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1999 British Touring Car
Championship Series


1999 英国 ツーリングカー選手権シリーズ


                                               


激闘が続いた'99BTCCでニューアコードが健闘
 ホンダはマニュファクチャラーズランキング2位に 

デビューレースで優勝を飾り、今季5勝を挙げたチームホンダスポーツのニューアコード
デビューレースで優勝を飾り、今季5勝を挙げたチームホンダスポーツのニューアコード

世界的な注目を集めた'99BTCC

全13ラウンド、26戦で争われた'99BTCC(英国ツーリングカー選手権シリーズ)も、9月19日に開催されたシルバーストーン大会で幕を閉じた。今季もホンダ、ニッサンの日本勢をはじめ、ボルボ、ルノー、フォード、ボグゾールの欧州勢がエントリーし、シーズンを通じて激しい闘いを繰り広げた。いずれの大会も多くの観客を集め、興行的にも大成功を収めたBTCC。ワークスマシンを投入したメーカーの数からも、いかに魅力的なシリーズであるかが理解できる。

BTCC最大の魅力は、常に繰り広げられる接近戦。スタートからゴールまで、サイド・バイ・サイドの激闘が続く。実力伯仲、コンペティティブなレースに、観客は手に汗握るモータースポーツの醍醐味を味わう。そして、エキサイティングなBTCCは、世界中のモータースポーツファンの熱い視線を集めることになった。

常に激戦が展開されたBTCC
 常に激戦が展開されたBTCC 
こうしたBTCCの成功に刺激され、世界各国でツーリングカーレースが開催されるようになった。ヨーロッパ各国はもとより、北米、オーストラリア、そして日本でも昨年までJTCCとして開催され、'97年にはホンダがタイトルを獲得している。現在では、BTCCと並んでドイツのスーパーツーリングカー選手権シリーズ(STW)が代表的なシリーズ戦となっている。

だが、BTCCが継続的に成功した理由のひとつとして、オーガナイズの巧みさも忘れることはできない。TOCA(トカ・リミテッド)はBTCCのプロモーション、レギュレーションの設定、放映権を含めたすべてのコーディネイトを担当。世界120ヵ国に映像を供給し、延べ20億人がBTCCを視聴しているという。話題性の提供も巧みで、1ラウンドで2レースの開催、レース形式の予選、ナイトレース、タイヤ交換を義務付けたレース形式、そして2万5000ポンド(約5000万円)の賞金など、様々な方策を取り入れてきた。


J.トンプソンが4勝を挙げドライバーズランク4位に

今季4勝を挙げたトンプソン
 今季4勝を挙げたトンプソン 
こうした人気シリーズのBTCCに、今季、ホンダはデビューしたばかりのニューアコードで参戦。レース界の名門、ウエスト・サリー・レーシング(WSR)からエントリーしたアコードは、2リッター・ノンターボエンジンから300馬力を引き出すモンスター。開幕戦ではデビューウインを果たすなど、序盤戦から高いポテンシャルを発揮し大きな注目を集めた。

エースドライバーのジェームス・トンプソンは'97年からホンダをドライブし、このシーズンにランキング3位を獲得した期待の若手ドライバー。また、ピーター・コックスも'97年前半にSTWからBTCCにスイッチ。スポット参戦ながらランキング12位を得たベテラン。また、シーズン後半には、STWにアコードで参戦している元F1ドライバー、ガブリエーレ・タルキーニもスポット参戦。強固な布陣による闘いを繰り広げた。

今季、ホンダは勝利で'99BTCCにおける闘いをスタートしたが、ニューモデルで闘うシーズンは、まさに苦闘の連続。短い開発期間、少ないセッティングデータなど、実にシビアなシーズンとなった。一方、ライバルチームはレースを重ねる毎にマシンの完成度を高め、ニューアコードとの性能差を克服。BTCCならではの混戦に、ホンダは真っ向から立ち向かわなければならなかった。

優勝を飾る健闘をみせたコックス
 優勝を飾る健闘をみせたコックス 
こうしたニューモデルで闘う難しさに加えて、WSRとアコードにいくつかの不運が襲いかかった。接近戦で知られるBTCCだけに、他車のクラッシュに巻き込まれることもしばしば。また、上位で健闘している際に、突然のトラブルに見舞われ勝利を逃したこともあった。

それでも、トンプソンは4回のポールポジション獲得に加え、ドニントンパークでの開幕戦優勝を含め、第11戦ドニントンパーク、第13戦クロフト、さらに第24戦オールトンパークと今季4勝。注目のナイトレースとして開催された第16戦スネッタトーンでは、コックスが優勝し、ニューアコードは今季通算5勝を飾った。

ちなみにトンプソンが挙げた4勝は、今季8名の優勝者を生んだBTCCにおいて、最多勝利をマークしたL.アイエロ(N)に次ぐ記録となった。この結果、ホンダはマニュファクチャラーズランキングで見事に2位を獲得。今季4勝を挙げたトンプソンはドライバーズランキング4位、コックスは同7位の成果を残すことができた。

 

ご声援、ありがとうございました!

 

■1999英国 ツーリングカー選手権シリーズ・ポイントランキング

<ドライバーズランキング>
1)L.Aiello(Nissan)244
2)D.Leslie(Nissan)228
3)R.Rydell(Volvo)192
4)J.Thompson(HONDA)174
5)J.Plato(Renault)122
6)Y.Muller(Vauxhall)119
7)P.Kox(HONDA)113
 
<インデペンデントランキング>
1)M.Neal(Nissan)353
2)M.Blair(Vauxhall)183
3)W.Hoy(Renault)131
4)L.Brookes(HONDA)78
5)P.Cook(HONDA)41

<マニュファクチャラーズランキング>
1)Nissan464
2)HONDA296
3)Volvo295
4)Renault227
5)Vauxhall186
6)Ford164
 
<チームズランキング>
1)Vodafone Nissan Racing210
2)Team HONDA Sport132
3)Volvo S40 Racing127
4)Nescafe Blend37 Williams Renault108
5)Vauxhall Motorsport83
6)Team Dynamics Max Power Racing55

 

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