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  1999 All Japan Motocross
Championship Series


1999 全日本モトクロス選手権シリーズ
第9戦 レポート 




高濱の復帰により活気を取り戻したホンダ勢
次戦、日本GPには小田切もカムバックの予定

スタート前の高濱(左)と熱田
 スタート前の高濱(左)と熱田 
熱田孝高(H)ひとりきりだったHRCのパドックに高濱龍一郎(H)が帰ってきた。第4戦で小田切一剛(H)、第5戦で高濱が負傷して以来、大幅な戦力ダウンを強いられていたHRCにとって、そのうちひとりとはいえ頼もしいカムバックである。

復帰直後の高濱に多くを望めないことはわかっていても、やはりチームメイトの熱田にとって心強いことは確か。しかし高濱は、多くの予想を裏切り、復帰第1戦で優勝という快挙を成し遂げた。体力的には万全とは言えなかったが、得意とするグリーンパークのコースを気力で駆け抜けた。

とくにアドバンテージが際立っていたのは、フープスのセクションで、他のライダーが山を3個ずつ飛ぶところで4個飛びを見せ、他を圧倒するスピードを披露した。今大会の高濱の優勝は、シーズン途中、高濱が負傷したレースで自らがデビューさせたダンロップの20インチフロントタイヤにとって初の勝利でもある。

負傷により果たせなかった大役だったが、自分の復帰戦で4ヵ月間お預けにしていたその使命をまっとうした高濱だった。次の最終戦には僚友の小田切もカムバックの予定。そして今年のモトクロス世界選手権250ccクラスチャンピオン、F.ボレーも来日する。シーズン大詰めを迎えたHRCのパドックは、本来のにぎわいを取り戻しつつある。

3/2位の熱田は総合2位
 3/2位の熱田は総合2位 
高濱龍一郎(優勝/6位)
「先月の22日からライディングを始めたのですが、まだ体力が60〜70%しか回復していないので、とにかくスタートで前に出て、行けるだけ行ってやろうというのが作戦でした。瞬間的なスピードは戻ってきていたので、逃げられるだけ逃げるつもりでした。第1ヒートでは、幸い序盤で20秒近い貯金ができたので、後半になっても楽にレースを運べたと思います。実は10分過ぎ頃から腕が上がって、レースのあとは、携帯電話のボタンさえ押せないほどでした。第2ヒートも優勝を狙っていたのですが、スタートで失敗して出遅れてしまいました。必死で追い上げながらも、ある程度セーブしていました。頭には絶好調のときのイメージがあっても、身体が万全じゃないときには、攻めすぎると絶対に転んでしまうからです。最終戦まであと2週間あるので、できるだけ走り込んで体力をつけ、いいとこを見せたいですね。」

熱田孝高(3/2位)
「第1ヒートはずっとルイスをマークして行って、抜こうと思えば抜けたんですけど、プレッシャーをかければ転んでくれるんじゃないかと思って走っていました。しかし、なかなかミスをしてくれないので、そろそろ抜いてやろうと思ったら、自分が疲れていてダメでした。第2ヒートはなぜかペースが上がらないまま、攻めきれずに終わってしまいました。ルイスに対しては予選でも勝っているし、自信もあったのですが、序盤で逃がしてしまいました。体力的に疲れたわけではありません。最終戦はルイスじゃなくて、ボレーを追いかけます。」