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レポート:柴田久仁夫     

 
 
第5戦 スペインGP

(株)本田技術研究所 マネージング ダイレクター
保坂武文のひとりごと 


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 今回は、シーズンが始まって最高のグリッド(6番手)、しかもポールポジションのミハエル・シューマッハからも1秒以内のタイムということで、非常に期待していました。それだけに、あんな結果になってしまったことは、残念至極です。

 シャシーの面での信頼性は今後相当きっちりやって行かないといけません。ただこれはエンジンも含めてのことなんですが、あくまでやるべきことは、すでにある技術の延長線上を確実に歩いていくことです。ひとつひとつ信頼性を上げて行く。急激な技術革新を急がない。これが大事なんだと思ってます。

 そしてつくづく思うんですが、レースというのは、本当の敵はわれわれの内にあるんですね。まずなにより自信を持たないといけないんです。上には永遠に赤や銀色のクルマがいる。
そんなふうに思ってはいけないんです。自分たちが今やってることは、間違ってない。その自信が大切です。

 開幕戦でダブル入賞を果たした時、BARのメカニックたちが、「ああ、これでよかったんだ」と言って喜ぶのが聞こえたんですよ。結果が現実となって、初めて自分たちのやってきたことが、正しかったとわかってもらえる。それはBARだけじゃありません。うちも古参をのぞけば、レース経験のない若手ですからね。そのへんは十分にわかってません。

 彼らに自信を持たせつづけるためにも、結果を出していかないと。ただし最初にも言ったように、あくまで一歩一歩、です。