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  1999 FedEx Championship Series
 


1999 インディカー CARTシリーズ
第9戦 レポート 




飛行場がサーキットに変貌するユニークなコース
スーパールーキーのJ.モントーヤは早くもここがお気に入り

快走するモントーヤ
 快走するモントーヤ 
シリーズで唯一滑走路を使用するクリーブランドのレースだが、通常この空港はプライベート・エアポートとして、個人や企業が所有する飛行機が利用しており、我々が普段利用するような旅客機の使用はない。だからこそ、こうしてレースができるわけだが、空港が完全に機能を休止するのは土曜日の一日だけであり、レースが始まる金曜日の朝と、レースが終わった直後は、すぐに飛行場としての機能が復活する。

メインの滑走路と2本の誘導路を使って設定されるコースの距離は2.106マイル。誘導路の方向に向けて一列にスタンドが仮設されるのだが、レースが開催される6週間ほど前から準備が始まり、普段見慣れた空港がみるみるサーキットへと変貌を遂げる。

コース幅が広く、なおかつランオフエリアも広いことから、クリーブランドを気に入っているドライバーも多い。この週末に初めてこのコースを体験することになったJ.モントーヤ(H)も、走り出してすぐに気に入ったらしく、あっという間にタイムを更新していった。

「好きなコースがまたひとつ増えたよ。すごく楽しかった。」と、初日にクリーブランド初体験を終えたモントーヤは語った。「走り始めて2、3周でいいラインを見つけることができたし、どうやって攻略したらいいかが大体わかった。ここはほんとうにユニークだ。走っていると、自分がまるで飛行機のように離陸しそうな気がしてくるよね。早くレースがしたくてたまらないよ。」

圧巻だったのは土曜日の最終予選であり、モントーヤは開始早々にトップタイムを記録。だがその後、M.アンドレッティ(F)がトップに立ち、次いでG.ド・フェラン(H)が残り4分でアンドレッティを逆転。ポールはド・フェランで決まりだろうと誰もが思ったその矢先、なんと残り1分でモントーヤがただ一人56秒台に入れ、ポールポジションを奪い返した。

途中雨が激しく降ったレースでも、モントーヤはまったく動じることなく、常に安定してトップ争いを繰り広げながら走行。見事なラストスパートで今季4勝目を手中にした雨でも充分に速く走れることを証明した。

この先、このスーパールーキーはいったい何勝を挙げるのだろうか。彼のお気に入りとなったクリーブランドは、この後2週間ほどかけて完全に元の空港へと戻る。

モントーヤは今季4勝目
 モントーヤは今季4勝目 
J.モントーヤ(優勝)
「これでボクたちにとって、チャンピオンがより現実的になってきたと思う。今日はドライではとてもマシンの調子が良くて、ヘビーウエットのときもOKだった。でも路面が少し濡れた状態のときはリアが結構スライドしていたんだよ。」

朝香充弘HPD副社長
「前戦に続き、ファン(モントーヤ)とジル(ド・フェラン)が活躍し、嬉しく思っています。それにしてもファンの速さにはクリーブランドの観客もびっくりしたのではないでしょうか。また同じルーキーのメイモ(ギドリー)もピットの指示通りに走り抜いて、よく11位に入ってくれました。この勢いのまま、後半戦もがんばっていきたいと思います。」