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  1999 All Japan Motocross
Championship Series


1999 全日本モトクロス選手権シリーズ
第5戦 レポート 




20インチ・フロントタイヤをテストしたホンダ勢
しかし、期待の高濱は転倒、鎖骨骨折に泣く

フロント20インチのRC250M
 フロント20インチのRC250M 
前戦では超ワイドなリアタイヤを投入したHRCだが、今回はそれに加えて20インチのフロントタイヤ(通常は21インチ)を、高濱と熱田のマシンに装着。しかもタイヤ性能が向上した最近では珍しいハンドカットパターン(パターンのないスリックタイヤを彫って作ったモトクロスタイヤ)を採用していた。

このダンロップのニュータイヤは、小径に加えてワイドトレッドが特徴。リム幅も通常の1.60よりもワイドに見える。狙いは接地面の増加によるトラクション性能の向上だ。

もちろんモトクロスでは、トラクションの他にギャップでの直進性や走破性も求められるので、小径化、ワイド化には不安要因もある。そのため、HRCは、このニュータイヤ導入にあたって、キャスターやフォークオフセットなどもアジャストし、万全のセッティングで今大会に臨んだ。

近年モトクロッサーのタイヤサイズは、フロント21インチ、リア19インチが一般的だが、そういう固定観念にとらわれず、HRCでは新たなチャレンジを試みている。

第1ヒートは熱田2位(左)、成田3位(右)
 第1ヒートは熱田2位(左)、成田3位(右) 
成田 亮(3/2位)
「このコースは今までいい成績が残せなかったので、なんとかコースに馴染もうという気持ちで走りました。疲れたんですけど、ヒート1の時は高濱さん、ヒート2の時は高木さんがだんだん見えてきて、自分がミスしなければ抜けるぞって信じて走ってました。チャンピオンになりたいという気持ちは全然ないので、ランキングはまったく意識していません。自分が満足できるいいレースがしたいだけです。」

熱田孝高(2/4位)
「ヒート1では、もうちょっとでルイスを抜けたんですけど、スイッチを入れるのが遅すぎました。あと1周あったら抜いていましたよ。ルイスは終盤にペースを落としていたし、マシンも暴れていたので、抜けたと思います。レースの後ルイスに聞いたら『全然疲れてないよ』なんて言ってましたが、ありゃ絶対ウソですね。ヒート2はスタートに失敗しちゃいました。でもなんとかいいペースで4位まで上がって、成田に追いついたのですが、その後、あせってコケてしまいました。ニュータイヤは前後ともグリップ抜群で最高です。」

高濱龍一郎(250cc・リタイア/出走せず)
「鎖骨がぼっきり折れてしまいました。ギャップで後ろが跳ねて、前転してしまったのです。後ろから迫ってきた成田に抜かれるわけにいかないし、ルイスが勝つんだったら、絶対に3位を守りたかった。手のケガをかばいながらのレースだったので、身体が100%動かないのに行こうとしてしまった結果です。でも、譲れないポジションのために勝負して、ダメならダメでいいんです。大事に走って、成田に抜かれて4位だったとしても、そんな後ろ向きのレースは先につながらない。前を見て精一杯走ったんだから、こうなっても先につながるレースをしたと、自分を信じています。」

125cc第1ヒート優勝の加賀
 125cc第1ヒート優勝の加賀 
加賀真一(125cc・優勝/リタイア)
「スタートがよかったので、楽に勝てました。うれしいです。前回、前々回とノーポイントなど、ひどいリザルトが多かったので、この2勝目でほっとしました。その間、アメリカで出たレースなどではそれほど悪い成績ではなかったのですが、全日本ではなぜかスランプでした。これからも勝てるだけ勝ちたいです。」