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1999 All Japan Motocross Championship Series
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1999 全日本モトクロス選手権シリーズ
第4戦 レポート
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予選から好調をアピールしたホンダ勢 熱田孝高が嬉しい初優勝をゲット

チームHRC製スタート練習台
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今年でオープン25周年を迎えたスポーツランドSUGOは、緩やかなアップダウンと連続するコーナーがポイント。ライダーの間ではヨーロッパ的なコースとして高い人気を博している。コースコンディションは年々硬化が進み、特に晴天に恵まれた今回は、ハードなギャップとホコリに悩まされるレースとなった。
また、スポーツランドSUGOのスタート地点は、コンクリートが敷き詰められていることも特色のひとつ。一般的な土のスタート地点とは異なり、微妙なアクセルコントロールが求められることになる。そんなスタートへの対策として、チームHRCは特製のスタート練習台を持ち込んだ。昨年から用意されていたこれは、チームHRCの市川監督が自作したもので、木の板の上にコンクリートを塗り固めたものだ。スタート前に、ライダーはこれを使って練習を行い、その感触を確かめてレースに臨む。高濱、そして熱田がみせたロケットスタートは、こうした練習によるものだろう。

これがニューRC
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ユニークなスタート練習台を持ち込んだチームHRCだが、マシンも改良が施された最新型を用意した。リアブレーキのキャリパーとマスターシリンダーが小型化され、見るからに剛性が高められたフレームが採用されていた。また、リアタイヤも大幅にワイド化され、ダンロップのニュータイヤが装着されていた。このタイヤは一目でわかるほどフラットなトレッド面を持ったものだった。こうしたニューマシンは、熱田と小田切一剛に託されたが、前戦で連勝を飾っている高濱龍一郎は従来型でレースに臨んだ。
このようにチームHRCが万全の体制で臨んだスポーツランドSUGOは、熱田孝高の地元でもある。ちなみに、小田切と成田も青森出身で、このコースは馴染みの深いものだった。そして前戦で両ヒート制覇を飾るなど好調な高濱を加え、ホンダ勢はレース前から勝利を目指して熱いムードが漂っていた。チームが一丸となった雰囲気は、予選ラウンドからライバル達を圧倒するものだった。そして、第1ヒートは高濱が勝利をゲットし前戦から引き続き3ヒート連続優勝。さらに熱田は地元で嬉しい今季初優勝を飾る好結果を得ることになった。今のチームHRCには、他のチームにはない熱いムードが満ち溢れている。今後も彼らの大活躍が演じられることだろう。

地元SUGOで初優勝の熱田
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熱田孝高(3/1位)
「素直に嬉しいです。序盤から後続にピタリと着かれていたんですが、それを意識するとミスをしてしまうので、練習のつもりで走りました。でも、後ろでエンジンの音がワンワンと聞こえるし、嫌で嫌でたまりませんでした。抑えるためにどうしてもインを守るライン取りになってしまったので、ベストラインは諦めるしかなかったんです。菅生は地元のコースですが、それが精神的な支えになったと思います。」
高濱龍一郎(1位/リタイア)
「チームとスポンサーの皆さんが、最高のマシンと勝てる環境を与えてくれたのだから、勝てて当然だと思っています。ヒート1はスタートが良くて独走できました。ヒート2も良いスタートだったんですが、そろそろペースを上げようとしたところで転倒してしまいました。ホコリがひどくて路面の状況がまったく見えなかったんです。転倒したときに路面に手をついてしまい、親指の付け根の筋を痛めてしまったようです。マシンにもダメージがあって、走り続けるのは無理でした。チャンピオンが掛かっているので、次のレースも休まずに狙っていきます。」
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