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All Japan Road Race Championship
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2000 全日本ロードレース選手権シリーズ

第10戦 TIサーキット・英田

2000年 10月22日開催
天候:曇り  気温:19.9℃ コースコンディション:ドライ
観客:27,600人

 
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伊藤、念願の今季初優勝を飾る!
山口は、事前テストの好調さを生かせず無念の8位


スタートで出遅れるも、追い上げ今季初優勝の伊藤

全日本も残り2戦となり、チームキャビンホンダは、勝利だけを目指し、年1回開催の岡山県TIサーキットへと乗り込んだ。事前テストから好感触を得ていた。特に山口は、2日間のテストで1分30秒9とレコードを更新するタイムを記録、2番手となっていた。伊藤は、ミシュランからダンロップへとタイヤを変更したため入念なテストを繰り返し、調子を上げていた。フリー走行は、生憎の雨となり、山口はタイムを伸ばせず、転倒してしまう。伊藤は、玉田に僅差で続く2番手で、速さを示していた。快晴となった予選、ふたりのタイムに注目が集まるが、思うようにタイムを伸ばせず、山口は「事前テストの時とグリップの感じが違っていて、同じように走れなかった。雨のリズムが身体に残っていたような気がする」と7番手。伊藤は「タイヤの使い方の違いに戸惑った」と8番手。ふたりとも2列目スタートとなる。


ポールからスタートの玉田は3位

決勝スタートで出遅れた伊藤は、1ラップ目8位で通過、サード集団に飲み込まれてしまう。そこから抜け出した中盤戦から、猛然とスパート、前を行く加賀山(S)を捕らえ、6番手に浮上すると、芹沢(K)に迫る。20ラップ過ぎには、トップの梁(S)、2番手井筒(K)、3番手玉田のトップ争いに芹沢、伊藤も追い付き、5台の息詰まる戦いとなる。このトップ争いは、タイトル決定がかかっており、井筒が梁の前でチェッカーを受ければチャンピオン。梁が前なら、タイトル争いは最終戦に持ち込まれる。井筒がトップを奪い、逃げようとするが梁が襲いかかる。玉田も芹沢も伊藤もトップを狙う。周回遅れが絡み、混沌とした戦いとなる。伊藤は一気に3番手浮上。このトップ集団が接近戦を見せながらラスト2ラップとなった時、梁のインに入った井筒と接触し、井筒が転倒、梁はコースアウト。伊藤はトップとなり、そのままチェッカー。念願の今季初優勝にスタッフは喜びに沸き、観客、関係者から惜しみない拍手が沸き起こり、祝福の言葉がかけられた。2位には芹沢、3位玉田が入った。井筒はリタイヤ。梁は再スタートで5位となった。山口は、7位争いを見せるが、事前テストの速さを生かせず、無念の8位に終わった。

250は、序盤、酒井がレースを引っ張るが、稲垣がトップ浮上、逃げようとするが、6ラップ目転倒、変わってPP獲得の大崎(Y)がトップになる。その大崎を追う畠山、青山との激しいバトルへと発展。各コーナーで、ポジションを入れ替えながら周回を重ねる。12ラップ目に青山がトップ浮上するが、19ラップ目には畠山がトップに。だが、最終ラップに仕掛けた青山が競り勝ち、嬉しい今季3勝目を挙げた。この勝利で、青山はランキング2位を確定した。

125は、仲城とのトップ争いを繰り広げていた菊池が、鮮やかなラストスパートを見せ、今季初優勝を飾り、ランキング2位へと浮上した。

8位の山口と青木拓磨助監督(右)
シャンパンファイト、伊藤(左)玉田(右)

伊藤 真一(スーパーバイク/優勝)
今回は、大きなプレッシャーを感じていました。絶対に勝つんだと自分を追い込んでいました。事前テストからタイヤのテストを開始し、いい感触を得ていました。雨の走行でもタイムが出たので自信を深めていたのですが、予選ではタイヤの使い方に苦労しました。足回りのセッティングを全て変え、1からやらなければならなかったこともあり、戸惑いもありました。決勝もタイヤも柔らかめのものを選び、それがどうでるのかわからなかった。スタートも出遅れてしまったのですが、前のライダーを1台、1台、抜くことだけを考えて集中して走りました。前の2台にアクシデントがなくても、追い上げる自信があったので、心から喜べる優勝です。やっと勝つことが出来て、心からホッとしています。本当に、嬉しい。

山口 辰也(スーパーバイク/8位)
事前テストでは、タイムも出て、手ごたえを感じていたのですが、雨の影響や、路面コンディションの違いで、タイムを更新することが出来ず、不満が残る予選でした。決勝でもスタート出遅れ、伊藤さんについて行こうとしたのですが、離されてしまった。ですが、今回はこれまでと違って、競り合いで前に出ることが出来たことは収穫です。残り1戦となってしまいましたが、全力でぶつかります。

小野監督
ご声援ありがとうございました。やっと、勝つことが出来ました。事前テストで、山口がタイムを上げ、チームにも活気が出ていました。伊藤も相乗効果で、タイムを上げて行き、今回は、大きな手ごたえを感じていました。予選ではタイムが上がらなかったことで、事前テストからのデータを見直し、冷静にセッティングを詰めました。それが、いい結果につながったのだと思います。山口も、これまで、人をパスすることが出来なかったのですが、それが今回はパスすることが出来、収穫もありました。このまま、登り調子で最終戦に挑みたいと思います。

青木拓磨助監督
自分が初優勝したときの気持ちを思い出すくらい嬉しい。涙は、自分が復帰して勝ったときのためにとってあるけど、泣きそうになるくらい嬉しかった。チームの皆も、伊藤さんが一人、パスするたびに、大きな声を上げて応援していました。その声は、何十人もいるのかと錯覚するくらいでした。最終戦でも、同じように喜べるレースをするように、気を引き締めて頑張ります。

     
 

 

  全日本ロードレース選手権 第10戦 結果表  

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■スーパーバイククラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 伊藤 真一 ホンダ VTR1000SPW TEAM CABIN HONDA 25 38'38.199
2 芹沢太麻樹 カワサキ ZX-7RR カワサキレーシングチーム 38'39.697
3 玉田  誠 ホンダ RVF/RC45 Team高武&RSC 38'41.610
4 加賀山就臣 スズキ GSX-R750 チーム スズキ 38'41.999
5 梁   明 スズキ GSX-R750 チーム スズキ 38'52.676
6 北川 圭一 スズキ GSX-R750 チーム スズキ 38'53.159
7 吉川和多留 ヤマハ YZF-R7 ヤマハ レーシング チーム 38'54.119
8 山口 辰也 ホンダ VTR1000SPW TEAM CABIN HONDA 38'56.604
9 辻村  猛 ヤマハ YZF-R7 ヤマハ レーシング チーム 38'57.439
10 渡辺  篤 スズキ GSX-R750 チーム スズキ 39'24.958
11 清水 和樹 カワサキ ZX-7RR TEAM GREEN 39'27.411
12 武田 雄一 ホンダ VTR1000SP1 チーム 桜井ホンダ 39'33.731
13 西嶋  修 カワサキ ZX-7RR 阪神ライディングスクール&柏南 39'34.737
14 出口  修 スズキ GSX1300R ヨシムラスズキGP1DAXIM 39'34.812
15 鶴田 竜二 カワサキ ZX-9R TEAM YELLOWCORN 40'09.109
16 法雲 孝昭 カワサキ ZX-7RR グリーンクラブ&ウッドストック 24 38'39.572
17 高橋 芳延 カワサキ ZX-9R BEET IGOL OIL 38'48.639
18 時永  真 ヤマハ YZF-R7 YESS磐田レーシングファミリー 38'53.322
19 青柳 幸広 ヤマハ YZF750 SWIFT・RACING 39'06.887
20 堀田 英人 カワサキ ZX-9R BEET IGOL OIL 39'11.815
21 眞子 智実 カワサキ ZX-9R Team KIYO with38 39'11.911
22 山下  繁 カワサキ ZX-12R Team38 39'12.755
23 岡田 洋一 ヤマハ ZX-7RR MECHBOXレーシングチーム 39'13.376
24 清水 秀一 カワサキ ZX-7RR B.S ルイ 39'20.422
25 竹見 升吾 ヤマハ YZF-R1 GMAXエッチングファクトリー 39'47.182
26 辻本 貴志 ホンダ CBR900RR アゲインレーシング クラブ 39'47.554
27 山戸 直樹 カワサキ ZX-9R Team38 39'58.006
28 原田 洋孝 カワサキ ZX-9R MECHBOX−ガレージハラダ 23 38'47.402
29 水谷  勝 スズキ GSX-R750 Team SURF R−750 39'53.834
30 井筒 仁康 カワサキ ZX-7RR カワサキレーシングチーム 35'31.844
31 佐野 光洋 ヤマハ YZF-R1 BANNERレーシング&KBR 20 32'30.363
--- 以上完走 ---
R 深見 貴広 ヤマハ YZF-R7 クレバーウルフレーシングチーム 12 19'40.395
R 長谷川克憲 ヤマハ YZF-R1 PJ1・TIS RACING 4 06'56.065
 

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■GP250クラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 青山 博一 ホンダ RS250R TEAM・HARC−PRO. 20 31'22.061
2 大崎 誠之 ヤマハ TZ250 SP TADAO RACING TEAM 31'22.483
3 畠山 泰昌 ホンダ AC29M Team2000PENGUIN 31'22.605
4 嘉陽 哲久 ホンダ NSR250 F.C.C.TSR カストロール 31'26.658
5 中冨 伸一 ホンダ RS250R Team高武RSC 31'26.877
6 亀谷 長純 ヤマハ TZ250 HITMAN RC甲子園ヤマハ 31'27.532
7 興梠 義則 ホンダ RS250R 爽風会鈴鹿レーシング/明和RC 31'33.013
8 酒井 大作 ホンダ NER250 ENDURANCE 31'33.033
9 宮崎  敦 ヤマハ TZ250 MOTOREX DAYTONA 31'37.878
10 野田 弘樹 ホンダ RS250R FIRST D.D.BOYS 31'46.416
11 高橋 英倫 ヤマハ TZ250 SP TADAO RACING TEAM 31'48.008
12 中村  実 ホンダ AC29M 銀河高原ビール with TOWNS 31'48.018
13 小谷田欽章 ホンダ RS250R TEAM・HARC−PRO. 31'48.905
14 関口 太郎 ヤマハ TZ250 HITMAN RC甲子園ヤマハ 31'49.098
15 横江 竜司 ヤマハ TZ250 BBI森のくまさん MIZTEC 31'49.223
16 藤下 和衡 ホンダ RS250R Team高武RSC 32'13.600
17 名倉 嘉一 ホンダ RS250R ホンダ浜友会 浜松エスカルゴ 32'13.751
18 山口 智也 ヤマハ TZ250 チーム モトスペース・ヤマハ 32'19.158
19 秋谷  守 ヤマハ TZ250 チーム モトスペース ヤマハ 32'23.319
20 尹  昌憲 ホンダ RS250R ヨシカワ・レーシングチーム 32'30.245
21 松下 和広 ホンダ RS250R 爽風会鈴鹿レーシング 32'36.454
22 永山  誠 ホンダ RS250R ホンダ浜友会浜松エスカルゴ 32'44.787
23 岡本 英樹 ヤマハ TZ250 スピリッツSP−備南自動車学校 32'44.826
24 山本 昌司 ヤマハ TZ250 森のくまさん ミズテック・YDS 32'49.048
25 古橋  徹 ホンダ RS250R RT TUBE R&マジョーラ 32'50.971
26 大西  明 ヤマハ TZ250 大阪SAM.RT 19 31'31.341
27 桜井 晋吾 ホンダ RS250R Dinky Racing 32'07.752
28 小野寺貴行 ヤマハ TZ250 森のくまさんMIZTEC・RT 17 26'58.513
--- 以上完走 ---
R 戸田  正 ホンダ RS250R Team・BATTLE 12 19'33.170
R 石井 孝之 ヤマハ TZ250 club ventis 19'33.322
R 秋田 貴志 ヤマハ TZ250 JレーシングMOTUL 10 15'58.117
R 浜辺 太地 ホンダ TSR 7 11'30.339
R 稲垣  誠 ホンダ AC28M Team BP−RSY 6 09'28.658
R 岡崎 忠敏 ヤマハ TZ250 オレンジYSP岡山南ケニッシュ 09'40.152
R 瀬崎 恭広 ヤマハ TZ250 カメイレーシング三十路隊&深津 10'23.523
R 清成 龍一 ホンダ RS250R Team高武RSC 10'59.684
R 中須賀克行 ヤマハ TZ250 HITMAN RC甲子園ヤマハ 0
R 榊原 礼視 ヤマハ TZ250 チームモトスペースTODAYA
R 江口  謙 ホンダ NER250R セラコーポレーション エンデュランス
R 田村 則夫 ヤマハ TZ250 ツツミモータース2F&CLUB KENJIN JAPAN
 

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■GP125クラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 菊池 寛幸 ホンダ RS125R wanpaku.チームウイリー 16 26'03.014
2 仲城 英幸 ホンダ RS125R Jhaレーシング 26'05.780
3 小山 知良 ヤマハ TZ125 SP TADAO RACING TEAM 26'08.711
4 高橋 裕紀 ホンダ NER125 FINAエンデュランス&桶川塾 26'11.533
5 上江洲克次 ヤマハ TZ125 Jレーシング MOTUL 26'13.288
6 井手 敏男 ヤマハ TZ125 チームテック・2BP 26'14.443
7 藤岡 祐三 ホンダ NER125 TEAM PLUS ONE 26'14.489
8 加藤 直樹 ホンダ RS125R Jhaレーシング 26'21.582
9 豫風 直人 ホンダ RS125R BadBoy RT MAXIMA 26'21.678
10 小野 真央 ホンダ RS125R TEAM・HARC−PRO. 26'21.730
11 菅谷 慎一 ヤマハ TZ125 チームテック・2BP 26'21.967
12 羽原  繁 ヤマハ TZ125 チームテック・2BP 26'22.602
13 山本 武宏 ホンダ RS125R Jhaレーシング 則天学園大阪 26'22.878
14 生形 秀之 ホンダ NER125 ENDURANCE 26'22.971
15 山岡  孝 ホンダ RS125R Joke JOY&PRIDE−1 26'23.753
16 永田 健二 ホンダ RS125R Team BATTLE 26'24.889
17 天野 邦博 ホンダ RS125R リオックス モータースポーツ 26'27.283
18 笹島 義久 ホンダ RS125R Dinky Racing 26'27.489
19 大野  亮 ホンダ RS125R ビーワイズTSR 26'27.697
20 星野 知也 ホンダ RS125R Dinky Racing 26'27.764
21 坪井 隆昌 ホンダ RS125R チーム倉敷2&4レーシング 26'28.236
22 松浦 光利 ヤマハ TZ125 HITMAN RC甲子園ヤマハ 26'30.091
23 田代 克尚 ホンダ RS125R モトバム レオス レーシング 26'34.561
24 稲毛田 潤 ホンダ RS125R ARCS Dinky Racing 26'42.273
25 内山 博信 ホンダ RS125R TEAM PLUS ONE 26'42.416
26 松永 弘志 ホンダ NER125 エンデュランス・チーム昭和電機 26'42.852
27 大隈 武昭 ヤマハ TZ125 Jレーシング MOTUL 26'42.919
28 松井  剛 ヤマハ TZ125 チーム テック・2 26'44.446
29 川筋 丈徳 ホンダ RS125R RT〔ivalv〕とP’s 26'46.029
30 上木  聡 ホンダ NER125 エンデュランス・チーム昭和電機 26'47.469
31 須磨 真仁 ホンダ RS125R T・Life・RHEOS 26'47.851
32 柚木 伸介 ホンダ RS125R Jhaレーシング 26'51.519
33 藤崎 直之 ホンダ RS125R Dinky Racing 26'52.030
34 蔡  鐘浩 ホンダ RS125R T KOHSAKA・仁川木工 26'52.354
35 山内 隆史 ヤマハ TZ125 HITMAN RC甲子園ヤマハ 26'52.712
36 東  敬太 ホンダ RS125R Fine Racing 27'01.837
37 小川 博史 ホンダ RS125R KOHSAKA&岡山港湾運送 15 24'55.205
--- 以上完走 ---
R 岡田 純一 ホンダ NER125 エンデュランス・チーム昭和電機 9 15'06.335
R 三浦 篤朗 ホンダ RS125R TEAM T&T 4 06'51.292
R 久保 和寛 ヤマハ TZ125 HITMAN RC甲子園ヤマハ D.N.S.

 

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