ラ・ロッコ2位! ウインダム3位!
チームホンダ復調の兆し

サンドに強かったラ・ロッコ
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第7戦に続いて異例の二度開催となるポンティアック。観客席の一部を利用して設けたアップダウンセクションが、この会場シルバードームの名物だが、今回の第12戦はアップダウンを廃し、フロアのみに限定したコースがレイアウトされた。
東部特有の軟質の土、そして今回用意されたサンドセクションは、多くのライダーを苦しめることになりそうだったが、軟質路面や荒れたセクションを得意とするラ・ロッコには、この難所も無意味になるかもしれない。そんな展望を抱く者は少なくなかった。 決勝レースでホールショットを取ったのは、マクグラスだったが、すぐにウインダムが前に出てリーダーとなった。これでランニングオーダーは、ウインダム、マクグラス、カーマイケル、ラ・ロッコ、ビーラマン、トーテリ……。
予選レースでマクグラスを破っていたウインダムは、決勝でも久々の好スタートから快調に飛ばしたが、小ジャンプが連続するリズムセクションでミスを喫し、リーダーの座をマクグラスに譲ってしまう。ここでスローダウンしてしまうのが、今季のウインダムの弱点ではあったが、今回は予選で自信をつけたおかげで、諦めずにマクグラスについて行く。1秒前後のマージンをキープしながら、マクグラスとウインダムは3番手以下を引き離して行った。
後方ではやがて、ラ・ロッコとビーラマンによる3番手争いが、激しく展開される。だが、ビーラマンはラ・ロッコのイン側に飛び込んだ際に転倒自滅。7周目にして、ラ・ロッコは単独3位のポジションを確保した。
レース中盤の9周目、周遅れの出現によりマクグラスとウインダムの差が縮まるシーンもあったが、後半に入るとウインダムのペースも鈍ってしまった。13周目には3番手のラ・ロッコとウインダムの差が4秒もあったのだが、サンドセクションのスピードを生かしたラ・ロッコがウインダムに急接近。その後フープスで並んだラ・ロッコは、ウインダムを抜き去り2位に浮上した。
今度は照準をトップのマクグラスに定め、得意の追い上げを披露したラ・ロッコだったが、3秒強の差を詰めきることができず、マクグラスが2秒のリードをもって優勝。2位ラ・ロッコ、そして3位にはウインダムがビーラマンのアタックを振り切って入賞した。
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左からウインダム、マクグラス、ラ・ロッコ
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ウインダムの復活を象徴する激走
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M.ラ・ロッコ(2位)
サンドセクションではいいラインを持っていたんだよ。全開で行っても乱れず、体力的にも疲れないラインをね。ここを飛び越して避けようとするライダーもいたけれども、十分なスピードで突っ切る走り方がオレには合ってたね。
K.ウインダム(3位)
ベストを尽したよ。表彰台に立つことができてうれしい。あれほどのハイペースをキープできて、その上マクグラスを何周か押さえることもできた。スピードがあることを証明できたかな。今後もハードな練習を心がけて、来週のダラスでは是非優勝したい。コーチのジェフ・スタントンのアドバイスを受けて、コンディションは回復に向かっている。チームとしては、すでにアウトドアナショナル用のマシンテストを始めていて、このマシンがまた凄いんだ。この勢いを利用して、スーパークロスの終盤戦で何勝かしたいところだよね。
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