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1999 AMA Supercross Series
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1999 AMAスーパークロスシリーズ
第16戦/最終戦 レポート
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E.ラスク、ランキング2位で'99年シーズンを締めくくる M.ラ・ロッコ3位、M.ピション4位と、ホンダ勢がランキング上位に。

最終戦を2位で終えたラスク
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1月9日に開幕した1999 AMAスーパークロスシリーズもいよいよ最終戦を迎えた。'99年シーズン最後の決戦の舞台となったのは、ネバダ州ラスベガスのシルバーボールスタジアム。硬質な路面が特長であるラスベガスのコースは、会場となるスタジアムが狭いためコースがコンパクトにレイアウトされ、トップスピードは低くテクニカルセクションが多い。
すでにJ.マクグラス(Y)のチャンピオンが決定していたため、観客の興味は最終戦を誰が制するかに集中した。やはり注目は、ニューオリンズ、インディアナポリスと2連勝を飾ったE.ラスク(H)。展開次第では、M.ラ・ロッコ(H)を逆転してのランキング2位に浮上するチャンスがあるだけに気合は十分。3連勝の期待がかかった。
ラスクとランキング2位の座を争うラ・ロッコは、このところスタートの失敗から上位を逃すというレースが続いていた。しかし、その後の追い上げで見せた速さがあっただけに、シリーズ中盤のようにスタートがうまくいけば、優勝の可能性も十分に感じられた。また、前戦で2位に入ったM.ピション(H)も好調。昨年の大会では2位表彰台を獲得。この最終戦を前に、L.ワード(S)とランキング4位の座を争っているだけに、今回も上位進出を狙っていた。
ニューオリンズで手を負傷したS.トーテリ(H)、鎖骨を骨折しているK.ウインダム(H)は、残念ながら今回も欠場となった。

ピションはランキング4位を獲得した
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好調なラスクは、予選ヒート1組をトップで通過。同じ1組のラ・ロッコはスタートに失敗し4番手。また、予選ヒート2組のトップはマクグラス。ピションは4番手で決勝に進出した。
決勝でホールショット奪ったのはラスク。これにマクグラスが続くというオーダーでレースは始まった。ラスクはリズムセクションでマクグラスにかわされ、2番手にポジションダウン。1周目を終えての順位は、トップにマクグラス、2番手にラスク、以下L.ワード(S)、R.カーマイケル(K)、J.エミグ(K)と続き、ピションは12番手、ラ・ロッコが14番手と出遅れてしまった。
7周目、9番手にまで浮上していたラ・ロッコであったが、ジャンプの着地に失敗し激しくクラッシュ。リタイアは免れたものの、この転倒でハンドルを曲げてしまい、以後ペースを上げることができなかった。
2番手につけていたラスクは、序盤こそマクグラスをピタリとマークしていたが、次第にその差は開いていった。結局1、2番手の順位に変動のないままチェッカー。優勝はマクグラス、ラスクは2位で最終戦を終えた。また、終始ペースの上がらなかったピションは11位、ラ・ロッコは17位でフィニッシュ。
この結果、ラスクがラ・ロッコをポイントで逆転し、ランキング2位に。ラ・ロッコは3位、ピションも4位にランキングされ、ホンダ勢はチャンピオンを逃したものの上位を占め、'99年のAMAスーパークロスシリーズは幕を閉じた。
E.ラスク(2位)
「今日の固く滑りやすいコンディションでがむしゃらに攻めたら、転倒していたかもしれない。これまでそうやって失敗してきたし、速いけれど転ぶラスク、という評価を覆したかったから、冷静に走った。僕はまだまだ成長している最中。シリーズの後半で、その成果は表れていると思う。」
M.ピション(11位)
「最悪のレースだった。長いシリーズの後半に来て、モチベーションが途切れてしまったのが残念だ。実はこれまでカリフォルニアで一緒に暮らしてきた家族に、ビザが発給されなくなってしまって……。もっと精神的に強くならなければだめだね。」
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