F.ボレー、今期初1/1位の完全優勝!
予選、決勝でもベストタイムを連発するパーフェクトレースを展開

パーフェクトウィンを飾ったボレーの走り
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前戦の第9戦スロバキアのヒート1でリタイアを強いられたボレーだったが、第10戦ベルギー/ケスターでは、昨年も1/1位と運の強いサーキット。土曜日の予選は雨。ボレーは予選Bグループで2分20.109秒のトップ、2番手Y.デマリア(ヤマハ)の2分22.087秒に約2秒弱も上回るタイムをたたき出した。またAグループのトップはP.バイラー(カワサキ)の2分23.298秒、2番手にM.ピション(スズキ)の2分23.687秒。ボレーは練習走行からトップタイムを連発しており、予選でもポールポジションを獲得し、決勝を迎えた。
ヒート1
前日の夜に雨が降り、コースはウエット。ボレーはスタート5-6番手となったが、第1コーナーを過ぎて3番手に浮上。1ラップ目のトップはP.バイラー(カワサキ)、G.クロカード(ホンダ)、そしてボレーと続き、この3台のデッドヒートが展開する。2ラップ目にはクロカードがリードを奪うが、ボレーは毎ラップ1.5秒も速いタイムを連発して5ラップ目にはバイラーをパス、そしてクロカードに迫ったがミスして転倒、ボレーは3番手に後退し、トップのクロカードに約10秒のロスタイムとなった。しかし再び追い上げを見せるボレーは、次のラップには再びバイラーをパス、そしてトップとの約10秒のリードをジリジリと詰め、ついに残り10分にクロカードを捕らえトップに浮上。その後もリードを死守してゴール。ベストタイムはボレーの2分30.228秒。
2位にバイラー、3位には開幕戦を制したホンダを駆るプライベーターのクロカード。またチャンピオンシップリーダーのM.ピションは、第1コーナーの転倒に巻き込まれ、レバーを交換して後方からの再スタート。中盤過ぎには20番手まで浮上したが、後にリタイア。
ヒート2
再び5-6番手からスタートしたボレーだったが、1ラップ目の4番手から、3ラップ目にはC.フェデリッチ(ヤマハ)、そしてバイラーをパスして、早くも2番手に浮上。レースリーダーはピション、しかしボレーはトップとの差をあっと言う間に縮め、6ラップ目にはリードを奪いトップに浮上する。中盤、そして終盤とリードをキープしてゴールしたボレーはヒート1に続き、ヒート2も制して完全優勝を果たした。ベストラップはボレーの2分26.442秒。2位ピション、3位バイラー。またボレーの1/1位は今期初であり、更にチャンピオンシップをリードするピションとの差が、前戦のヒート1でのリタイアで47と広がっていたが、再び24ポイントと縮まった。
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ポディアムの中央に立つボレー
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TVインタビューに答えるボレー
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F.ボレー(1位/1位)
ヒート1では、クロカードをパスしようと迫った時に転倒してしまったのがミステイクだった。ヒート2は、まあまあのスタートから早めにトップに出て逃げ切りのレースが展開出来た。この転倒さえなければ、今大会はパーフェクトだったね。いまは体調のコンデションもマシンの仕上がりもいいので、次のブラジル大会は、ベストで行きたいと思っている。ポイントは縮まったが、それほど気にはしていない。それよりも、レースに勝つ事だけを意識している。結果はその後についてくると思っているからね。
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