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レポート:柴田久仁夫     

 
 
第14戦 イタリアGP


●マーシャル死亡事故その後 

 イタリアGP1周目の2コーナーで起きた多重クラッシュ。その際にイタリア人のマーシャルが死亡するという、悲惨な事故になってしまった。今のところアロウズのデ・ラ・ロサの後輪が直撃したことが、直接の原因といわれている。しかしイタリアではレース中の事故であっても、刑事責任を問うことがあるため、事故に関係のあった5台のマシンはすべて警察の管理下に置かれている。一方、事故の直接の引き金を引いたと見られるハインツ・ハラルド・フレンツェンは、「前のバリケッロが、かなり早くブレーキを踏んだ」と言ってはいるものの、「ぶつかったのは僕なんだし、強い責任を感じている」と語っている。なおフェラーリは、マーシャルの葬儀に、チーム関係者を参列させる。


●ブルティがジャガーの正規ドライバーに 

 来季のジャガーは、エディ・アーバインとルチアーノ・ブルティのラインナップになることが、イタリアGPでチームから正式発表された。ブラジル人のブルティは、イギリスF3を経てジャガーのテストドライバーに。 7月のオーストリアGPの際、急病で欠場したアーバインの代役を、まったくのぶっつけ本番ながらかなり高いラベルでこなしたことで、チーム内の評価が急上昇した。今年のアーバインのチームメイトであるジョニー・ハーバートは、すでにF1を引退してアメリカ・インディに行くことを表明している。


●ディニスはザウバー残留か 

 現ザウバードライバーのペドロ・ディニスは、結局来年も同チームに残留することになりそうだ。チームメイトのミカ・サロがトヨタのテストドライバーになったのに続き、ディニスもチームを離れてプロスト・グランプリに移籍する可能性が高かった。彼にとっては気心の知れた「親友」ジャン・アレジがいるし、プロストにとっては彼の持ち込む大口スポンサーの金で、来季のフェラーリエンジンの代金を払えるというメリットもある。しかし結局、両チームの将来性を考えて、ザウバーを選択することになりそうだ。


●8月の夏休みは確定か 

 今シーズンは開幕戦から最終戦まできっちり2週間ごとに行なわれ、ドライバーだけでなくチームスタッフも、心身の疲労を訴えるものが少なくない。エディ・ジョーダンは早くから8月の夏休みを主張してきたが、モンツァで行なわれたチームオーナー会議で、どうやらその主張が認められたようだ。計画では8月のGPは少なくとも3週間の間隔を開け、テストも禁止。またオフも年内いっぱいテストをしない方向だという。ただしそれが来年から採用されるのか、2002年になるのかはまだ未定とのことだ。