
晴れてウォーカー・レーシングの一員となった服部尚貴。
今年はこのカラーリングに要注目
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服部尚貴のコメント
「こうして他のドライバー達と一緒に走ると、これから新しい挑戦が始まるんだなと気が引き締まる思いがします。ホンダV8エンジンの第一印象はパワフルかつ乗りやすい、ですね。マシン自体も剛性が高いし、ダウンフォースも大きいので、とても安定しています。まあ、これからセッティングを詰めていくと印象も変わるかもしれませんが……」
「初日は、ちょっとアンダーステアが強くて、スプリングやダンパーを何度も調整したんですが、良くなったり悪くなったりでなかなか全開でタイムアタックができませんでした。ただ、まだデータを積み重ねていく時期だと思っているので、無理せず、確実にタイムを詰めていきたいと思っています。でもぎりぎりとはいえ、25秒台に入って一安心といったところですね」
「2日目はクラッチにトラブルが出て、予定していたロングディスタンス・テストができなかったのが心残り。セッティングもいろいろ試す時間がなくて、初日よりセットアップが進みませんでした。それでもピットインの練習がしっかりできたので、一つハードルはクリアしたかな。」
「また今月末にホームステッドでテストが予定されているので、そこでしっかりセッティングを煮詰めていい状態で開幕戦を迎えたいと思っています。今季の目標? もちろん表彰台に上がることです」
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2日目にはピットインの練習も行った服部尚貴。
このレースで勝つには必要なテクニックだ
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朝香充弘 HPD副社長の服部尚貴評
「今回のスプリング・トレーニングでは予定のプログラムをきっちり消化し、ルーキーとしては上出来だと思います。尚貴のいいところは指示通り、確実に走らせられること。最初ははやる気持ちがあるものだけど、徐々にペースを上げていき、タイムを出すべきところでタイムを出しています。まだまだ速くなっていくと期待しています」
チームメイト、ジル・ド・フェランの服部尚貴評
「彼はとてもいいドライバーだと思う。ドライビングはとてもていねいだし、無理するようなこともない。チャンプカーはパワーもあるし、慣れるまでだいぶ時間がかかるけど、彼はわりと早く慣れるんじゃないかな。彼にとって、このテスト時期はとても重要だから、焦らずがんばってほしい。僕らは日本人ドライバーを歓迎しているし、ナオキもできるだけ長くレースを続けてほしいからね」
チームオーナー、デレック・ウォーカーの服部尚貴評
「今回のテストまで、ナオキは1500マイルを走行したが、彼は今のところ順調にプログラムを消化している。まだまだ慣れていないところもあるが、ルーキーにしては飲み込みが早いと思う。今まで様々なレーシングカーを運転してきた経験が役に立っているんだろうね。初レースまでにもう1500マイルほどテストする予定で、十分なテストを経てからレースに臨んでもらうつもりだ」
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テスト中、オーナーのデレック・ウォーカーと
担当エンジニアにマシンの挙動を説明する服部尚貴
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