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1999 All Japan Road Race Championship Series
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1999 全日本ロードレース選手権シリーズ
第1戦 レポート
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チャンプ伊藤真一が貫禄の開幕戦優勝 250ccでは加藤大治郎が2位入賞

開幕戦のシャンパンファイト
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今季のスーパーバイククラスは、各メーカーから多くのワークスマシンが参戦し、これまでになく激しい闘いが予想されている。こうした状況の中、開幕戦に先立って行われた事前テストでは、ディフェンディングチャンピオンの伊藤真一が好調さをアピール。連覇への期待が大きく膨らんでいる。
そして迎えた開幕戦。その舞台となる山口県セントラルパークMINEサーキットは、あいにくの雨に見舞われていた。各チームがレインコンディションの対応に追われる中、伊藤はフリー走行に続き予選1回目のトップタイムをマーク。一転してドライコンディションとなった2回目もトップタイムを記録し、ポールポジションからのスタートを決めた。

接近戦を抑え優勝した伊藤真一
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チームメイトの武田雄一は、本来の調子を発揮することができず、予選10番手からのスタートとなった。
天候に翻弄された予選とは異なり、決勝はドライコンディションでの開催。しかし、気温は低くタイヤの選択が難しいコンディションとなった。スーパーバイクのスタートでは、予選で伊藤を激しくマークした芹沢太麻樹(K)がホールショットを奪った。伊藤は3番手、武田は9番手でオープニングラップを終えている。ここから伊藤は着実にポジションを上げ、5周目にはトップを奪取。さらにハイペースなライディングを展開し、次第に2番手との差を広げていった。
しかし、低い気温のためにソフトなタイヤを選択していた伊藤は、ラスト5周というところで芹沢の猛追を受けることになってしまった。それまでのハイペースなライディングに、タイヤの消耗が著しく進行したためだった。しかし、最終ラップに持ち越された優勝争いでは、ベテランらしい巧みなライディングで芹沢をブロック。見事に開幕戦を優勝で飾ることになった。武田は混戦を抜け出し5位でレースを終えている。

今季、チームHRC助監督を務める青木拓磨とSB5位の武田雄一
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250ccクラスでは、予選で転倒し頭部を強打した加藤大治郎が、周囲の不安を振り払う快走を展開した。スタートで大きく出遅れた加藤だったが、3周目には2番手まで挽回。さらに6周目にはトップを奪い取ることに成功した。しかし、12周目には追い上げてきた松戸直樹(Y)との接近戦の末、2番手にポジションダウン。転倒の影響も残り無理のできない加藤は、そのまま2位でレースを終えている。
125ccクラスでは、グランプリ参戦経験もある仲条英幸が、久保和寛(Y)、古橋徹との接近戦を制し勝利を挙げている。
青木拓磨チームHRC助監督
「スタッフとしてチームに参加するのは、まだまだ手探りの状態。でも、監督やメカニックなど、いろいろなポジションの人たちの気持ちが分かった。これはライダーとして復帰したときに活きることだと思うので、これからもしっかりと頑張っていきたい。今回は伊藤選手が優勝し、加藤選手も表彰台に立ってくれたので、素晴らしいレースだったと思う。」
伊藤真一(スーパーバイククラス/優勝)
「リアタイヤの選択ミスで、後半、ペースを上げられなかった。1周にコンマ5秒ほど詰められているのは分かっていたので、これは逆転されると思っていた。だが、最後はラインを変えて勝負を賭け、なんとか逃げ切れることができた。」
加藤大治郎(250ccクラス/2位)
「予選の転倒で脳震盪になってしまった。その影響で少し頭がボーッとしている。でも、決勝を走り切ることができ、加えて貴重なポイントを得ることができたので、開幕戦としてはまずまずだと思っている。早く体調を調えて、次のレースには勝ちたい。」
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