ウインダム3位入賞!
ラ・ロッコ4位、トーテリ5位

序盤はマクグラスと渡り合ったウインダム
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第15戦の会場は、シカゴ郊外のジョリエにあるドラッグレース場、ルート66スピードウェイだ。シカゴはスーパークロスの主催者、PACEモータースポーツの本社がある土地柄。当地での開催は長年の念願だったが、スーパークロスに適したスタジアムがなく、このスピードウェイでの初開催となった。
1周に1分10〜15秒を要する、スーパークロスとしては比較的長めのレイアウト。長いフープスを設けたコースは軟質土で作られていたが、撒水と夜間の冷え込みによって、全周にわたって滑りやすくなっていた。
決勝レースでホールショットを奪ったのはウインダムだったが、すぐマクグラス(Y)がトップに立った。1コーナーではビーラマン(Y)とカーマイケル(K)が転倒。オープニングラップのオーダーは、マクグラス、ウインダム、ワード(K)、ボス、トーテリ、ラ・ロッコ……。
トップのマクグラスは序盤から飛ばしたが、ウインダムもハイペースで追走し、2台はテールトゥノーズのまま下位を引き離していった。5周を消化した時点で、トップ2台と3番手ワードの間隔は15秒もの大差となり、優勝争いは完全にマクグラスとウインダムに絞られた。
序盤は単独走行を続けていたワードの背後に、6周目辺りからトーテリとラ・ロッコが迫る。激しくなったバトルは8周目に決着がつき、トーテリが3番手、ラ・ロッコが4番手とポジションを上げた。5番手にはやがて、1コーナーの転倒から這い上がってきたビーラマンが浮上する。
中盤になるとウインダムのペースが衰え、マクグラスが単独でトップの座を確保する。11周目、ウインダムの背後にはラ・ロッコとトーテリを立て続けにかわしたビーラマンが接近。ウインダムとビーラマンの差は、レース終盤に向けて次第に詰まり、18周目には激しいバトルとなる。
迎えた最終ラップのタイトコーナーで、ウインダムはビーラマンに抜かれて3位。優勝したマクグラスが、最終戦を待たずに7度目のタイトルを獲得した。
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ルート66スピードウェイに特設されたコース
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前戦に続き3位のウインダム(左)
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K.ウインダム(3位)
最終ラップでビーラマンに抜かれたことは、残念でしかたがない。でも、素晴らしいレースができたよ。序盤マクグラスがリズムセクションでミスをしたときは、彼に並んでほとんど抜いたと思った。実際は次のコーナーで、また前に出られてしまったけどね。
M.ラ・ロッコ(4位)
ジャンプが大きく、少々テクニカルなコースだった。自分のマシンは毎戦フープスで速いのだが、今回はサスをジャンプに合わせたせいか、少しフープスでは固すぎたようだった。リアにはここ2戦ばかり太いタイヤを履いている。サイドでのトラクションがいい。自分のようにクラッチを使わない走りには合っている。コースの半分ほどは轍が増えて、そうするとジャンプで前後に並んで飛ぶ。前のライダーがこけると、突っ込んでしまいこれは危ないんだ。トーテリを抜きあぐねたのはそのせいで、抜いた後はすぐに引き離したよ。
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