肩を負傷中のラ・ロッコが5位入賞
ランキング3位を堅守

肩を負傷していながらも5位をゲットしたラ・ロッコ
|
西海岸で幕を開けたシリーズは、5戦目にしてアメリカ中央部のヒューストンに移ってきた。近隣のNASAにちなんで命名されたアストロドームは、これまでとは異なる屋内球場。アメリカに数あるドームの中でも最も古い物の一つで、1974年以来毎年スーパークロスが開催されている名所だ。
表面が滑りやすいローム質の土で作られたコースには、ステアケースジャンプなどのテクニカルセクションが設けられていたが、フラットなストレートも長く、比較的ハイスピードなレイアウトとなっていた。
また会場には、開幕戦で肩を脱臼して以来療養中だったラスクが、元気な姿を見せサイン会に出席していた。
予選ヒートの時から他を圧倒する速さを見せていたマクグラス(Y)が、決勝でも得意のホールショットを決めた。その後ろにはカーマイケル(K)、アルバーティン(S)、ワード(K)、ビーラマン(Y)と続く。オープニングラップ、ホンダ勢のトップはラ・ロッコの7番手。スタートに失敗したウインダムが9番手、トーテリが10番手と出遅れた。

ガラスの屋根、4段からなる観客席
|
ラ・ロッコは4周目、6番手争いを展開中の相手と絡んで9番手までポジションを落としてしまい、再度出直しを図ることになる。
レース中盤にして、マクグラスが安全圏まで逃げ、2位カーマイケル、やや遅れてビーラマンというトップスリーが確定する。
終盤になってセカンドグループまで這い上がってきたラ・ロッコは、最終ラップでワードをかわして5位を確保。ウインダムとトーテリは、ペースがあがらないまま、7位と9位という結果に終わった。
チームホンダは、次戦までのインターバルにミシシッピ州に新しく建てたウインダムの家に立ち寄り、彼のプライベートコースで2日間走り込みを行う予定。この特訓でウインダムが本来のスピードに目覚めてくれることを願うばかりだ。
また、次戦インディアナポリスは、ラ・ロッコの地元であり、一気に巻き返しを図るには格好のラウンドとなるに違いない。
M.ラ・ロッコ(5位)
序盤はあまり燃えなかったんだけれど、3周目か4周目にフェリーと絡んでポジションを落としてからは、ちょっとアグレッシブになることができた。走りに集中している間は、先週痛めた肩の影響はそれほど感じなかったけれど、やはり100%のコンディションだったとは言えない。レースが終わってみると、成績云々よりも肩の痛みが悪化しなくてよかった……というのが正直なところだ。来週は地元のインディアナポリスだからね。この1週間で痛みはずいぶん引いてきたから、あと1週間でベストコンディションに持って行けると思うよ。

ファンからのリクエストに応えるラスク
|
K.ウインダム(7位)
本来いなきゃいけないポジション、つまりどこだかわかるよね? それよりはるかに下で、とても残念でならない。スタートも良くなかったし、後半も必死について行ったんだけど、あまり挽回できなかった。スタートで前に出られたら、もっとハイペースで勝負できたと思う。来週はチームのみんなを家に招いて特訓するから、その成果をすぐに見せるつもりだよ。
E.ラスク
元気だよ。良くなっている。復帰が待ちきれなくて、もうトレーニングを始めているほどだ。左肩は動かせないから、上半身はまだだけどね。スーパークロスは諦めたけれど、自分にはもう一つアウトドアナショナルという目標があるから、今は気持ちを入れ替えて少しずつ準備を始めているところなんだ。
|