トーテリが4位入賞
ラ・ロッコは1周目の転倒から5位まで挽回

コンスタントに4位をゲットしたトーテリ
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開幕以来、毎週行われてきたAMAスーパークロスは、アトランタ戦の後ブレークをはさみ、早くもシリーズ後半戦に突入した。第9戦の会場、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは、スーパークロス発祥の地であり、サーキットのグリーンに設けられた長いコース、30台という出走台数、そして日中の開催など、他のスーパークロスとは異なるユニークなイベントだ。
チームホンダはアトランタ戦の後、フロリダ州境に近いラスクの家で合宿を行った。開幕以来、ケガで休んでいるラスクだが、彼は自宅に広大な練習用コースを持っていて、チーム合宿に打ってつけの環境があった。リハビリ中のラスク自身も軽い走行を行ったこの合宿で、チームはタイヤテストを中心としたメニューをこなし、準備万端でデイトナに乗り込んで来た。

スピードウェイのグリーンで行われる
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決勝グリッド30台という、伝統的なレースフォーマットで行われるデイトナ。ホールショットを取ったのは、カーマイケル(K)だった。マクグラス(Y)を挟んで、ラ・ロッコが続く。オープニングラップのヘアピンで、マクグラスに接触してバランスを崩したラ・ロッコに、後続のハフマン(S)が追突し両者転倒。ラ・ロッコのマシンとハフマンのマシンが絡んでしまったため、両者は最後尾近くからの再スタートとなった。

ラ・ロッコの猛追も5位止まり
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1周目のオーダーは、カーマイケル、マクグラス、ビーラマン(Y)、トーテリ、ウインダム……。猛然と追い上げるラ・ロッコは、早くも19番手まで挽回して来る。ウインダムは3周目に4番手に上がるが、7周目にはトーテリに抜き返された。トーテリはその後転倒を喫したが、ポジションを下げることはなかった。
中盤まで、カーマイケルのリードは1秒強ほどだったが、次第にマクグラスの遅れが目立つようになる。一方、ラ・ロッコは7周目には6番手まで挽回し、やがてトーテリとウインダムの4位争いに割って入ってきた。この辺りから、体調を崩していたウインダムのペースダウンが目立つようになり、やがてラ・ロッコとフェリー(Y)に抜かれてしまう。
レース後半は、カーマイケルが完全な独走態勢を築き上げ、最終的に22秒のリードをもってスタートtoフィニッシュを達成。カーマイケルの250スーパークロス初優勝に、マクグラス、ビーラマンが続き、4位トーテリ、5位ラ・ロッコという結果となった。
S.トーテリ(4位)
4位だったけど、内容的には満足できるレースじゃなかった。トップ争いの彼らについて行くスピードがなかった。中盤にはスパートしたが、すでに大きくリードされていて、追いつかなかった。デイトナのコースは長いので、コンスタントにペースを守り、終盤勝負のつもりだった。ラ・ロッコには10秒ほど差をつけてゴールしたと思う。
M.ラ・ロッコ(5位)
カーマイケルは予選ヒートでも速かったけど、マクグラスには負けないと思っていたので、無理して仕掛けて突っ込んだわけじゃない。その後ハフマンが突っ込んできて、自分のリアフェンダーの中にはまってしまいスタックしてしまった。カーマイケルは予選でタイトコーナーが自分よりも速かったが、フープスは自分の方が速かったし、あのアクシデントがなければ、自分が勝っていたんじゃないかと思う。それだけに残念だ。
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