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1999 FedEx Championship Series
 


1999 インディカー CARTシリーズ
第20戦/最終戦 フォンタナ(カリフォルニア州) 
1999年 10月31日開催
天候:晴れ  気温:31℃   

 

                                                                        


し烈を極めた最高のチャンピオン争い
ホンダは2年連続3回目の三冠を達成

激戦を制したモントーヤ
 激戦を制したモントーヤ 
3月21日に開幕したインディカー CARTシリーズも、いよいよ最終戦を迎えた。第20戦の舞台となったのは、カリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウエイ。激戦が繰り広げられてきたシリーズのファイナルラウンドにふさわしく、レースは伝統的な500マイルで争われた。

全長約2マイルのスーパースピードウエイは、通称Dシェイプと呼ばれるオーバルコースで、1周の平均速度は約376km、最高速度は390kmにも達する。こうした超ハイスピードレースとなる500マイルレースは、ドライバーにはもちろん、マシンにも非常に過酷な1戦に他ならない。結果としてサバイバルレースの様相を呈することになる500マイルレースだが、ホンダ勢によるタイトル争いも大詰めを迎え、スケジュールの初日から緊迫したムードが漂った。

ポイントリーダーのD.フランキッティ(H)を9ポイント差で追うJ.モントーヤ(H)は、1台ずつのアタックで行われるシングルカークオリファイで、ホンダ勢最上位となる予選3番手を獲得。チームメイトのJ.バッサー(H)がモントーヤの横にマシンを並べる4番手。注目のフランキッティは8番手からモントーヤを追うことになった。

この他のホンダ勢では、前回の500マイルレースでウイナーとなったT.カナーン(H)が11番手。G.ド・フェラン(H)は12番手、P.トレイシー(H)が19番手からのスタートとなり、初めての500マイルレースを迎えた服部尚貴(H)は22番手で予選を終えた。

カリフォルニアらしい強烈な日差しが降り注いだ決勝当日。“スタート・ユア・エンジンズ”のコールで、すべてのマシンに一斉に火が入りコースイン。そして、グリーンフラッグが提示され今季最後のレースがスタートした。

序盤からモントーヤがトップグループに加わり、バッサー、フランキッティがポジションを上げていった。ほぼすべてのマシンが第1回目のピットインを行ったのは32周目。このとき、素早いピットワークで6番手からトップまで大きくポジションを上げたのはトレイシーだった。その後、トレイシーは2番手に後退したが、50周を過ぎた頃には4番手にモントーヤ、フランキッティも5番手と、ホンダ勢の活躍が際立った。

こうした序盤の攻防のなかでは、イエローコーションが度々提示された。2度目のイエローは、ターン2でクラッシュしたG.ムーアによるもの。スピンしたマシンはインフィールドのコンクリートウォールに激突。ムーアはヘリコプターでロマ・リンダ病院に搬送された。その後、ムーアは、この事故が原因で帰らぬ人となってしまった。

レースは中盤に差し掛かり、ついにモントーヤがトップを奪取。トレイシーは2番手。フランキッティは、第2回目のピットインの際にホイールナットが外れずタイムロス。なんと11番手にまで後退していた。

レース終盤、モントーヤは相変わらずトップグループを走行していた。しかし、フランキッティのポジションはなかなか上がらない。最終的にモントーヤは4位でフィニッシュし、フランキッティは10位まで挽回した時点でチェッカー。これによりチャンピオンを争ったモントーヤとフランキッティは、前代未聞の同ポイント。そして、チャンピオンは、優勝回数の多いモントーヤが獲得となった。

この他のホンダ勢は、バッサーが5位、カナーンは8位、そしてド・フェランが9位と続き、トレイシーと服部は電気系のトラブルによりチェッカーを受けることはできなかった。

こうしてエンディングを迎えたシリーズでは、ホンダがマニュファクチャラーズタイトルに続き、4年連続となるドライバーズタイトルを獲得。モントーヤはルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得しており、ホンダは2年連続3回目の三冠達成となった。また、ホンダ勢によるドライバーズランキングの1-2-3位独占も3年連続の快挙となった。


インディカー CARTシリーズ 第20戦 結果表


POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 A.FERNANDEZ Patrick Racing/Ford Cosworth 171.666mph
2 M.PAPIS Team Rahal/Ford Cosworth 7.634
3 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Ford Cosworth 8.843
4 J.MONTOYA Target/Chip Ganassi Racing/HONDA 14.316
5 J.VASSER Target/Chip Ganassi Racing/HONDA 20.706
6 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Mercedes-Benz 44.196
7 A.UNSER Jr. Marlboro Team Penske/Mercedes-Benz 1Lap
8 T.KANAAN Forsythe Championship Racing/HONDA 1Lap
9 G.DE-FERRAN Walker Racing/HONDA 1Lap
10 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/HONDA 2Laps
11 R.GORDON Team Gordon/Toyota 3Laps
12 PJ.JONES Patrick Racing/Ford Cosworth 4Laps
13 M.JOURDAIN Jr. Payton Coyne Racing/Ford Cosworth 14Laps
14 B.HERTA Team Rahal/Ford Cosworth 15Laps
15 D.VITOLO Payton Coyne Racing/Ford Cosworth 15Laps
16 M.BLUNDELL PacWest Racing Group/Mercedes-Benz 57Laps
17 R.BOESEL All American Racers/Toyota 86Laps
18 P.TRACY Team KOOL Green/HONDA 109Laps
19 N.HATTORI Walker Racing/HONDA 126Laps
20 H.CASTRO-NEVES Hogan Racing LLC/Mercedes-Benz 139Laps
21 M.ANDRETTI Newman/Haas Racing/Ford Cosworth 179Laps
22 S.PRUETT Arciero-Wells Racing/Toyota 202Laps
23 C.DA-MATTA Arciero-Wells Racing/Toyota 218Laps
24 A.BARRON Marlboro Team Penske/Mercedes-Benz 223Laps
25 P.CARPENTIER Player's Forsythe Racing/Mercedes-Benz 229Laps
26 G.MOORE Player's Forsythe Racing/Mercedes-Benz 241Laps
27 R.HEARN Della Penna Motorsports/Toyota 247Laps
(参考:1mile=1.609344km)

 

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