ジョーダン・無限ホンダ、波乱のレースを制し、
D.ヒル、R.シューマッハーの1-2フィニッシュ!!
ジョーダンチームを、F1グランプリ初優勝へと導く。
スパ・ウエザー、健在。今週末も天候に泣かされることとなったスパ・フランコルシャンにおいて、予選は、D.ヒルが、マクラーレンの2台に続いて3番手につけ、セカンド・ロウの好グリッドを獲得。M.シューマッハー(F)4番手。R.シューマッハー8番手。
雨となった決勝は、スタート直後、1コーナーを過ぎたあたりでクルサード(M)がコンクリートウォールに接触。後続が行き場を失い、次々と衝突し、赤旗。レースは、1時間弱もの間中断となった。再スタートは、18台がグリッドにつき開催されたが、好スタートを決めたD.ヒルの後ろで、今度は、チャンピオン争いを繰り広げるハッキネン(M)がスピン。セーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなる。
次第に雨が強くなり、水しぶきで前方が見えなくなるような状況でのレースとなり、コースアウト、リタイアが相次ぐ中、ヒルは、ステディな走りを見せ、ファーステストラップをマークしながらレースをリード。その後、8周目あたりでまでトップをキープするが、M.シューマッハーに一瞬のスキをつかれパスされてしまう。しかし、中盤には、そのシューマッハーが、他車をパスしようとした時に接触、右フロントタイヤが外れるという状況下、ピットまで自力で戻るが、そのままリタイアとなる。ここで、ヒルは、再びトップに浮上。以降も、厳しいコンディションとなる中、危なげない走りでトップでチェッカーを受け、続いてチェッカーを受けたR.シューマッハーとともに、1-2フィニッシュを飾った。
ジョーダンチームにとっては、F1参戦以来初優勝。
無限ホンダ・パワーにとっても、'96年のモナコGP以来となる、嬉しい優勝となった。
中野は、中盤にフィジケラ(B)に追突され、その後はマシントラブルを抱えながらも果敢にレースを続行。終盤には緊急ピットインし、応急処置を施しながら、レースを走りきり、8位で完走した。
D.ヒル(優勝)
最高の気分だ。もう、言葉にならないくらいだよ。
ジョーダンにグランプリ初勝利を贈りたいと言っていたけど、そのとおりになってよかった。この週末はずっと調子がよくて、優勝のチャンスもあると思っていた。1-2フィニッシュを飾れたのは、うちに競争力がある証拠だよ。とても価値ある勝利だと思う。
再スタートの時にダウンフォースを減らしたんだけど、それが災いして、コースの一部で僕のマシンにハイドロプレーンが起き、ミハエル・シューマッハに抜かれたんだ。難しいコンディションだった。途中でプロストのマシンと接触もしたよ。場所によっては雨がひどくて、アクシデントもずいぶんあった。
今夜は祝賀パーティーだね。この結果は、ジョーダン、無限ホンダ、グッドイヤーのみんなが懸命にがんばったおかげだよ。目標を達成できたから、次のもっと大きな目標に向けてがんばるよ。
R.シューマッハー(2位)
もちろん、僕が優勝できたらもっと嬉しいけれど、この週末はずっとデーモンの方が速かったし、デーモンが僕の前でチェッカーを受けるのは当然だった。
僕はインターミディエイトでスタートしたんだけど、どうしてもいいペースで走れなかったから、早めにピットに入ったんだ。それからは前との差がつまり始めた。
何も見えなくて大変だった。1-2を守れ、チームにとって最高の結果でレースを終えることができて、本当に良かった。
シーズン序盤は、苦しいレースもあったけれど、どんどん調子が良くなってきているし、残り3戦は、一気に行くよ。
●次戦は、9月13日 イタリアGPです。
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