ラップ目には6番手、更にラスト5ラップ目にもポジションをひとつアップさせて5番手にまで追い上げたが、前を走る4番手のY.デマリア(ヤマハ)までのギャップは大きく、ボレーの追撃もここまで。ボレーは5位でゴールする。1位はリードを死守したマスキオが今期初の勝利、2位にフェデリッチ、3位にJ.コピンズ(スズキ)がゴール。またポイントリーダーのピションは中盤の2番手から転倒、ブレーキトラブルを抱えながらポジションを徐々に落とし13位のゴールとなった。
ベストラップ:F.ボレー、2分03.194秒/56.106Km/h
ヒート2
曇り空の下でヒート2がスタート。ボレーは10番手前後、トップに約7秒のビハインドから速いペースアップで上位に浮上する。6ラップ目、リードするピション、そしてP.クーパー(ハスクバーナ)に続き3番手に浮上、そして7ラップ目には、一気に二人をパスしてトップに浮上すると、2番手に約4秒のリードを築く。しかしレース中盤に突然にやってきたスコールでコースは一変、ハイスピードでリードするトップのボレーは12ラップ目に転倒を喫して、リードは再びピション、そしてクーパー、デマリアに続き4番手に後退。しかしボレーは終盤に、不良となったゴーグルを外しながらも追い上げ開始して、3番手まで浮上。更に2番手のデマリアまでの7秒を縮めテール・トウ・ノーズとなるが、跳ね上がるマディになかなかパスが出来ずに惜しくも3位でゴール。ヒート1の5位と共に総合3位を獲得した。1位はピション、2位にはデマリア。ボレーは、ポイントリーダーのピションとの差を4ポイント縮め、その差21ポイントと迫った。
ベストラップ:F.ボレー、2分01.330秒/56.968Km/h
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ヒート2のポディアムに立つボレー(右)
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パーツのチェックに余念の無いメカニック
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F.ボレー(5位/3位)
今日は、両ヒート優勝が出来ると思っていたが5/3位となり、とってもガッカリしている。ヒート1では、スタートでの転倒の後に自分のベストを尽くしての追い上げ、そしてヒート2ではリードしていたにもかかわらず、スリッピィな状況での転倒となったが、もしゴーグルがあったらトップを奪い返す自信はあった。でも2番手のデマリアを追うのがやっとという状況だった。
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