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 いよいよ、ホンダ第3期活動の始まりです!  3月9日(木) レポート:柴田久仁夫




2000年F1シーズンの最初を飾るオーストラリアGPが、いよいよ始まろうとしています。それはまた、92年以来7年のブランクを経て復活するホンダの、第3期最初のレースにもなります。

1960年代、四輪メーカーとしてはまったく無名だった当時のホンダが、自社製のシャシー、エンジンで世界に打って出た第1期。そして第2期の80年後半から92年までは、ターボから自然吸気エンジン、V10、V12いずれの形式でも圧倒的な強さを発揮して、6年連続のコンストラクターズチャンピオンと5年連続のドライバーズチャンピオンに輝きました。

今日から始まる第3期は、そのいずれとも違う、新たなチャレンジとなるでしょう。BARという新生チームと密接な協力関係を築いて、エンジン供給にとどまらず、シャシー開発にも積極的に関わっていくからです。

現在のF1は、メルセデス、BMW、フォード、フィアットといった欧米の大メーカーが、しのぎを削る世界です。今や単なるエンジンサプライヤーの地位に満足しているところはほとんどなく、シャシーの共同開発から果てはチームの完全買収をしたところまで、メーカーのF1への関わりは、かつてない深さを見せています。

ここ数年はフェラーリ(フィアット)とマクラーレン・メルセデスがタイトルを争う存在ですが、スキあらば上位を狙える実力のあるチームが、すぐ下にたくさんひしめいています。トップから下位まで、これほど接近した力を貯えている現状は、F1GP50年の中でも、かなりめずらしいといえるでしょう。

ホンダが復帰する2000年のF1は、そんなし烈な世界です。無限ホンダが活動を続けてきたとはいえ、7年のブランクはやはり無視することはできないでしょう。
オフのテストでも、トップとのタイム差はやはり歴然としたものがありました。
少なくとも、緒戦から優勝戦線に躍り出るというような楽観主義は、戒めた方がいいかもしれません。

しかしオフの走り込みは、昨年とは比較にならないほど充実していました。合計6000km以上、レース数にして20GP分の走行距離をこなし、こと信頼性に関しては11チーム中トップの部類に入るのはまちがいありません。荒れるレースが続く序盤戦でチャンスをつかめば、表彰台も夢ではないでしょう。

とはいえ、BARホンダの最初の1年間は、表面的な数字で一喜一憂することはやめて、中身の変化、充実ぶりを見て行こうと思います。

いよいよホンダF1の第3期が始まります。