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1999 FedEx Championship Series
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1999 インディカー CARTシリーズ
第1戦 モーターホームレポート
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服部尚貴、初のCARTレースで厳しい洗礼 オープニングラップのクラッシュで左足下部複雑骨折

予選12番手をマークした服部尚貴
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世界最速のCART FedExチャンピオンシップ・シリーズが、3月21日にマイアミ・ホームステッドで開幕した。第2戦がツインリンクもてぎで開催されることに加え、服部尚貴、服部茂章と2人の日本人ドライバーが参戦するなど、CARTシリーズはさらに身近なビッグイベントとなった。
しかし、服部(茂)は金曜日午前中のプラクティスで激しくクラッシュ。そのまま病院に運ばれる事態となった。幸い身体に大きなダメージはなく翌日には退院したものの、レギュレーション上の規定もあり予選、決勝ともに出走できなかった。
一方、シーズンオフの間、約3000マイルも走り込んだ服部(尚)は、終始リラックスしたムードで3回のプラクティスに臨み、土曜日午後の予選ではこのレースウイーク中のベストタイムとなる25秒329をマークし、ホンダエンジンユーザーのなかで4番手となる12番グリッドを手に入れる。これはグッドイヤーユーザーでは最上位という好結果だった。ところが決勝では、スタートこそうまく飛び出したものの、オープニングラップのターン1〜2でA.アンサーJr.と接触。2台は絡み合うようにコンクリートウォールに激突し、マシンは大破。2人ともヘリコプターで病院に運ばれてしまった。診断の結果、服部(尚)は左足下部、アンサーJr.は右足首を骨折。服部(尚)は日曜日の夜に手術が行われることになった。
初めてのCARTレースで厳しい洗礼を受ける形になった服部(尚)だが、予選までの走りは十分に今後を期待させるものであった。それだけにケガの状況、経過が心配だが、ここでは予選までのコメントを中心に、服部(尚)のマイアミ・ホームステッドでの3日間を振り返ってみよう。
●金曜日(プラクティス)26秒032/20位
「去年、一昨年とここで(インディライツの)マシンを壊しているから、今年は慎重に走ってるよ(笑)。とにかく決勝できちんとした結果を残したいからね。こうしたトップ・カテゴリーでは焦っちゃダメなんだよ。今日は午前と午後で路面の状態がまるっきり違っていて、セッティングがうまく決められなかった。午前中はアンダーステアが強くて、午後はセッティングを変えたんだけど、それが今度はオーバーステアになっちゃって、ほとんど攻められなかった。それでセッティングを午前中のものに戻したんだけど、そうしたら、それがまあまあ良かったという感じ。まだまだだね、セッティング自体は。でも最後にフレッシュタイヤで予選シミュレーションできたから、良かったよ。」
●土曜日(予選)25秒329/12位
「ベストが出せたと思う。午前中のプラクティスではあまり良くなかったから、セッティングを思い切って変えたんだけど、それが当たった。現時点では100%に近い走りができたんで満足している。でも予選前はさすがに緊張した。久々だね、こんな気持ち。オーバルは1台づつ走る予選だから余計なんだけど、日本人ひとりになっちゃったし、なんか責任みたいなもの感じたよ。明日の決勝については、これからチームのみんなとミーティングして、セッティングとかピット戦略とかいろいろ決める。とにかく最後まで走って結果を残したいね。」
●日曜日(ウォームアップ)27秒180/12位
「いくつか決勝用のセッティングを試してみたんだけど、もう少し詰めたかった。あとでチームと相談してどのセッティングで行くかを決めることになると思う。決勝はとにかく完走だね。でも、なんたってレースは長丁場だし、集団の中の走り方とかドラフティング(スリップストリーム)やタービュランス(前のマシンが巻き起こす乱気流のこと)など、まだまだ未知の部分も多いから、ひとつひとつ、第2戦のもてぎにつながるように、しっかり体験しておきたいと思っている。とにかく頑張るよ。」
決勝スタート前には、今回は出走できない服部(茂)の激励を受けた服部(尚)だったが、残念ながらオープニングラップでクラッシュ。左足下部複雑骨折ということだが、1日も早く、レース・フィールドに戻れるよう、みんなも応援してほしい。
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