F.ボレー、ヒート1は2位、しかしヒート2は14秒もの大量リードで圧勝
今期3度目の総合優勝を果たす

乗れているボレーの華麗なジャンプシーン
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第8戦フランス大会は、パリの西約150キロほどにあるブローという町で開催された。ボレーにとっても、リードをしているピションにとってもホームグラウンドとなり激しい予選が展開された。結果は二人のトップタイム争いとなったが、ボレーが2分40.115秒でポールポジションを獲得。2番手にピションの2分40.171秒。このタイムは、3番手のY.デマリア(ヤマハ)に2秒半もリードするというハイスピードであった。
ヒート1
ホールショットを奪ったのは、J.コピンズ(スズキ)。ボレーは4−5番手で第1コーナーを回る。オープニングラップにトップに出たのは、ランキングトップのM.ピション、そしてボレーは混戦の中で他車と2度の接触で1ラップ目を7番手で周回。この時点でトップとのタイム差は約10秒前後。しかしボレーは、序盤の10分過ぎに4番手に浮上、そして数分後には2番手と早めのパスをトライしてトップのピションを追う。中盤の20分弱、ボレーとトップの差は約7秒もあったが、ここからボレーの追撃が展開した。周回を重ねる度にリードは縮まり始め、30分過ぎには3秒台、そして40分には1秒台と二人の差は縮まり、ついにラストラップ。ボレーはトップに追いつきサイドバイサイドとなり、アウトからインから激しいパスを試みたが、深くなったコーナーの轍でつまずき、惜しくも2位のゴールとなった。3位にはP.バイラー(カワサキ)。
ヒート2
ボレーはスタートを4−5番手で第1コーナーを回ったが、オープニングラップには、トップのバイラーに続き2番手にまで追い上げた。更にボレーは、2ラップ目にはバイラーをパスしてトップに浮上、後続車にも3〜4秒のリードを築く。バイラーは序盤に転倒リタイアとなり、変って3番手のピションが浮上してくるが、ボレーとの差は既に7秒台と広がっていた。ボレーは余裕のトップをキープしながらも、終盤には更に約14秒ものリードを広げ、余裕のゴールを飾った。先週の第7戦ヨーロッパグランプリ大会に続き、第8戦の地元フランスも制し、2戦連勝の総合優勝。2位にピション、3位にはJ.コピンズ(スズキ)。
ベストラップ:ボレー/2分46.947秒/50.027km/h。
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スタート後のトップ集団、ボレーはこの後にトップに
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総合優勝のボレー(中)チーム監督のカスパー(左)
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F.ボレー(2位/1位)
ヒート1ではスタートが4−5番手となり、その後の混戦で2回転倒してしまい、ホジションを8番手まで落としてしまったが、そこから再びトップを目指して走り続けた。ラストラップに賭けたがミス、結果は2位と、もちろんガックリしてるけど、まあしょうがない。次のヒートは取るよ。
ヒート2は、いいスタートが切れてオープニングラップを丁寧に走り、トップに浮上してからはイージィーなレース運びとなった。
P.カスパー(チーム監督)
前半戦はトラブルが多かったが、中盤戦にきて安定した結果を残せるようになってきた。ボレーはいつも後半戦に強いライダーなので、これからは益々に力強い走りを見せてくれると思っている。それからR.フューズは残念ながら、再び手を痛めてしまったが、今度は完全に直してから復帰する事にしてます。
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