F.ボレー、1位/2位で今季初の総合優勝を飾る
ランキングも6位から一挙に2位に浮上

ボレーのジャンプ、アクションシーン
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約50年間続いてきたモトクロス世界選手権、今年から史上初の3クラスの同時開催というトリプル開催となったオランダ大会。125ccクラスの決勝は土曜日に行われ、250/500ccクラスの決勝は日曜日に行われた。ボレーはフリープラクティスから快調な走りを見せてトップタイムを更新。また予選、決勝の朝のウォームアップでもトップタイムと絶好調。会場となったオランダのサーキットはサンドで、グランプリ全16戦の中でも難しいコースで、ここが選手権の一つのキーポイントとも言われている。欠場となったフューズは大会の一週間前に手術を行い、次の第4戦イタリアから出場を予定している。
ヒート1
ホールショットは#31S.ギディティ(ホンダ)。そしてボレーは2番手で第1コーナーをクリアすると、オープニングラップには早くもギディティをパスしてトップに躍り出る。5分過ぎには、2番手に浮上した#9R.ファンレース(カワサキ)に約5秒のリード、中盤には6秒、終盤には10秒以上のリードを広げて圧勝した。ボレーにとっては今季初の1勝を挙げた。2位には#2P.バイラー(カワサキ)、3位に#15M.ピションがゴール。そしてボレーはベストタイムの2分13.178秒をマーク、時速にして何と54.333kmというハイスピード。
ヒート2
ホールショットは#6M.マスキオ(カワサキ)、そしてピションが続く。ボレーは上位集団でスタートするものの8番手あたり、しかし序盤には3番手、そして15分過ぎには2番手に浮上する速いペースでトップのピションを追いかけるも、その差は約10秒前後。ボレーは更にペースを上げるが、ピションのラップタイムも、ほぼ同タイムでの周回となり、その差はなかなか縮まらず。ボレーは終盤に2番手のポジションをキープするという安全策に切り替えて2位でゴール。総合では1/2位となり今季初の総合優勝を果たし、ランキングも6位から2位に浮上した。
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表彰式、中央が総合優勝したボレー
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チーム監督のP.カスパー(左)とボレー(右)
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F.ボレー(1位/2位)
今日はハッピーディだったよ。でも昨年の成績に比べると、まだ一勝しか上げれていないので、勝ったからと言っても満足する成績じゃないんだ。最終的にはチャンピオンを獲得する事だからね。第1/2戦と小さなミスがあったけど、もう大丈夫!
R.フューズ(欠場)
第2戦ポルトガルの練習で手の小骨を骨折したが、3日後には手術を行った。今大会中はアメリカで休養をとっており、3週間後の第4戦イタリアに万全の体制で挑む。
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