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レポート:柴田久仁夫
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第7戦 モナコGP
●クルサードのケガは依然として完治せず。
モナコGPで初優勝を遂げたデビッド・クルサード。実は飛行機事故で九死に一生を得た際のケガが、まだ完治し切れていないという。クルサードを乗せたプライベートジェットが、イギリスからモナコに戻る途中フランスで緊急着陸。乗員二人がなくなったものの、クルサードと恋人のハイジらは無事脱出。ただしその際、彼はろっ骨三本にヒビが入っていた。「ケガ自体は大したことないんだけど、毎週F1に乗っているとなかなか骨がつながってくれないね。特にモナコは振動が激しいから、なおさらだった。次のカナダまでには、何とかなるかな」。事故以来生まれ変わったように表彰台に上がりつづけるクルサードにとっては、ろっ骨のケガなどほとんどなんでもないかのようだ。
●「クルサードのタイトル獲得は、十分可能」スチュワート語る。
そのクルサードがチャンピオンになれるかどうかについて、同じスコットランド出身のジャッキー・スチュワートが、「十分に可能性がある」と語っている。スチュワートは1973年にモナコGPに勝っており、今回のクルサードの勝利は、イギリス人として17年ぶりのモナコでの勝利となった。「やはりスコットランド人の世界チャンピオン、ジム・クラークは、一度もモナコで勝てなかった。その意味で、ここで勝ったことはデビッドにとって計り知れないほどの自信になったはずだ。このまま快進撃を続けてチャンピオンになったとしても、わたしは驚かないね」とスチュワートは語っていた。
●バージン会長「まだF1のスポンサーになるつもりはない」
イギリスを代表するベンチャー企業バージン・グループのリチャード・ブランソン会長が、エイドリアン・レイナードの招待でモナコを訪れていた。ブランソン会長は、「私は基本的にタバコ企業がサポートする、現在のF1に興味はない」とバッサリ。ただし、「バーニー・エクレストンとは友好関係を保っており、タバコ会社のスポンサーが減りつつある現状は歓迎している。2006年以降は、我々もF1への進出を真剣に考えようと思う」と語っていた。
●ラルフ・シューマッハのケガは外傷のみ
4位走行中に1コーナーでクラッシュ、リタイヤした、ラルフ・シューマッハ。その際左ふくらはぎにケガを負い市内の病院に搬送された。結局、長さ7cm程度の外傷を縫合しただけで済み、骨折などはなかった。しかしラルフ本人、「どうしてあんなケガを負ったのかわからない」と語っており、チームも徹底的に原因を調べる予定だ。今のところラルフ本人は、次回のカナダはもちろん、今週のモンツァテストにも出場する予定だ。
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