第5戦 スペインGP
5月7日(日)曇りのち晴れ。気温22℃
朝のうちははっきりしない天気だったけど、ウォームアップの頃から日が射してきました。
昼と夜の気温差が激しくて、身体頑健のカメラマンの中にも風邪をひいてるのがちらほら。

ウォームアップは、ピットロード出口の信号機の真向かいで見てました。このサーキットならではのグッドポジションで、コースインしていくドライバーたちのヘルメットを、壁越しになでられるくらい近寄れます。
レース直前ということもあって、みんな信号の前で一旦止まっては、さかんにスタート練習を繰り返していました。派手にホイールスピンするアロウズマシン。白煙を上げるのは、なぜか下位チームのクルマばかりのような・・。

ジャックのスタート練習は、たった1回だけ。よほど自信があるのでしょうか。もちろん、すごくスムーズに飛び出していきました。

紹介が遅れましたが、これがBARホンダの新しい空力パーツです。
フロントウィング後ろの、ターンベインと呼ばれる、空気の流れを整える板。これまで1枚の曲線だったのが、なんだかポコっとふくらみが付きました。
それからリヤウィング。後ろにV字型の切込みが入ってます。ダウンフォース(クルマを下に押し付ける力)を増すのが主な目的でしょうか。ここのクルマは、せっかくのホンダパワーがうまく路面に伝わらないのが弱点のひとつといわれています。駆動輪の後輪をウィングでぎゅっと押し付けて、コーナーからの立ち上がりをよくするわけです。ジャックは、「1周あたりコンマ2,3秒は速くなったね」と、昨日の予選後に言ってました。

いよいよレース。午後2時のスタートの30分前から、各車グリッドに付き始めます。
見に行くと、マクラーレンのクルサードが早々に位置に付いていました。F1マシンの真後ろというのは企業秘密の塊なんだそうで、停まるやいなや、メカニックがさっとカバーをかけて隠してしまいました。この布がまた、ビロードのような高そうな材質で、なんだか人形劇の緞帳(どんちょう)みたいなんですよね。幕が開いて、何か出てきそうな感じ・・。

こちらは、そのマクラーレンのすぐ後ろ、3列目に並んだジャック。ご存知のようにレースでは、1回目のピットストップの直後、コース脇に止まってしまいました。またもトラブル。レース後BARのモーターホームに行ったら、ジャックはすでに帰ってしまっていました。
今週のテストでは、ホンダ側が提案したいろんな空力や足回りのパーツをテストするということなので、それに大いに期待したいです。
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