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1999 Formula 1 World Championship Series
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1999 F1世界選手権シリーズ
第9戦 レポート
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後半戦に向けてパワー競争がさらに加熱 ジョーダン・無限ホンダの躍進によりグランプリ勢力図にも異変あり

続投する決意を固めたヒル
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前回のイギリスGPを最後に引退表明を行っていたD.ヒル(ジョーダン)だったが、今シーズンいっぱいを現役で走り続けるとチームが発表した。
そんなジョーダン・無限ホンダの士気を高めているのは、パワーアップした無限ホンダエンジンの存在にある。今回のオーストリアGPの事前に行われたモンツァ合同テストに、新たにフリクションを軽減した無限ホンダのニューバージョンエンジンが登場した。
これはテストに参加したジョーダンのドライバーに好評で、今回のグランプリには投入されなかったものの、次戦ドイツGPから投入が予定されている。このニューバージョンエンジンの存在は、さらに闘いが激化していく'99年シーズンの後半戦に向けた強力な武器になりそうだ。
一方、今回のオーストリアGPは、毎年、ドイツ語圏のグランプリということから、M.シューマッハー(フェラーリ)のファンが大挙してくるが、今年は肩透かしを食らってしまった格好となった。そのM.シューマッハーの代役としてフェラーリに選ばれたM.サロが、ぶっつけ本番でどこまで走れるかに注目が集まった。
ところが、サロは1周目に発生した混乱に巻き込まれて、J.ハーバート(スチュワート)に追突。順位を大きく下げて、結果は9位完走にとどまった。M.シューマッハーに代わってコンストラクターズタイトル獲得に向けた活躍が期待されているが、突然のフェラーリの弱体化は、ジョーダン・無限ホンダにとって追い風となるかもしれない。
さらに次戦ドイツGPは、好調さを維持しているH.フレンツェン(ジョーダン)の地元グランプリとなる。コンストラクターズ選手権の3位を目指すチームは、ニューバージョンエンジン投入に加えて、ジョーダン199シャシーに上方排気システムの導入も検討している。
D.ヒル(8位)
「1コーナーと2コーナーで大渋滞して、それで後れを取ってしまった。特に2コーナーでは、ハーバートが落としたリアウイングを避けようとして、ほとんど止まらざるを得なかった。レースセッティングでのハンドリングは悪くなかっただけに、序盤のつまづきは痛かったよ。」
H.フレンツェン(4位)
「今シーズン最高のグリッドだったから、できれば表彰台を期待していたよ。でももちろん、4位は悪くない成績だ。できるだけピットインを遅らせる作戦だったから、序盤はクルマが重くて、それでバリチェロのペースについていけなかった。でも結果的に給油してからはかなりのハイペースで走れたし、これでよかったと思う。終盤は前にも後ろにも誰もいなくて、だから4位完走を目標に確実な走りを心がけたんだ。」
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