第20回記念大会において、エコパ新記録が誕生!

心配された空模様も問題なく、決勝日は晴れ渡った空のもとで開催
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エコノパワー燃費競技大会は、技術とアイディアを駆使したマシンで燃費の限界にチャレンジする。その全国大会である、第20回本田宗一郎杯「ホンダエコノパワー燃費競技全国大会」が9月30日、10月1日の2日間、栃木県のツインリンクもてぎ スーパースピードウェイ(オーバルコース)で開催された。
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各マシンが、続々とスタート
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記録更新に向けた頭脳戦
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今大会は1981年の第1回大会から数えて、記念すべき20回目を迎える。学校や職場の仲間で構成されたチームが全国各地から集まり、ホンダ4サイクル50ccエンジンを使ったマシンで『1リットルの燃料でどこまで走れるか』にチャレンジしていく。
また本大会は、『限りある地球資源をいかに活用するか』という点でも関心や注目を集めており、エントリー数は年々増加している。参加チームは日本国内にとどまらず、今年はタイ、中国、ロシアからの海外チームも参加している。
全国大会初日は公式練習会、記録会が行われ、翌日の決勝に向けて最終調整を行う大切な日。午後から始まった記録会では、グループ3(高等学校クラス)の青森山田高等学校Cチームがこのクラスとしては好記録の1720.957km/リットルをマーク。しかし、15時頃から雨に見舞われたため、満足のいく調整を行えないチームもあった。
また初日の競技終了後は、参加チームの交流を深める機会としてミニイベントを開催。メインステージ前に設けられた会場には暖かい軽食が用意され、食べ盛りでお祭り好きの学生たちを中心に多数の参加者が集まった。ステージには、日頃レース会場でホンダ勢の応援をするH・A・R・Tレディが駆けつけ、参加チームのみんなとゲーム、クイズ大会でさらに盛り上がった。

20周年を記念したフォトギャラリー
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決勝が行われた10月1日はスタート直前に晴れ間も広がりはじめ、絶好のコンディションのもとスタートした。競技は規定された時間内に、規定速度内でツインリンクもてぎのオーバルコースを規定周回数走行する。ゴール後に燃料の消費量を計測して燃料消費率が算出されそれが記録となる。各チームにとって、この日は待ちに待った年に1度のチャンス。チーム全員が一丸となって成果を発揮する大切な瞬間だけに、真剣な姿が会場内で数多く見受けられた。
総勢518台がチャレンジした結果、記念すべき第20回大会で過去最高記録が塗り替えられた。6年前の第14回大会でTEAM1200がマークした3014.715km/リットルを上回る3165.987km/リットルを記録したのは、グループ2(一般クラス)のチームベィント。本大会の最優秀賞チームに贈られる本田宗一郎杯に輝いた。
本大会では技術賞やデザイン賞をはじめとする特別賞も贈られる。毎回ユニークな特別賞が用意されており、記念すべき第20回大会では、第1回大会より連続出場しているチームに皆勤賞が贈られた。また、チャレンジ賞は中国から初めて参加した「上海同済大チーム」をはじめとする海外チームに贈られ、会場内は暖かい拍手につつまれた。
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