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1999 Road Racing World Championship Series
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1999 ロードレース世界選手権シリーズ
第10戦 レポート
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バレンシアサーキットでテストを行ったホンダ勢 万全の態勢を築き、シリーズ終盤戦に向かう

クリビエは手堅く2位に
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'65年に始まったチェコスロバキアGPは、チェコとスロバキアが分割した'93年以降、チェコGPとして開催されている。チェコスロバキア時代を含めて今年で23回目。'90年代に入ってからは8月開催が定着し、後半戦スタートの舞台として、熱い闘いが繰り広げられてきた。
チェコGPの500ccクラスでは、'96年から3年連続でホンダ勢が優勝を飾っている。また、このコースは接戦になることが多く、'96年には、A.クリビエ(H)とM.ドゥーハン(H)が100分の2秒差というグランプリ史上に残る名勝負を演じたことでも知られている。
ホンダ勢は、チェコGPの1週間前に、スペインのバレンシアサーキットで2日間のテストを行った。ロードレース世界選手権シリーズ初開催のサーキットでの第12戦、バレンシアGPに備えたテストである。
このテストのおかげで万全の態勢を築いたホンダ勢は、チェコGPでも好成績を得た。また、ドゥーハンの復帰が予定されていたため、レプソル・ホンダチームはチェコGPに7台のNSR500を用意していた。
結局ドゥーハンの復帰は次戦以降に持ち越すことになったが、ポイントランキングトップのクリビエが見事にドゥーハンの欠場を埋める大活躍。初タイトル獲得に向けて大きな一歩を印した。
今季2勝目を挙げた岡田忠之も、ポイントランキング2番手のK.ロバーツ(S)に肉薄。ホンダ勢同士のタイトル争いの可能性も高くなってきた。

4戦ぶりに表彰台を得た宇川
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岡田忠之(500cc/優勝)
「中断前のレースでは、原田と接触して大きくポジションを落としてしまった。だから再スタートになったのはラッキーだった。再開後のレースでは、良いスタートが切れた。中盤まではタイヤを温存させる作戦で、終盤にペースを上げようと思ったが、それほどうまくはいかなった。でも、最後まで諦めずに頑張ったのが良かった。オランダGPで優勝して僕のチームの雰囲気も変わった。絶対に勝てるんだという自信が、今回の優勝でますます強くなったと思う。」
A.クリビエ(500cc/2位)
「最終ラップに1秒もリードしていながら抜かれたのは残念だが、今日は岡田の走りを誉めてあげたい。最後のラップに大きな賭けをして、それで勝てたのだからね。僕にとって今日のレースは、ミスが出来ない状況だった。だから2位という結果に満足している。再開後のレースでは、路面のコンディションが良くなかったのでペースを上げられなかった。今まであったホンダのトップスピードのアドバンテージがなくなっていた。それをどうするかがこれからの課題だ。」
S.ジベルノー(500cc/10位)
「今回は何もかもがうまくいかなかった。何をどうしていいのかもわからなかった。もっともっと頑張らないといけないと感じた。でも、自信を無くした訳ではないし、次のレースからはいい成績が残せると思う。」
M.ドゥーハン(500cc/欠場中)
「ここで復帰する予定だったが、左手の回復が遅れていて、今回は出場を取り止めた。当初、腕のケガはそれほどではないと思ったが、復帰を妨げる最大の要因となってしまった。医者と相談して、ピンとプレートを取ってみる予定だ。現状では、いつ復帰できるかわからないが、早く治して復帰したい。」
宇川 徹(250cc/3位)
「レース序盤はトップに立っていい感じで走れた。しかし、ロッシとウォルドマンに先行されてからは、コーナーの立ち上がりですこしづつ離された。最初はブレーキングで詰めたのだが、フロントタイヤが消耗してからは、それも出来なかった。でも、4戦ぶりの表彰台なのでチームは喜んでくれた。」
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