ラ・ロッコ4位、ウインダム5位入賞

表彰台まであと一歩だったラ・ロッコの猛追
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後半戦に突入したシリーズは、デイトナにおけるデイレースの翌週、このセントルイスから通常のナイターに戻る。過ごしやすかったフロリダ州から、セントルイスへ移動したチームを待ち受けていたのは、春には程遠い内陸の寒さだった。
環境の変化がライダーのコンディションに及ぼす影響は少なくない。過去に優勝経験があるこのセントルイスで、今季初優勝をと期待されたウインダムは、前戦のデイトナ以来体調を崩していて、コンディションは決して芳しくなかった。
予選ヒート1でウインダムは、ビーラマン(Y)を相手に激しいトップ争いを繰り広げた末、2位でフィニッシュ。決勝への期待を募らせたが、もう一方の予選ヒート2では、前戦の勝者カーマイケル(K)を破ったマクグラス(Y)のスピードが際立っており、やはりポイントリーダーの優位が決勝前から漂っていた。

トランス・ワールド・ドーム
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決勝レースのホールショットは、ビーラマンが奪い取った。2番手以下には、マクグラス、ワード(K)、カーマイケル、ラ・ロッコ、トーテリ、ウインダムと続く。3周目のヘアピンコーナーで、トップのビーラマンがエンストし、マクグラスが難なくリーダーとなった。3位にはワードをかわしたカーマイケル。これでトップスリーのポジションが確定し、三者の間隔は徐々に開いていった。
ウインダムとトーテリは、序盤からテールトゥノーズのバトルを繰り広げながら、ペースダウンの著しいワードをかわして行く。レース半ばまでウインダムのチャージをこらえてきたトーテリは、13周目にスリップダウンを喫し、ポジションをウインダムに譲る。

5位にとどまったウインダム
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トップは相変わらずマクグラス。約5秒差で2位ビーラマン、さらに5秒遅れてカーマイケル。その背後の4位にはラ・ロッコが控え、カーマイケルに迫ろうとしたが、周回遅れの処理に手間取り競り合うまでには至らなかった。
結局、序盤に築いたアドバンテージを生かしたマクグラスが、ビーラマンに7秒差をつけて圧勝。デイトナで優勝したカーマイケルに連勝はストップされたが、今回の7勝目でマクグラスのランキング首位は安泰。ホンダ勢の反撃は、いつになったら繰り出されるのだろうか。ちなみに次戦ミネアポリスは、初開催の1994年以来、マクグラスが負け知らずの6連勝を誇っているラウンドである。
M.ラ・ロッコ(4位)
ワードを抜いた時には、マクグラス、ビーラマン、カーマイケルと同じくらいの開きがあった。何度かカーマイケルにアタックを試みたけれど、周回遅れが入りミスをしてしまい、距離を縮めることができなかった。フープスでは自分もスピ−ドがあったが、リズムセクションの2−3−3(中ぐらいの山を2個3個3個のコンビネーションで飛ぶのが最速だった)が2周に1回しか飛べなかったのが敗因かな(マクグラスやビーラマンは毎周成功)。
K.ウインダム(5位)
予選のペースが決勝で出せないのはなぜなんだろう。体調を悪くしていて、ここ2週間トレーニングしていないからなのかな。しばらくバトルの相手だったトーテリは、ライン取りも上手くて速かったよ。
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