《普及活動について》
モータースポーツに親しめる環境づくりを目指し、「見て、参加して、楽しむ」場と機会の提供を目的として、(株)鈴鹿サーキットランド、(株)ツインリンクもてぎをはじめとする諸施設の協力、及び(株)ホンダレーシング、竃ウ限など各社の協力を得て、以下の普及活動を展開する。
ツインリンクもてぎで初開催となる世界選手権ロードレース、国内最大規模のロードレースである鈴鹿8時間耐久ロードレース、13年目の鈴鹿F-1、2年目となるFedExチャンピオンシップ、同じくオーバルコース2年目の開催となるNASCARなど「見て楽しむエンターテインメント」の提供に加え、「バイク、クルマを乗って、参加して楽しみたい方」へ向け、「バイクごっこ」、「親子でバイクを楽しむ会」「クルマで運動会」、「無限プレイングカート」など様々な場と機会を提供し、モータースポーツの裾野拡大を目指す。
また、将来の環境を踏まえたモータースポーツへの提案として、さらに「造って、乗って、参加する」モータースポーツとして、本年も「第19回ホンダエコノパワー燃費競技全国大会」、「ソーラーカーレース鈴鹿'99」を開催する。
【二輪の普及活動】
レース専用車両を持たないライダーが、普段使用しているバイクで気軽に参加できる様々なイベントを、販売店やディストリビューターなどを中心とした地域密着型として開催する。さらに、より多くのライダー達にモータースポーツに参加し、楽しんでいただけるよう、レース専用車両をはじめ、ベース車両、キットパーツなどを、幅広く提供する。
■ 親子でバイクを楽しむ会
販売店、ディストリビュータ主催等の地域密着型イベントとして'98年より開催。QR50やZ50Rなどを準備し、免許取得年齢以前の子供たちと両親にバイクとの出会いや面白さを体感していただくイベント。'98年は全国各所で計88回が開催され、本年も引き続き、より多くの開催を予定している。
■ バイクごっこの開催
普段の足として使用しているスクーターや、ロードモデル、デュアルパーパスモデルを使用するエンデューロ、ジムカーナに加え、デュアルパーパスモデルでも走破できるトライアルなど、競技形式を持ちながらもゴッコとして楽しむイベント。本年より各地域のディストリビューターを中心に開催を予定。
■ スポーツライディングスクール
本格的にスポーツとしてライディングを楽しみたい方のために、安全に速く走る技術やマナーなどを講習。'98年は、オンロード、オフロード、トライアルの3種目で延べ50回が開講された。本年は3種目に加えトレッキングスクールも開講予定。
■ モーターサイクリストスクール
バイクごっこ、スポーツライディングスクールを卒業した方、より本格的に取り組みたい方を対象に、レインボーモータースクールを中心に開講。オンロード、オフロード、トライアルの3種目で、特にオンロードは初心者クラスから中級クラス、競技会出場をも考慮においた上級クラスを開講。
■ ハードウエアの提供
◆市販ロードレーサー
GP500クラスの活性化に向け「NSR500V」を、GP250クラスには「RS250R」、GP125クラスには「RS125R」を発売。同時にワークス参戦することで、よりいっそうの開発、熟成を進める。
◆市販モトクロス/トライアル競技専用車
モトクロスには「CR250R」「CR125R」を、トライアルには「RTL250R」を発売。同時にさらなる熟成を図るためワークス参戦を実施。
◆入門用マシンの販売
ミニバイクロードレース用競技専用市販車両「NS50R」、及び次のステップとして低コストでのレース参戦を可能とする「NSR150」、オフロード走行入門バイク「XR70R」、モトクロス入門バイク「CR80R」「CR80R2」を引き続き販売。
■ 第19回 本田宗一郎杯 ホンダエコノパワー燃費競技全国大会の開催
昨年10月10日〜11日に開催された第18回では、はじめてタイやパキスタンなど海外からの参加チームを加えた491チームが、ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイで燃費の極限にチャレンジ。優勝記録は、2325.363km/1?であった。
本年も、10月9日(土)〜10日(日)、ツインリンクもてぎ・スーパースピードウェイで開催する。
【四輪の普及活動】
参加者個人のクルマ、あるいはサーキットなどに用意されたクルマを使用して楽しむイベントや施設の充実をよりいっそう押し進めると同時に、運転をうまくなりたい方、レースに出場してみたい方のためのイベントを充実させていく。
■ クルマで運動会
最も手軽に参加できるモータースポーツとして大変好評を得た「クルマで運動会」を、より手軽に、そして気軽に参加できるように、車によるクラス分けも無くしゲーム感覚の運動会として内容を一新し、本年も開催する。
「クルマで運動会」は、これまでモータースポーツ未経験の方にも楽しめるジムカーナ形式のイベントとして実施してきたが、より運動会的な遊びの要素を取り入れたイベントへ形態を一新。全国7会場7大会の開催を予定している。
●1999 クルマで運動会 カレンダー(予定)
開催日
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開催地
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開催会場
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4月 4日(日)
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東京都有明
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東京ベイサイド・スポーツクラブ
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5月30日(日)
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熊本県菊池
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HSR九州・ドリームコース
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7月18日(日)
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栃木県茂木
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ツインリンクもてぎ・マルチコース
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8月29日(日)
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愛知県岡崎
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キョウセイ・ドライバー・ランド
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9月23日(祝)
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三重県鈴鹿
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鈴鹿サーキット・南コース
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10月3日(日)
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大阪府舞洲
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舞洲スポーツアイランド
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11月3日(祝)
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静岡県御殿場
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富士スピードウェイ・Nコース
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■ 無限プレイングカート
無限プレイングカートは、レンタル専用サーキットが、北は北海道から南は沖縄まで全国26ヶ所に拡がり、冬のスキー、夏の海など様々なレジャーの中での「Enjoy Sport」と呼ぶにふさわしい位置づけに成長している。また、昨年秋「ツインリンクもてぎ北ショートコース」で開催された「第3回無限プレイングカートフェスティバル」は、モータースポーツのコミュニケーション広場として、全国から1,000名を越えるモータースポーツファンを集め、大変なにぎわいを見せた。本年も引き続き、無限プレイングカート50による施設、イベントの充実を図るとともに、昨年よりツインリンクもてぎにてスタートした無限プレイングカート90の鈴鹿サーキットでの展開、及び年少者のためのキッズカート50、身障者用カートなどの新機種の開発、販売を進めていく。
■ サイド by サイド
二輪と四輪の融合によるフォーミュラエントリーカー「サイド by サイド」は、昨年秋よりツインリンクもてぎ北ショートコースにて、体験走行「Enjoy Run」、楽しみながら学べるスクール「Joyful School」の一般公開を開始した。本年は、より操る楽しさの充実を図り、フリー走行「Sports Run」、そして「Joyful Time Trial」をスタートする。
■ レーシングエクスペリエンス
レーシングコースをより多くの方に実体験していただくことを目的に、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ・スーパースピードウェイにてレーシングカーの同乗走行を実施。鈴鹿サーキットではN1クラス仕様のインテグラType-R、シビックType-R、ファミリーで楽しめるクルージング走行のオデッセイでの同乗走行、ツインリンクもてぎではNASCARマシンでスーパースピードウェイの同乗走行が体験できる。
■ Type-Rコンセプトミーティング
インテグラType-R、シビックType-Rのオーナーを対象としたドライビング・ミーティング。
全国各地のサーキットを使用し、セーフティドライビングの基礎講座からサーキット体験走行・同乗走行などにより、セーフティドライビングから操る楽しさまでを体験していただき、日頃の安全運転の一助としていただくためのミーティング。
本年も、さらに内容を進化させ継続し開催する。
■ エンジョイAライ
昨年より、運転免許所有者が、1泊2日という短期集中講座で、レース出場に必要なJAF国内Aライセンスを取得できる講習会を、鈴鹿サーキット及びツインリンクもてぎで開催している。この講習会は、これまで約2ヶ月程度の時間が必要とされていたJAF国内Aライセンス取得の講習を、1泊2日のパッケージとしたもので、講習車両にはホンダロゴ(サーキット仕様車)を用意し、気軽にリーズナブルな費用で参加いただけるものとしている。
本年も、鈴鹿サーキット及び、ツインリンクもてぎで開催する。
◆カリキュラム
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初日
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Bライセンス講習会(座学)
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ドライビングレッスン(実技)
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二日目
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ジムカーナ競技(実技)
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Aライセンス講習会(座学)
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サーキット走行(実技)
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◆受講料金
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102,500円(鈴鹿/もてぎ共通、税込み、宿泊費/車両使用料等含む)
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◆スケジュール
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鈴鹿サーキット
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ツインリンクもてぎ
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1月14日(木)〜15日(金)
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2月 5日(金)〜 6日(土)
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3月12日(金)〜13日(土)
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2月19日(金)〜20日(土)
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3月29日(月)〜30日(火)
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7月30日(金)〜31日(土)
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4月26日(月)〜27日(火)
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12月17日(金)〜18日(土)
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5月24日(月)〜25日(火)
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6月11日(金)〜12日(土)
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9月 6日(月)〜 7日(火)
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10月18日(月)〜19日(火)
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11月10日(水)〜11日(木)
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■ ハードウエアの提供
「シビックType-R ワンメイクレースベース車」を発売するほか、ワンメイクレース、スーパー耐久シリーズなどに向け、キットパーツの開発、研究を継続、(株)無限を通して販売する。
■ ソーラーカーレース鈴鹿'99の開催支援
鈴鹿サーキットでは「ソーラーカーレース」が毎年8月に開催され、社会人チームや大学生チームに混ざって高校生チームが自作マシンで活躍、その一喜一憂ぶりや、爆音のしないレース風景が一種の夏の風物詩となっている。また本レースは、ソーラーカーのみならず電気自動車のレースも開催され、こちらも静かなレースが白熱している。本年も、8月7日(土)〜8日(日)、鈴鹿サーキットでの開催を支援する。
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《人材育成について》
将来、二輪の世界選手権、四輪のF-1、CARTといった世界トップレベルのレースで活躍できる人材の育成を目的とし、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎといった施設の協力を得て長期ビジョンに基づき、二輪、四輪ともに様々なスクールや支援活動を展開。
【二輪の人材育成】
■ ホンダ・レーシングスクール
◆ホンダ・ロードレーススクール
1日数回の走行時間のインターバルにインストラクターがアドバイスを行うなど、より実戦向けの実技走行や、受講生各自の今後の練習課題を伝える座学講習など、レースでのポジションアップを目指したスクール。参加者のレベルに合わせ、4クラスで開講する。
●クラス分け
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ハイクラス
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上位入賞経験のあるライダー |
エキスパートクラス
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ポイント獲得経験のあるライダー
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ミドルクラス
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出場経験を持ち、さらに上位入賞を目指すライダー
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プライマリークラス
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これからレースを始めようとするライダー
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◆ホンダ・オフロードスクール
モトクロスとエンデューロの入門クラスから上級クラスまでの幅広いライダーを対象として、全国各地で開講。
◆ホンダ・トライアルスクール
トライアルテクニックは、バイクライディングの基本であるバランスに通じると考え、バイク初心者からトライアル入門者までの幅広いライダーを対象として、全国各地で開講する。
■ HRCミーティング
実践的モトクロス・ライディングテクニックの向上を目指し、レース参戦に必要な体力トレーニングからマシンセッティング技術、テクニックの応用技術までの体得を目的としたHRCミーティングを開催。
■ SRS-Jの開催支援
(株)鈴鹿サーキットランドの主催による、9歳から15歳までの若年層を対象としたロードレーススクールの開催を継続して支援する。
SRS-Jは'92年に開講され本年で8年目となり、'95年からはSRS-Jの卒業生を対象としたSRS-JS、パートタイムレッスンでライディング技術の維持、向上を図るJ-Clubを併設した。
卒業生の中には、全日本ロードレース選手権最年少優勝記録や鈴鹿4時間耐久レースでの最年少優勝記録保持者などがいる。
本年も4月から12月までの9ヶ月に30日間の日程で開催し、内容は、レギュレーションからマナー、メンタルトレーニングなど多方面に渡る座学と、ダートトラック、オンロードでの実技講習、模擬レースなどで構成される。
【四輪の人材育成】
■ SRS-K、SRS-Fの開催支援
(株)鈴鹿サーキットランドによるレーシングカートのスクールSRS-K、フォーミュラカーによるスクールSRS-Fの開催を、継続して支援していく。SRS-F開講以来5年目を迎えた本年は、使用車両を新型車両に一新し、新たなスタートとなる。この新型車両は、シャシーは(株)童夢が設計、エンジンは(株)無限、トランスミッションは(株)柳川精機、タイヤは(株)ブリヂストンと、全て国内で設計、製作され、カーボンファイバーフルコンポジット製モノコック、ステップドフロアなど、F-1などのトップフォーミュラと同じコンセプトを持つ、純国産の量産フォーミュラカーとなる。
■ フォーミュラ・ドリームの開催支援
本年より開催するフォーミュラドリームレースは、SRS-Fの上級プログラムとして設定され、「F-1及びCART等、世界のトップレースで表彰台に立てる日本人ドライバーの育成」を目標としている。このプログラムの実践にあたり、運営機関として「フォーミュラドリーム・オーガニゼーション(FDO)」を設け、参加者一人一人へ1戦毎に与えられる課題や、レース中の様々な事象に対して、プロフェッショナル・ドライバーとして自律するのに必要なアドバイスを多方面に渡り与えていく。また、最優秀ドライバーを対象に、F-3へのスカラシップを設定している。
使用マシンの「FD99」は、SRS-Fと共通のシャシーを持ちながらも、より上級フォーミュラに近いフィーリングを持たせ、さらなるステップアップに最適なものとした純国産のフォーミュラカー。
◆フォーミュラドリーム開催日程(予定)
第1戦
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4月17〜18日
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鈴鹿サーキット
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フォーミュラ・ニッポン第1戦
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第2戦
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5月8〜9日
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ツインリンクもてぎ
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フォーミュラ・ニッポン第2戦
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第3戦
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7月3〜4日
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鈴鹿サーキット
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フォーミュラ・ニッポン第5戦
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第4戦
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10月2〜3日
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ツインリンクもてぎ
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フォーミュラ・ニッポン第9戦
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第5戦
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10月30〜31日
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鈴鹿サーキット
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フジテレビF-1日本グランプリ
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第6戦
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11月13〜14日
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鈴鹿サーキット
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フォーミュラ・ニッポン第10戦
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