TEAM HRCワンツーフィニッシュ!
熱田孝高(2/1)高濱龍一郎(1/2)

ヒート1でワンツーを決めた高濱(左)と熱田(右)
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沖縄での開幕戦は国際A級250のみの開催だったが、この第2戦からは125クラスも加わり、フルメンバーが揃う。また雨でマディレースとなった開幕戦とは異なり、今大会では金曜日に降った雨がコースに適度な水分を与え、土日はベストコンディションで行われた。
TEAM HRCは、開幕戦より18インチリアタイヤを試みているが、今回は硬質用をデビューさせた。昨年来の20インチフロントタイヤも継続使用しており、前後のワイド小径化がさらなるトラクション性能アップを果たしている。
●250ヒート1
小池田(Y)がホールショットを奪い、大河原(Y)、高濱、熱田孝高、田中(K)、小田切と続く。3周目には、大河原がトップ、高濱が2番手というオーダーとなったが、ここから一気に仕掛けた高濱が、5周目に大河原を抜き去り、早々とリーダーとなった。次の周には熱田も2位に浮上したが、高濱のハイペースにより間隔は徐々に広がる。
中盤になると、小田切も前を行く高木(K)と大河原を立て続けにパスし、3番手にポジションアップ。これでホンダのワンツースリーが形成された。
終盤を迎え熱田がスパートすると、最大4秒あったマージンもなくなり、トップ2台がテールトゥノーズとなったが、ここで高濱も猛然とペースアップ。結局、高濱が3秒差で逃げきり優勝。2位の熱田に続く3位には、最終ラップで小田切を抜き返した高木が入った。

総合1位の熱田孝高の走り
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同じく総合2位の高濱
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●250ヒート2
大河原がホールショットを取ったが、スタート2番手だった熱田がオープニングからトップに躍り出た。1周目のオーダーは、熱田、大河原、小池田、高木、成田、芹沢、高濱の順。小田切は13番手と出遅れた。
3周目にあろうことか、トップ争い中の大河原と小池田に黒旗が出される。理由はスタートエリアにメカニックが立ち入ったためで、両者は失格となってしまった。これでトップグループは熱田、成田、高木、高濱、田中の順となる。
8周目に高木が成田をかわして2番手に上がるが、10周目からは高濱に代わり、優勝争いは熱田と高濱の二人に絞られた。だが熱田はすでに12秒強のリードを築いており、体調不十分だった高濱も差を詰めることができず、このままの順位でチェッカーを迎える。ヒート1とポジションを入れ替えた、熱田と高濱のワンツーフィニッシュだった。
小田切は14周目、3位争い中にバランスを崩した際に膝を痛めてリタイアを喫した。
●125ヒート1
トップはスタートから加賀(S)、益留(K)と入れ替わったが、4周目からはディフェンディングチャンピオン、勝谷が独走態勢に持ち込んだ。勝谷の背後にはやがて高須(S)が迫り、リードを少しずつ削り取ってゆく。
テールトゥノーズとなったトップ争いは、ラスト2周で決着を見た。周遅れに戸惑った勝谷に付け入った高須が前に出ると、チェッカーまで抑えきって優勝。2位勝谷に続いて、3位には渡辺(Y)が入賞した。
●125ヒート2
勝谷がホールショットから逃げにかかったが、3周目から2番手につけた高須が、勝谷を猛追し始める。両者の差は当初5秒以上もあったが、中盤を迎えるまでに高須がじりじりと接近してきた。
10周目に高須が前に出ると、勝谷はリーダーを射程内に置いたまま追走したが、反撃できないままチェッカーとなる。高須、勝谷に続き、3位には益留が入賞した。

ヒート1の表彰台、左から高濱、熱田、高木
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熱田 孝高(2/1位)
うれしいです!今季初のヒート優勝に総合優勝。ヒート1は軽く走っててあまり無理しないつもりでした。ラスト5周のサインが出たのでスパートかけたんですが、ハマー(高濱)に気付かれて逃げられちゃいましたね。ヒート2はスタート良く出られて、序盤は小池田や大河原とバトッたんですけど、あまり気にしてませんでした。ハマーだけをマークしてたので、それをサインボードで教えてもらってました。マシンがすごくいいので、楽でしたね。タイヤが変わったのが大きいです。去年はフロントを20インチ、今年はリアも18インチに変わって、前後ともグリップばっちりなんです。いくら寝かしても滑らない。クッション性もいいし、乗り心地もいいんですよ。これでランキングトップ、気分いいですね。ちょっとうれしいですよ。まだ2戦目だけど、自分の力でなれたのがうれしいです。
高濱龍一郎(1/2位)
ヒート1はいい感じで勝てて良かったです。序盤からリードしてて、終盤熱田が追い付いて来た時も、ペースアップできて振り切れたし。あそこでベストラップ出たんですよ。でも実はカゼを引いてたんで、ヒート2はその影響がめちゃ出ちゃって、咳が出て苦しくて走れませんでした。けど精一杯やって2位だから満足してます。体力なかったはずなのに、悪いなりにスピードもあったし。レースの10日ぐらい前から、個人的にいろいろ悩みがあったり、カゼ引いたりして、精神的にまいってたんだけど、それでもこんな結果を残すことができて、自分でもすごく強くなったと思います。また新しい道が開けた感じです。総合では負けたけど、今日の獲得ポイントは熱田と同点だから、よくやったと思ってます。
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