E.ラスク、スタートtoフィニッシュで3勝目!! ランキングもラ・ロッコに次ぐ3番手まで挽回。
キックオフから4週間。熱戦の続くシリーズは再びアナハイムに戻ってきた。開幕戦に続き2度目の開催となるエディソン・フィールドはまたしても超満員となった。近年のスーパークロスにおける観客動員数の急増は、主催がPACEモータースポーツに一本化されたことと、ファンが新たなエンターテインメントとしてスーパークロスに目を向け始めたからだと言われている。
第5戦の焦点は、開幕2連勝の後、不運なクラッシュで勝利から遠ざかっているラスクが、いかに好調を取り戻すかだ。そして、アナハイムを地元とするディフェンディングチャンピオンのJ.マクグラス(Y)が、どのような走りを見せるかも注目された。
木曜日から降りだした雨が、金曜の夜まで続いた。このためコースはマディかと思われたが、湿気を含んで固くなりトラクションもよく、わだちが掘れにくい最高のコンディション。ところが決勝の直前になると、コース表面には水分がつき滑りやすい路面に。目まぐるしく変わるコンディションに、ライダーは大いに翻弄されることになった。
そして、注目の決勝レース。好スタートを見せたラスクが、終始快調なペースでレースをリード。スタート直後の2番手にはピションが着けたが、猛然とラスクを追うマクグラスにパスされてしまった。その後、ピションは難しいコースコンディションに腕が上がり、トップ争いから大きく後退してしまった。
トップを快調に走るラスクは、マクグラスを上回るペースでラップを重ね、一度もトップを明け渡すことなくチェッカー。マクグラスに10秒の大差をつけ、スタートtoフィニッシュで3勝目を飾った。
なお、このレースにダブルエントリーした成田亮は、250では決勝に進めなかったが、得意の125で決勝進出を果たし、18位でフィニッシュしている。
E.ラスク(優勝) バイクの調子はとても良かった。スタートが決まりマクグラスを抑えられたので、パーフェクトなレースだったと思う。コースはこれまでの5戦でベストだった。ポイントのことは気にしてない。昨年はそれを考え過ぎてしまったから。シーズン終了までケガをせず、ベストを尽して頑張るだけだ。
M.ラ・ロッコ(4位) ひどいレースだった。スタートは悪くなかったが、コースが滑りやすくて、アグレッシブな走りができなかった。ウエストコーストの土質は得意じゃない。イーストの土になればもっと速く走れるはずだ。しかし、4位というのはランキングを考えれば決して悪い成績ではないだろう。
M.ピション(9位) スタートは2番手とまずまずだったが、レース中盤で腕が上がりペースを上げられなかった。とても残念なレースだった。
●次戦は、2月13日ロタンパ(フロリダ州)で開催されます。
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