ラ・ロッコが好スタートを生かし2位入賞
久々の表彰台で復活宣言

スタートダッシュが冴えたラ・ロッコ
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ミネアポリスのメトロドームには、ユニークなコースレイアウトが待ち受けていた。通常は長方形のフィールドの長辺を利用し、長く設定されるスタート〜1コーナーが、今回は短辺方向に置く試みがなされていたのだ。この極端に短いスタートを吉としたのが、表彰台から遠ざかって久しいラ・ロッコだった。
ゲートを真っ先に飛び出し、ホールショットを奪ったのはカーマイケル(K)。その後にラ・ロッコ、ビーラマン(Y)、ウインダムと続く。スタート直後の混乱が落ち着きを見せると、オーダーはビーラマン、カーマイケル、ウインダム、ラ・ロッコ、セラーズ、トーテリの順に整理される。ポイントリーダーのマクグラスは、スタートに失敗し9番手と出遅れた。

メトロドームのユニークなレイアウト
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序盤からハイペースで飛ばすビーラマンは、徐々に2番手以下を引き離して行く。迎えた6周目、キャメルトップジャンプに失敗したカーマイケルが、転倒によって脱落。これでトップグループはビーラマン、ウインダム、ラ・ロッコとなり、マクグラスも4番手までポジションを上げてきた。
少しずつ離されかけていたラ・ロッコが、ウインダムに詰め寄りだしたのは、レースをちょうど半分消化した10周目。テールトゥノーズで猛チャージを繰り広げたラ・ロッコは、13周目にはウインダムをかわして2番手に浮上する。

第6戦以来の表彰台に立つラ・ロッコ
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後半に弱いビーラマンと強いラ・ロッコという役者が揃ったが、ハード路面におけるトラクションに手を焼くラ・ロッコは、9秒強あったマージンを縮めることがなかなかできない。一方ウインダムは、ラ・ロッコに抜かれた後ペースを失い、16周目マクグラスのアタックに屈した。マクグラスはラ・ロッコをも捉えようとスパートを続けたが、自らバランスを崩すミスもあって追い切れず。
結局、序盤に築いたアドバンテージを生かしたビーラマンが、今季3勝目をゲット。ラ・ロッコは第6戦インディアナポリス以来の2位入賞を果たし、復活をアピールした。3位マクグラス、4位ウインダムに続き、トーテリが5位でチェッカーを受けた。
M.ラ・ロッコ(2位)
珍しくいいスタートが切れたね。どっちかと言うと1コーナーまでは短い方が好きだから、今日はコースレイアウトに恵まれたのかもしれない。でも土質はちょっといただけなかったなぁ。いつものミネアポリスなら、もう少し水分を含んだちょうどいい土なんだけれど、今回の土はドライでハードで、自分の好みとは正反対だったから苦労した。スタート直後はビーラマンと並んでいたんだけれど、カーマイケルやウインダムと競り合って、ちょっと引いちゃった。その後2番手に上がるまでに時間をかけすぎちゃったね。最近サスセッティングを変えて自信もあったから、表彰台は当然だよ。
K.ウインダム(4位)
体調も戻ったし、いい感じで走れたと思う。後半はちょっと腕アガリでペースが落ちちゃったけれど、大した問題じゃないよ。あとはリラックスすることと、精神力かな。
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