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レポート:柴田久仁夫     

 
 
第11戦 ドイツGP


●豪雨で金曜会見中止 

 金曜午後にサーキットを襲った豪雨のために、金曜日の恒例会見が中止になるというハプニングがあった。BMWのマリオ・タイセン博士、メルセデスのノルベルト・ハウグらが壇上についたところで、ものすごい轟音とともににわか雨が襲来。マイクのボリュームを上げても彼らの声がまったく聞こえなくなってしまった。そのため司会者が中止を宣言。大雨で会見が中止されるという、きわめて珍しい事態となった。


●ミナルディの身売りは近い? 

 ミナルディのオーナー、ガブリエル・ルミ氏が、「チームは近く身売りされる」と語った。
ルミ氏は、「これだけ巨大化したF1では、個人がオーナーでいるのは限界がある。企業が所有して、積極的にバックアップされるべき」と主張。名前こそ明かさなかったものの、「買収に非常に興味を示す企業がある」と、かなり具体的な話し合いが進んでいることを窺わせた。噂では、アメリカのスポーツネットワーク、PSNがその相手のようだ。


●プロスト・グランプリの身売りも、ほぼ確定か。 

 一方、パートナーであるプジョーの撤退が正式発表されたプロスト・グランプリも、身売りはほぼ確実視されている。何%譲渡するかは明らかにはなっていないものの、オーナーのアラン・プロストが所有権を手放すことは間違いなさそうだ。


●コース闖入男は、フランス人失業者 

 波乱続きだったドイツGPの決勝レース。その幕開けとなった、コース上に不審者が闖入した事件だが、この男はメルセデス・ベンツに解雇された47歳のフランス人とわかった。「健康上の理由」で解雇されたことを不当だとして、それを広く訴えるためにあの行為に出たという。
男は第1シケインから500mほど手前の地点で、金網をくぐってコース上に出て、ビラのようなものを付近に撒いていた。男は翌日、約10万円の罰金を払って釈放された。実は7月初めのフランスGPでも、レース中にピットに飛び出して、このときはFIAの広報官に取り押さえられていた。
 ホッケンハイムサーキットは現在、来年以降の開催を巡ってバーニー・エクレストンと協議中であり、今回の事件がサーキット側の責任問題にまで発展した場合、最悪の場合GP会場の変更にまでいたるかもしれない。どちらにしても、FIAから多額の罰金を課されることは間違いなさそうだ。