スタート直後の大波乱でラスク、ピション、トーテリが後退。
ラ・ロッコが2位に入賞し、ランキングも首位に立つ。
第4戦の舞台は西海岸最北の大都市、シアトル。会場となるキングドームは、老朽化のため解体が決定し、同球場でのスーパークロス開催はこれが最後となった。
ホンダ勢の中で軟質路面を得意としているのは、ラスクとピション。2人に対する期待は、予選レースの結果に早々と表れた。予選ヒート1は1位にピション、2位はラ・ロッコ。続く予選ヒート2でも1位がラスク、2位にウインダム。ホンダ勢が上位を占めた予選結果に、決勝への期待は大いに高まっていった。
しかし、決勝には大きな波乱が待ちうけていた。第1コーナーで多重クラッシュが発生し、ピション、ラスク、トーテリが巻き込まれ、大きなビハインドを背負うことになった。オープニングラップを終えた時点では、ラスク16位、ピション17位、トーテリ18位。だが、好スタートを切ったL.ワード(S)に次いで、2位にウインダム、ラ・ロッコも優勝を狙える5位に着けていた。
レースは地元シアトルのワードがリード。9周目にウインダムがトップに躍り出たが、11周目にワードがトップを奪い独走態勢を築き上げていった。後半、2位にはドード(Y)が着けていたが、猛然と追い上げたラ・ロッコが2位を奪取。ワードまでは届かなかったが、ラ・ロッコは堅実に2位を守ってチェッカーを受けている。
開幕以来3戦連続で3位入賞を果たしてきたラ・ロッコは、今回の2位入賞により、ランキングでは首位に躍り出ている。
M.ラ・ロッコ(2位) 好調の秘密は、マシン。速いマシンに乗っているという自信が、自分を支えてくれていると思う。そして、スタートが不得意だったのに、毎戦そこそこのスタートが切れている。今年の自分の強みは、安定していることだ。先週までの3位に満足していたわけではない。今日の2位をきっかけに、もっと上を狙っていくよ。今日の時点でランキング首位に立ったけれど、まだまだチャンピオンを意識するには早すぎる。焦らず着実にポイントを稼いでいくつもりだ。
K.ウインダム(8位) 腕が上がってしまった。もっと自分自身を鍛えないといけない。
E.ラスク(11位) 自分ではよく分からないんが、第1コーナーでJ.バトン(Y)になぎ倒されたらしい。その後にもコースアウトしてしまった。あまり挽回できなかったね。
M.ピション(15位) 最悪。誰もシーズンに1回は最悪のレースがあるが、今夜がまさにそれ。10位あたりまで挽回したけれども、自分のミスで再度ポジションを下げてしまった。先週と同じサスセッティングで臨んだが、荒れる土質を意識して柔らかめにしておくべきだった。そうすれば後半の疲れを軽減できたはずだ。
●次戦は、2月6日アナハイム(カリフォルニア州)で開催されます。
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