F.ボレー、2/1位で今期2度目の総合優勝を果たす!
R.フューズは手術した手が再び痛み出してレースをストップ

総合表彰式、1位となったボレー(中央)
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第7戦ヨーロッパグランプリは、今年3回目のトリプル開催としてベルギーで行われた。会場となったのは、F1や耐久レースでも知られるスパ・フランコシャンに新しく作られたモトクロスサーキットで、アウトドアのダイナミックさとスーパークロス的なジャンプを組み合わせたニューサーキット。またパドックもフランコシャンの施設をそのまま使用するという、まったく新しいタイプの大会となる。ボレーは金曜日、そして土曜日に行われた練習走行で意欲的にコースを攻め、トップタイムをたたき出した。しかし予選では惜しくもコンマ111秒で2番手、そしてフューズも4番手と好位置につけた。
ヒート1
ホールショットを奪ったのはP.クーパー(ハスクバーナ)、ボレーとフューズは4-5番手からのスタートとなった。序盤にレースをリードしたのはクーパーだったが、4ラップ目にはM.ピション(スズキ)と入れ替わり、2番手にP.バイラー、そしてボレーは3番手に浮上してきた。中盤にピションが転倒して、トップはバイラーと入れ替わり、ボレーも2番手に浮上するが、序盤での追い上げでタイムをロス。トップとの差はなかなか縮まらずに2番手のままでゴールした。1位はバイラー、2位ボレー、3位にピション。フューズは序盤に6番手につけていたが、6ラップ目の下り着地で手を強くヒット、ポジションを18番手まで後退させた。しかし再び14番手まで追い上げるも、手の痛みが激しくなり終盤にレースをストップした。またヒート2への出場も断念する。
ヒート2
ホールショットはY.デマリア(ヤマハ)、そしてバイラー、ボレーと続くが、オープニングラップでデマリアが転倒してリタイア。トップはバイラーと入れ替わり、2番手のボレーがバイラーに急接近する。ボレーは2ラップ目にバイラーをパスすると、中盤には約10秒以上のリードを広げた。そして終盤には、更に差を約13秒と広げ、大きなリードで今期3回目の勝利を果たした。また総合優勝でも今期2回目。2位バイラー、3位ピション。ベストラップ:ボレー/2分13.192秒/47.381km/h。
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ヒート2、大きなリードでトップを走るF.ボレー
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R.フューズがポスターにサイン
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F.ボレー(2位/1位)
前回の第5戦チェコではスタートが悪かったので、いいスタートを切るように心がけた。ハイスピードをコンスタンスに持続出来るライダーは、僕も含めて数人だから、とにかくスタートで前に出るというレースが展開できてうれしい。次は地元のフランスだけど、グランプリの一つの大会として、レースに集中して行こうと思っている。
R.フューズ(リタイア/DNS)
手の手術後に第4戦イタリアに復帰したが、コースコンディションが良かったので負担にはならなかった。しかし今回のコースで再び痛みが出てきてしまい、残念ながらゴールが出来なかった。無理して早めに復帰したのが悪かったのかもしれないね。週明けに再びチェックして、今度はじっくりと直してから復帰する予定。
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