中冨伸一(RS250R)、シリーズチャンピオンを獲得!
スーパーバイククラス、健闘虚しく伊藤は6位

優勝でシリーズチャンピオンを決めた中冨
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全日本ロードレース選手権も残り3戦となり、チームキャビンホンダは、初優勝を目指してスポーツランドSUGOに乗り込んだ。金曜日のフリー走行から、セットアップに追われるが、なかなか思うように進まず、タイムが上がらない。予選では、タイムアップを図ろうと懸命の走行を見せる。伊藤は終了間際、アタックに飛び出す。だが、オイルがライン上に流れ、4台が転倒してしまうアクシデントが起きた。伊藤もその中に含まれており、マシンは大破。幸いケガは無かったが、1からマシンを組み上げなければならなくなってしまう。伊藤は予選11番手。山口は自己ベストを更新6番手に付けた。
決勝朝のフリー走行で、山口は4番手、伊藤は8位で終え、最終確認を終えた。決勝スタートで飛び出すが、後方グリッドからのスタートが響き、伊藤は1ラップ目を9番手で通過、そこから追い上げる。伊藤は4ラップ目に山口を捕らえ、10ラップ目に芹沢(K)を捕らえ、7番手に浮上。トップ争そいに加わる勢いを見せるが、最終的には6位でチェッカーを潜り抜けた。山口は10位を走行中、11ラップ目にハイポイントで転倒、そのままリタイヤとなってしまった。
レースは、梁(S)が逃げる吉川(Y)を抑え、トップに浮上、それを再び吉川が追う展開、最終ラップ、勝負のシケインでブロックラインを取った梁のすきをつき、吉川がインに入り、2台は接触、ぶつかるが、梁が逃げ今季3勝目、吉川が2位。3位には追い上げた北川(S)が入った。
チャンピオン決定のかかった250は、ポイント圏内でランキングトップの中冨が、ランキング2位の青山の前でチェッカーを受ければ決定というものだった。中冨は「勝って決めたい」と語り、予選2番手から決勝に臨んだ。青山は金曜日のフリー走行で転倒、頭を強打、左手首を打撲、調子が戻らず10番手からのスタートとなった。中冨は、スタート直後に接触、7番手に沈む、そこから追い上げ、最終的に青山との一騎打ちに競り勝ち、初のタイトルの栄冠に輝いた。
125は16歳の新鋭、高橋が2連続ポールポジションを獲得、勝利を目指した。大混戦から抜け出し、最後に逃げる完璧なレースで初優勝。「夢の中にいるみたい」と感激のコメントを残した。2位には17歳の小山(Y)が入り、10代のライダーが1、2と大きな未来を感じさせた。
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青木拓磨助監督(左)と6位の伊藤(右)
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250cc優勝、中冨のRS250R
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伊藤 真一(スーパーバイク/6位)
メカニックが完璧にマシンを修復してくれたので、何のハンデもなく、決勝グリッドに付くことが出来ました。ですがマシンとタイヤとのマッチングという問題を解決することが出来ずに、トップ争いの後方にまで迫りながら前にいけず、悔しいレースになってしまいました。なんとしても、結果を引き寄せられるように、次ではこれまで以上に頑張ります。
山口 辰也(スーパーバイク/リタイヤ)
自己ベストも更新することが出来、朝のフリーでも、いい感触を掴むことが出来ていたので、どうしても前に行きたかった。その気持ちが空回りして、転倒してしまったのだと思います。次は事前テストから、しっかりセットアップをつめて、勝負したいと思います。
小野監督
チームとして、考えうることは、全て手を抜くことなく、やっているのですが、ライバルメーカーとの差が詰まらない。更に努力を重ねなければならないということだと考えています。
青木拓磨助監督
勝てるチャンスがあるのに、それを掴めない。ホンダとして、いるべき場所にいない。次はチャンスをがっちり掴んで、1、2フィニッシュできるようにバックアップしたいと思います。
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