ラ・ロッコ2位、ウインダム3位入賞!

終盤の追い上げで2位をつかんだラ・ロッコ
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AMAスーパークロスは、ラスベガスにてシリーズ最終戦を迎えた。会場のサム・ボイド・スタジアムは、昨年来の改修工事が終了し、収容人員も増えたが、前売券は今年も完売という盛況ぶりだ。他のスタジアムに比べて小さいフィールドを補うため、コースを会場外の駐車場スペースに導き、1周1分10秒ほどの長いレイアウトが工夫されていた。
ホールショットはトーテリが奪ったが、やはり好スタートを切っていたウインダムが、2コーナーで前に出た。オープニングラップの上位グループは、ウインダム、トーテリ、マクグラス(Y)、ラ・ロッコ、ビーラマン(Y)、カーマイケル(K)の順で形成された。
2周目のバックセクション(一旦場外に出る部分)で、マクグラスがトーテリの前に出て2番手に浮上する。トップのウインダムは、マクグラスに対し3〜4秒のリードを保持しながら、ハイペースで周回を重ねる。予選でもマクグラスを破っており、自信のほどがうかがえた。

満員御礼のサム・ボイド・スタジアム
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7周目、ラ・ロッコとビーラマンがトーテリをかわして前に出る。これで上位は、ウインダム、マクグラス、やや遅れてラ・ロッコとビーラマンという構図になった。ラ・ロッコとビーラマンの激しい3位争いは、序盤から延々と続いており、独走中のウインダムよりも注目を集めていた。
ウインダムは中盤で5秒ほどのリードを蓄えていたが、12周目に周遅れの影響でペースダウンを強いられることになる。2番手のマクグラスが3秒差に迫った。ここから始まったトップ争いは次第に熱を帯び、16周目に再度周遅れの処理に手間取ったウインダムを、マクグラスがヘアピンでかわして決着を見た。
2番手に落ちたウインダムは、その後マクグラスの独走を許し、19周目には背後から迫ってきたラ・ロッコにも抜かれてしまった。チェッカーフラッグが、マクグラス、ラ・ロッコ、ウインダムの順に振られる。トーテリは9周目にカーマイケルにかわされ、6位でレースを終えた。
最終戦まで終了した結果、ホンダ勢のランキングは、ラ・ロッコ3位、ウインダム4位、トーテリ6位と確定した。次週からはAMAナショナルが始まり、戦場はアウトドアへと移ることになるが、チームホンダには肩の脱臼でスーパークロス全戦を欠場したラスクの復帰という、明るいニュースが控えている。
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ウインダムは16周目までトップをキープ
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左からビーラマン、ラ・ロッコ、マクグラス、ウインダム
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M.ラ・ロッコ(2位)
スタートは悪くなかった。序盤のペースは他のライダーの方が良かったが、いつものように後半では自分の方が速かった。序盤はビーラマンを抑えるために守りの走りになってしまったけれど、彼が遅れ出してからはペースが上がった。ウインダムを抜いたのはバックセクション。アウトから並び、大きな3連の手前の小さな3連でパスした。大きな3連まで距離がないので見た目はアグリーだったが、俺のホンダは速いのでプラクティスの早い段階でクリアしていて問題なかった。
K.ウインダム(3位)
スタートはホールショットのトーテリに並んで1コーナーに入った。2コーナーまでにトップに立った。中盤にラッパーに前を塞がれてマクグラスに抜かれてしまったけど。フープス後のヘアピンで並ばれて、直後のフィニッシュジャンプ後のストレートとヘアピンで抜かれた。マクグラスに抜かれてから後方に対しナーバスになってしまった。でも、アウトドアには自信がある。来週の開幕が待ちきれない。
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