藤波貴久、トリプルスコアの圧勝

第7セクションの巨大岩を行く藤波貴久
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好天に恵まれた新潟県・大日ヶ原。会場は沢沿いに計10のセクションが設定された。持ち時間6時間で3ラップ。合計30個のトライとなる。丸い岩の上を走るのだが、表面にこびりついた土が極端に滑ってライダーを苦しめる。
今回は国際A級スーパークラスから国際B級まで総勢120台余りのエントリーを数え、主催者はセクション渋滞を予想し、持ち時間を予定の5時間30分から30分延長の6時間に変更してスタートとなった。
1ラップ目は予想通りに藤波貴久と黒山健一の二人が好調な滑り出しを見せた。トップに立ったのは4点の藤波、そして1点差の計5点が黒山健一(ベータ)、3番手には10点の小川友幸(ベータ)と続く。
競技は藤波と黒山の優勝争いかと思えたが、2ラップ目の第5セクションで5点を取った黒山がペースを乱しはじめた。藤波は2ラップ目を3点で終了し、着実に減点を詰めている。2ラップ終了時点では計7点の藤波に対し、黒山は11点となった。
3ラップ目になると黒山は3つの5点をとってしまい、さらに藤波との差が開いてしまった。黒山は昨年の両手首骨折による痛みが残っているようである。対する藤波の3ラップ目はわずか1点のベストスコアを出す。
最終的に藤波は合計8点でゴール。黒山は28点で2位になった。トリプルスコア以上の差をつけた圧勝だった。3位は合計30点の小川、4位は合計45点、若干15歳の渋谷勲(ガスガス)と続いた。
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表彰式、圧勝した藤波(左)
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多くの観客が藤波の走りを見るために追いかけた
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藤波 貴久(優勝)
黒山選手が2ラップ目から崩れてくれたので僕としては気が楽な大会でした。黒山選手が乱れてくれたからということだけではなく、自分の点数を振り返っても各ラップごと点数を詰めることが出来たので自分の走りには納得してます。今週の金曜日に日本を出発して、世界選手権チェコ大会へ出発します。チェコが終わったらもてぎで行われるウイダー日本グランプリ(世界選手権第7戦)に帰ってきます。世界選手権も全日本選手権も優勝目指して頑張りますので応援よろしくお願い
します。
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