荒れたコースならお手の物 
                    トーテリが今季初の2位ポディアム 
                     
                   
                  
                     
                         
                        
                          絶好のスタートに加え競り合いにも強かったトーテリ
                        
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                  今シーズンのレースカレンダーの中で、2戦開催されるラウンドが2ヵ所ある。第1戦・第2戦が行われたアナハイムと、今回第7戦・第12戦のポンティアックだ。自動車の町、デトロイトの郊外にあるポンティアック・シルバードームは、西のアナハイムに勝るとも劣らない東の名所。最近では土曜の1レースに限定されているが、かつては土日にわたるダブルヘッダーが組まれていたところで、観客動員数は東部の中ではナンバーワンだ。 
                  ポンティアック戦のユニークなところは、観客席の一部を利用してアップダウンセクションを設けたコースレイアウトと、東部特有の軟質の土にある。ソフトな土は掘られると轍やギャップが出来やすく、この荒れた路面に対する得手不得手がレースの行方を左右する。チームホンダの中で、こういう荒れたソフトコンディションを得意としているのは、ラ・ロッコとトーテリで、両者にはいつも以上の期待が寄せられていた。 
                  
                         
                      
                          攻略法を相談するトーテリとウインダム 
                        
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                  ホールショットを取ったのは、シリーズリーダーのマクグラス(Y)。その直後、ハフマン(S)を挟んで、好スタートを切ったトーテリが3番手につけた。これまではスタートに喘いでいたトーテリだが、今季最高の出来だ。4番手以降にアルバーティン(S)、ワード(K)、ウインダムという上位陣。期待されたラ・ロッコは、スタートでマルチクラッシュに巻き込まれ、最後尾からポジションを挽回する試練を受けることになった。 
                  トーテリは2周目にエンジンをストールさせてしまい、5番手から再スタート。同じ周にウインダムもコースアウトにより、15番手までポジションを下げてしまった。トーテリは再スタート後、すぐにワードをかわし、アルバーティンを追いかけた。 
                  
                     
                         
                        
                          今季初の表彰台をゲットしたトーテリ  
                        
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                  トップのマクグラス、大差の2番手にハフマンというポジションに変動はなく、周回が重ねられる。トーテリの追撃はようやく17周目に実を結び、アルバーティンをかわして3番手にアップした。 
                  そして迎えたファイナルラップ、トーテリは2番手のハフマンを抜き去る。ハフマンも反撃を試みたが、トーテリがチェッカーまで逃げきり、今季ベストの2位をゲットした。後方から凄まじい追い上げを見せたウインダムは5位、ラ・ロッコは7位でレースを終えた。 
                  スタート・トゥ・フィニッシュで、今季5勝目を挙げたマクグラスが、依然としてランキングトップ。2位ビーラマン(Y)を挟んで、ラ・ロッコがランキング3位を維持している。 
                  S.トーテリ(2位) 
                    アルバーティンを抜くのにちょっと時間がかかったけれど、コースが荒れていたからそのうち疲れてくるだろうと読んでいた。自分自身のペースをつかむために、しばらく気持ちよく走った後、最後の5周でスパートをかけるつもりだった。こういう荒れたコースは得意で、走っている間はとても気分がよかった。今日のコースは特にフープスが深くて、みんなは苦労していたけれど、自分のマシンはハンドリングもよく、うまくクリアすることができた。ここまで到達するのにずいぶん頑張ってきた。ポディアムは久しぶりでうれしい 
                   
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