バッド・デイ!スリッピィなコンディションでリタイヤ/4位
でも今日は特別な日、次は勝ちに行くよ

決勝ヒート2、スタートを待つF.ボレー
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全16戦の折り返し地点となる9戦目のスロバキアのルチェネックは、昨年にグランプリコースとしてオープンしたサーキット。土質はハードで長いストレートも多く、平均スピードは57km弱とダイナミックでハイスピードなレイアウト。ハンガリーとの国境からは約50km、また首都のブラティスラバから約250km地点。
ボレーは、土曜日に行われた予選で3番手の2分33.040秒。トップはP.バイラー(カワサキ)2分32.252秒、そして2番手にM.ピション(スズキ)の2分32.693秒と、そのタイム差は僅か。また第8戦までのチャンピオンシップポイントではピションが249でリード、そして2番手のボレーが217とその差は32ポイント、3番手にバイラーの159。後半戦に強いボレーだけに、これからの追い込みに期待がかかるが、決勝は小雨となりスリッピィな路面と一変した。
ヒート1
スターティンググリッドには、ボレー、ピション、バイラー、J.コピンズ(スズキ)らのトップ4が横一にポジションを取り、一気に飛び出したが、ボレーはストレート中盤で他車と接触しそうになり、やや出遅れて第1コーナーを回る。しかし、1ラップ目には11番手まで追い上げるも、滑りやすいコンデションで3ラップ目に転倒、ポジションを18番手まで後退させてしまう。その後に、マディだらけとなったゴーグルと滑りやすいグローブを交換し、再びコースインしたが、再び2回の転倒で最後尾までポジションを下げてしまい、7ラップ目にリタイアを決意。一方、レースはホールショットを奪ったバイラーが、大量のリードを奪いトップでゴール。2位にコピンズ、3位には手の負傷から復帰したM.マスキオ(カワサキ)、そしてピションが4位でゴールした。
ヒート2
小雨が混じるヒート2、コース上に泥がついてないのは1ラインのみと、パスが困難な情況となる。ボレーは第1コーナーを6番手前後でスタート、1ラップ目の4番手から中盤には3番手まで追い上げる。しかしレースをリードするC.フェデリッチ(ヤマハ)とのタイム差は15秒前後、2番手のG.クロカード(ホンダ)とは約7秒差。ボレーは終盤にかけてクロカードとの差をジリジリと詰め、ラストラップには1秒差に迫りパスにトライ。しかしスリップ転倒となり、その隙に背後に迫っていたピションがパス、ボレーは4位のゴールとなった。1位は初勝利のフェデリッチ、2位に開幕戦を制したクロカード、3位にピション。
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スリッピィなコースをコントロールするボレー
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今日はバッドディだったとクールダウン中のボレー
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F.ボレー(リタイヤ/4位)
ヒート1ではスタートが悪かったのでプッシュし続けたが、その後に何度も転倒とコントロールが出来なくなってしまいストップ。ヒート2ではラップタイムを上げてポジションを上げようと試みたが、とってもスリッピィな状態。ラストラップにクロカードをパスしようとした時に転倒して、更にピションにもパスされてしまった。これはとってもバッド・デイだったよ。でも今日のコンデションは特別な日、タイヤのチョイスもあるし、これはどうすることも出来ない。ピションとのポイント差が広がってしまったが、でも次は勝ちに行くよ。後半戦は、いま始まったばっかりだからね。
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