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レポート:柴田久仁夫
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第17戦/最終戦 マレーシアGP
●ロン・デニスがパニスを祝福
マレーシアGP前のテストで、マクラーレンのすべてのスケジュールを終了したオリビエ・パニス。マクラーレン側の彼の仕事ぶりへの評価は極めて高く、ロン・デニスも「君は永遠にわれわれの家族の一員だ」とねぎらいの言葉をかけたという。さらにデニスは、「もしオリビエが来シーズン思ったような成績が上げられなかったりしたら、私としてはかなり落胆するだろう。しかしそういう風にはならないはずだ。一度エベレストに上った人間は、上り方を身体で覚えているからね。彼は速いだけでなく、非常に賢く、信じられないくらい勤勉だ。必ず成功してくれると思っている」と、最大限の賛辞とともに、移籍先であるBARホンダに送り出した。
●キャノンがマクラーレンの新パートナーに
キャノンはこのほど、2001年度からマクラーレンのチームパートナーとなることを正式に発表した。具体的な計画は明らかにされていないが、単なるスポンサーではなく映像部門の技術協力をともなった関係になるということだ。キャノンといえば、80年代から90年代初めにかけてのウィリアムズとの密接なパートナーシップが記憶に新しい。数年前からF1復帰の機会をうかがっており、今回それがマクラーレンというトップチームとの提携で、約10年ぶりに実現したことになる。
●テレフォニカがF1から撤退へ
ミナルディのメインスポンサーである電話通信会社テレフォニカが、今季限りでF1から撤退することを正式に発表した。今後は二輪GPとラリーに専念するという。テレフォニカはほんの2週間前の日本GPの時点では、ミナルディを離れてプロストに移るのではないかといわれていた。しかしそれがなくなったことで、ゴロワーズというメインスポンサーを今年いっぱいで失う同チームは、はたしてこのまま生き残ることができるのかどうか微妙な状況になってしまった。また現ミナルディのマルク・ジェネは、テレフォニカとともにプロスト移籍が確実視されていたが、その可能性もほぼ消えてしまった。
●ハーバートがウィリアムズのテストドライバーに?
今季限りでF1から引退し、来シーズンはアメリカ・カート選手権に参戦すると公言していた、ジョニー・ハーバート。ところが具体的にどのチームからデビューするのかとか、そういった情報はいっさい発表されていない。そしてここにきて、ウィリアムズがハーバートに、テストドライバーの地位をオファーしているという噂が出てきた。今季マクラーレンが、ベテランのオリビエ・パニスをテストドライバーに抜擢し大成功を収めたことに刺激され、ウィリアムズはジュンケイラを首にして経験豊富なハーバートにマシン開発を担当させたい意向だという。ラルフ・シューマッハはテスト嫌い、期待のフアン・パブロ・モントーヤは、とびきり速いが開発能力ゼロという評判もあり、まんざら単なる噂ということでもなさそうだ。
しかしマレーシアGPの会見で本人が公式にそれを否定した。「確かにウィリアムズから打診はあったけど、僕はレースを続けたい。ありがたい提案ではあるけど、テストドライバーというのは僕にとってはステップダウンなんだ」と、ハーバートは語っている。
●ブルツがマクラーレンのテストドライバーに
ベネトンのアレキサンダー・ブルツが、来季マクラーレンのテストドライバーになることが正式に決まった。同チームは今季オリビエ・パニスを起用して、これが大成功だったことから、F1の経験豊かなドライバーを次も雇うことに決め、ブルツとリカルド・ゾンタ双方と交渉していた。結局ゾンタがジョーダンに行ったために、今回の決定となった。
●無限、ミナルディにエンジン供給か?
今季限りで撤退が予想された無限だが、ミナルディにエンジンを供給するという噂が広がっている。実際セパンサーキットでは、本田博俊社長が頻繁にミナルディ関係者と話し合う姿が見られた。現地で正式な発表があるかと思われたが、結局無限からは、「来年以降もF1活動を続けるべく、各方面と交渉中」というリリースが出るにとどまった。
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